ギムノカリキウム属

  非常に種類の多いグループで、集め出すとキリがないほどです。このグループの特徴は、蕾がツクシのような形をしており、しかもつるつるで毛や刺が全くないことです。 春から夏まで次々と花を咲かせ、丈夫で育てやすいものが多く、人気のある種類です。
  特に以下に掲載の2種は冬の日照時間にそれほど神経質にならなくても、ちゃんと春には蕾を付けてくれますので、お薦めのサボテンです。ただ、冬にも良く日に当てた方が春以降の花付きは良いようです。

 
緋花玉

緋花玉
学名:Gymnocalycium baldianum
緋花玉
  ある程度サボテンを置いているお店には必ずあると言って良いほどのポピュラーな品種です。写真のものは株の直径6cm程度ですが、直径12cm位にまで育ちます。でも、小さくても(直径5cm程度)次々と花を咲かせます。名前のとおり、緋色で直径約6cmの花を咲かせます。開花時期が4月から9月までと長いのも嬉しいところです。(^^)

  で、栽培方法ですが、寒さにも強く、育てやすい種です。ただ、真夏の直射日光と長期の乾燥は好まないようで、真夏は寒冷紗等を用いて30%程度の遮光をしてやり、冬場も月に1度くらい水やりをした方が良いでしょう。
  植え替えですが、前述のとおり、春先から花を付けますので、逆に言えば、3月末頃には蕾を付けています。蕾を付けているときには、植え替えるべきかどうかを迷うところですが、試してみましたところ、特に植え替えても問題ないようです。ただ、当然、根が傷むわけですから、何もしなかった場合に比較して開花は2週間程度遅くなります。

  次に冬場の日照ですが、冬、屋内に取り込んでも春から花を咲かせますので、必ずしも屋外に出しておく必要はありませんが、もし、極端な寒さをよける設備があるならば屋外で栽培する方が花付きが良いようです。

  ところでこの緋花玉、学名が分かりました。ある方からご連絡を頂き、「伊藤芳夫先生によると、Venturianum となっておりますが、現在では Baldianum を使っているようです。」とのことでした。どうも有り難うございました。画面をお借りしてお礼申し上げます。
 

 
翠晃冠

翠晃冠
学名:Gymnocalycium anisitsii
翠晃冠
  白い花が特徴で、からだは緋花玉とよく似ており、たまに園芸店等では名前が間違って売られたりもしている程です。花は緋花玉に比べるとやや小さめで直径4cm程度です。花びらの形が、緋花玉が先がとがっているのに対し、こちらは丸くなっているところが異なっています。

  栽培方法、性質は殆ど緋花玉と同じです。ですから、真夏の直射日光と長期の乾燥は好まないようです。ですから、真夏は遮光率30%程度の遮光をした方が良いようです。
  直径4〜5cmでも次々と花を付ける嬉しいサボテンです。
 

 
緋牡丹

緋牡丹
学名:Gymnocalycium mihanovichii
の変種
緋牡丹
  このサボテンは瑞雲丸(学名・Mihanovichii)の突然変異で生まれたもので、所謂“斑入り”のサボテンです。葉緑素がありませんから、通常ですと発芽後すぐに枯れてしまうのですが、指先の器用な日本人が米粒にも満たない発芽直後のサボテンを接ぎ木で育てたのが始まりだとのことです。海外でも"Hibotan"の名前で知られています。
  当然のことながら、すべて接ぎ木したものが市販されていますので、成長は早く、小指の爪程度のものでも2〜3年で左の写真のような大きさ(左右で約5cm)になります。特徴としては、盛んに子吹きして群生します。花は淡いピンク色で、翠晃冠の花をやや小振りにしたような感じです。直径が4cmくらいから蕾を付けるようです。

  性質的には緋牡丹自身は寒さには強くそれ程気を使う必要はないのですが、実際にはそれが接がれている台木の管理に準じることになります。特に、もし台木が三角柱の場合は、台木が寒さに弱く、最低気温が5℃以上になるよう、冬場は室内に取り込んで下さい。また、そのうちに台木が腐りますので、子を掻き取って竜神木等に接ぎ木することをお勧めします(接ぎ木の方法は園芸書をご覧下さい)。


 
緋牡丹

緋牡丹錦
学名:Gymnocalycium mihanovichii
の斑入り変種
緋牡丹錦
緋牡丹錦のピンクの花
  瑞雲丸(学名・Mihanovichii)の“斑入り”サボテンで、直ぐ上にある緋牡丹の本来の姿です。これの斑が株全体に回ったものが緋牡丹なわけですが、通常であれば、瑞雲丸の斑入り種は瑞雲丸錦と呼ばれるのですが、緋牡丹があまりに有名になってしまったためにこのような呼称になってしまったものと思われます。
  割と花付きも良く、花も薄ピンク色で直径5cmくらいと大きめの花が咲きます。

  さて、栽培の方ですが、はっきり言って難しいようです。残念ながら、私自身、もうこの株は枯れてしまって手元にありません。(i_i)
  何せ葉緑素が少ないわけですから、“ひ弱”だと思います。正直言って、正木ではしんどいと思います。出来れば接ぎ木株をお勧めします。とはいえ、私のように正木を入手した場合はどうするか?ですが、基本的には極端な暑さ、寒さを避け、日照も直射日光には当てないようにしながらも遮光した日に良く当てる、水やりはやや控えめと言ったところでしょう。ただ、極端な乾燥は避けた方が良いでしょう。

