サボテン栽培のポイント -耐寒性について-

  結論から先にいうと、多くのサボテンは寒さに強いです。

  サボテンは砂漠に暮らす植物ですが、多くの皆様は“砂漠”というとサハラ砂漠やゴビ砂漠といったような、灼熱の太陽が降り注ぎ、あたり一面砂だらけで、さらさらと砂が風に飛ばされている光景を思い浮かべているのではないでしょうか。であれば、サボテンの多くは乾燥や強行線、暑さに強く寒さに弱い、という感じがしますが、実際はかなり異なっている場合が多いです。といいますのは、サボテンの多くは枯れ草に覆われていたり、土埃まみれになっていたり、あるいは岩陰に隠れるようにして育っていたりするからです。また、自生地が高地であることも多く、この場合、熱帯地域であっても大変涼しいということになります。

  そこで耐寒性についてですが、砂漠は昼間は日光が照りつけますから気温は上がりますが、夜の冷え込みも激しく、0℃近くなることもしばしばあります。ですから、基本的に寒さには強くなければならないわけです(実際、1日の寒暖の差が大きい方がよく育ちます)。ただ、雨が降らない状態で寒いわけですから、日本で栽培する場合は、寒くなるときには、つまり冬は水を切った状態にしておく必要があります。
  但し、たとえばアメリカ西海岸、ロス・アンジェルスやサン・ディエゴのように年に数日しか雨が降らず、殆どが晴天の日で、冬場の最低気温も5℃止まり…といった所もあります。実際に三角柱やメロカクタス属の多くのサボテンのように5℃以上をキープせねばならない寒さに弱いものもありますのでご注意下さい。

  さて、上述しましたように、大方のサボテンは寒さには強いのですが、強いからといって冬場寒さに当てずに済むのであればその方が良いようです。と言いますのは、昨年、武者影純緋玉を屋外で冬越しをしましたが、結構シワシワになりました(春、暖かくなるとまた元通りになりましたが)。今年は屋内に取り込んで冬越しをしましたところ殆どシワシワになることなく冬を越しました。成長を開始するのも早まりました。
  ということですので、暖かく過ごせるのであればその方が良いようです。ただその場合であっても、できるだけ日光にはよく当てて下さい。また、水をやれば成長を続けるかも知れませんが、冬場はしっかりと休眠させて下さい。でないと、春以降の本格的な成長期にしっかりと生育しなくなる恐れがありますので。


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