サボテン栽培のポイント −病害虫対策−

  サボテンは病害虫には比較的強く、普段はほとんど気にすることはありません(ただ、例外的に根ジラミというのがあります)。 ですから、病気への対処法を詳しく知りたい、と言う方はサボテンを特集している園芸書(*)をご覧下さい。
  ここでは、病気になった株、害虫のついた株の見つけ方について述べたいいと思います。

元気な株とは

  病気になった、害虫が付いた、という前に、元気な株というのを知っておく必要があります。これが案外難しく、私自身まだよく分からない部分もあります。ただ、経験的に、大別して次の2点に分けられるようです。
  • 成長中
    成長中とは、新しい刺や肌を出している時です。この時は見分けはわりと簡単です。つまり、
    • からだ全体的に張りがあり、触ると固い感じがします。
    • また、からだの色もみずみずしい緑色をしています。
  • 休眠中
    休眠中とは、成長中とは逆で、新しい刺や肌を出していない時です。この時がやや難しいのですが、上記の成長中とは逆で、
    • からだ全体的にしわがより、少し小さくなった感じがします。触ると弾力はありますが、少し柔らかい感じがします。
    • また、からだの色は、ほとんどのものは緑色ですが、みずみずしさはなく、褐色に変化するものもあります。

病気の株は?

  結論的には、上記と異なるものが病気や害虫に浸された株と言うことになりますが、以下の場合が何らかの問題があると考えて良いようです。
  • 新しい刺や肌を出しているにも拘わらず、からだ全体がしわしわになっていく場合。
  • 日増しにからだが小さくなっていくように感じる場合。
  • 円柱状のサボテンで、真っ直ぐに立っていたものが傾き始め、向きを変えても変化がない。
  • やたらと沢山の蕾が付く。
最後の2つは根腐れ(写真右参照)をおこしているときに見られる症状です。
特に最後の項目は、サボテン自身が何らかの生命の危機を感じたが故に花を付けているようで(生き物の本能。自分が最期を感じ取ったときに子孫を残そうとするもの)、根腐れ等の問題が発生していると考えた方がよいようです。
3番目の項目は、例えば、猩々丸豊明丸のようなサボテンは背丈が高くなると日光の方に若干傾いてくる性質があるのですが、ですから、向きを180°回してやるとだんだんと元に戻ってくる(真っ直ぐになる)はずのところが、傾いたままで、しかもその傾き方が更に大きくなってくるような場合を指します。
根腐れが胴体にまでおよび、芯が真っ赤に腐ってしまったもの(写真は豊明丸)

害虫対策

  元来サボテンには害虫が付きにくいのですが、ただ、例外的に比較的被害が多いのが根ジラミです。 文字通り根に付きますので外からは見えないのが難点です。この害虫は乾燥を好みますので、サボテンのように土が乾燥気味になっているものは要注意です。
  この害虫に侵されますと、日増しにからだが小さくなっていきますので、よく観察していますとすぐ分かります。また、植え替えの時に揮発性の強い臭いがすることや、所々に石灰をまぶしたかのような白い粉が見つかりますので植え替えの時は注意して見て下さい。

《対策》
  オルトラン粒剤が効果があります。特に副作用や薬害もありませんので安心して使用できます。これを根本に蒔いて下さい。
  また、植え替え2週間後とか、月に1度、予防として蒔いておくことをお薦めします。

  ※ 特に、冬期などは長い期間水やりをしなくなりますので、当然、用土は極度に乾燥します。この時期はネジラミの被害に遭いやすくなりますのでご注意下さい。12月とかで“最後の水やり”の時や1月とかで“たまの水やり”を行う際にあわせて殺虫剤を散布するをお勧めします。


(*) 比較的入手しやすい本としては、以下のものがあります。
  • NHK趣味の園芸・作業12ヶ月(5)「サボテン」平尾博著
  • NHK趣味の園芸・新園芸相談(10)「サボテン&多肉植物」小島生安/小林浩監修


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