  最後に植え替えですが、やや暖かくなってから植え替えた方が良いでしょう。また、このような斑入りの株は、一般的に根が弱い場合が多いので、あまり切りつめない方がよいでしょう。
  さて、私の場合残念ながら枯らせてしまったわけですが、原因を“毎年の植え替え”をしなかったためでは?と想像しています。つまり、「根が弱いだろう」との理由で、毎年の植え替えは負担になるのでは?と考えたわけですが、やっぱりちゃんと植え替えはやるべきだったように思います。ここからは推測ですが、「根が弱い」のであれば、根に気配りした植え替えを行うわけです。では、根への気配りとは何でしょうか。根が弱い、とは根に傷がついたときにそこからばい菌が入りやすいことを意味します。ということで、消毒ということだと思います。例えば、植え替えの前に殺菌剤(ベンレート剤とか)を水やりの要領で与える、使用するハサミ、移植コテなども事前に消毒する、根を整理した後にも前述の殺菌剤で消毒する、といったところでしょう。このあたりはまだ不明なことが多いので、もしどなたかご存じの方がおられましたらこちらまでお願いします。


 
純緋玉

純緋玉
学名:Gymnocalycium oenanthemum
純緋玉
  名前が示すとおり、真っ赤な花を付けるサボテンです。花びらの数が多く、色的には緋花玉に似ていますが、形的には瑞雲丸のそれに似ているようです。しかし、このサボテンの一番の特徴はその整った形だと思います。見てのとおり“まん丸”といった感じで、その盛り上がり方などから何となく鏡餅に筋を入れたような感じです。

純緋玉の緋色の花
  栽培に関しては、丈夫な種類ですので取り立てて注意が必要、ということはありませんが、他のギムノカリキウム属同様、直射日光や極端な乾燥は避けた方が良いようです。
  直射日光に当てると直ぐにどうなる、ということはありませんが、30%程度の遮光をした方がより綺麗に育ちます。また、乾燥についていえば、一度冬場に1滴の水もやらずに過ごさせたことがありますが、綺麗な鏡餅型のフォルムが腰が砕けたような感じになりました。つまり、ひからびたカップ入りプリンのように、周囲を残して中央部がガクッと落ち込み、見るも無惨な姿になりました。幸い、気温が上がり、成長を開始するとともに徐々に元の美しいフォルムを回復してきましたが、できれば月に1度程度水やりをした方が良いようです。私もその翌年からは一冬の間に2〜3回水やりをするようにしましたところ、型くずれすることなく冬越しをさせています。
  次ぎに耐寒性ですが、まぁ標準的といって良いと思います。最低気温が−1℃程度であれば特に問題は無いようです(私の持っている株ではそうでした)。
  最後に植え替え時期ですが、開花時期が初夏頃からですので3月中旬〜下旬がよいと思います。ただ、多少遅れたからといっても特には問題ありません。


 
多花玉

多花玉
学名:Gymnocalycium multiflorum
多花玉
  ギムノカリキウム属としては大型に育つサボテンで、どこまで大きくなるのかは不明(私が知らないだけですが..._O_)ですが、約20cm位のものを見たことがあります。やや太めで、硬く強い刺を持っており、光沢のある鶯色の肌とともに、大変美しいサボテンです。
多花玉の鶯色の蕾
  通常ギムノカリキウム属の蕾はピンク色をしているものが多いのですが、多花玉では右の写真に示すとおり、体とほぼ同じ鶯色をしています。ギムノカリキウム属以外でも、この色の蕾は珍しいと思います。

  さて、花ですが、名前が示すとおり沢山花が咲く、と思いきや、意外と花数が少ないようです。入手後2年半経ちます(2003年入手です)が、最初の春は花を付けず、その後花を咲かせたのは1輪ずつでした。今年(2005年)の春は、3つ蕾を付けましたが、咲いたのは結局1輪だけでした。
  結局、思いますに、開花年齢がやや遅めということで、株径が8cm位にならないと花を付けない、ということかと思います。更には、花数も株の大きさに関係がありそうです。前述した“20cm位のもの”は結構花を咲かせた跡がありましたので。

多花玉の花
  で、その花ですが、直径7cm位の白い大輪の花を付けます。花の色だけ見れば特に珍しいものではありませんが、左の写真をご覧になればおわかりになろうかと思いますが、花びらが半透明で、まるでシルクのような輝きを持っており、これは他にあまりない独特の感じです。
  何が他と違うのかな、と考えてみましたら、例えば短毛丸も真っ白の花を付けますが、こちらはパステル調のですし、武者影翠晃冠では外側の花びらの先端がやや灰色がかっており、見える部分全部が同じ白色というのがあまりない、ということなのだと思います。

  次に、栽培に関してですが、基本的には丈夫な種類だと考えて良いと思います。暑さ、寒さにも強く、冬場も戸外で栽培しています。ただ、幸い、というか、氷点下の気温に当てたことがありませんので、その辺についてはまだよく分かりません。まぁ、基本的には氷点下にしない方が安全でしょう。また、ギムノカリキウム属全般に言えることですが、これも直射日光は避けた方が良いと思います。私は、30%カットの寒冷紗を用いています。
  また植え替えですが、4月中旬頃から蕾を付けますので、早め(3月下旬迄)に植え替えを行った方が良いと思います。ただ、多少遅れたとして、蕾が出てから植え替えても花は咲かせるようです(こちらもご参照下さい)。


 
剣魔玉

剣魔玉
学名:Gymnocalycium castellanosii
剣魔玉
剣魔玉のベージュ色の花。直径は約4cm
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