プセウドロビビア属

 ロビビア属とともに所謂“花サボテン”の代表格と言って良いかと思いますが、最近では、エキノプシス属に統合されているようです。もう少し詳しく申し上げますと、以前は夜咲のものを“エキノプシス属”、昼咲のものを“プセウドロビビア属”としていたそうです。  で、この仲間は美しい花を沢山付けるものが多く、しかも丈夫で成長も早い、と良いこと尽くめのサボテンです。それが為に多くの園芸品種の元となっています。逆に今市販されているものの殆どが交配品種となっており、原種を入手することが難しくなってしまったのが残念です。

 
黄裳丸

黄裳丸
学名:Pseudolobivia aurea
黄裳丸
 残念ながら(?)これも交配種ですが、原種の基本的な性質は引き継いでいるのでは?と思います。原種では黄色の大きな(直径8cm程度になります)花を咲かせます。実際開花した花も鮮やかな黄色でした。下の写真を見てのとおり、花びらのみならず、雄しべ、雌しべも黄色です。大きさ的には、直径4~5cmあたりから花を付けるようです(こちらをご参照下さい)。
 入手したものは昼咲きで、日が当たる頃から開花をが始まり、夕刻あたりまで開き続けます。通常2日間開花し、3日目には萎れてしまいす。

 どこまで大きくなるのか、ですが、エキノプシス属であれ、ロビビア属であれ、沢山の子吹きをして群生する傾向があります。というこで、恐らくこれもそれに準じるものだと思います。実際、購入後暫くの間は特に子吹きする気配もありませんでしたが、大きくなるにつれ、子吹きを始めました。ただ(今のところ、ですが)、短毛丸程の旺盛な子吹きではありませんが。

 さて、栽培に関してですが、暑さ、寒さにも強く、雪や霜を直接当たらないようにさえすれば路地植えでも育てられると思います。実際、冬場に零下4℃にまで冷え込んだことがありますが、今のところ元気に過ごしています(とはいえ、避けれるものならば氷点下の気温に曝さないことをお奨めしますが)。水やりはやや多めを好みます。また、多肥を好みますので、用土は牛糞や堆肥のような元肥を多めに施したものを用いることをお奨めします(一例がこちらに記載してあります)。
黄裳丸の花
 次に植え替えの時期ですが、花の時期が春~初夏ですので、早めが良いでしょう。

 ところで写真のものは株の色が黒褐色になっていますが、特に心配はいりません。これは冬場等、休眠期にこのような色になるようで、成長を開始すると徐々に緑色に戻ってきます。



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