サボテン栽培のポイント -毎年植え替える-

  サボテン栽培で一番面倒なのが、この植え替え作業です。サボテン栽培の年中行事です。億劫がらずにやりましょう。といっても、サボテンファンにとってはこの面倒さもまた楽しみのひとつといえるかも知れません。 植物は何でもそうですが、サボテンでは特に根の張り具合が成長に大きく影響します。植え替え作業はその根を直接見ることが出来るチャンスなのですから。
  ですから、元気のなくなった株も一旦鉢から抜いて根を調べ、植え替えることによって元気を取り戻すこともよくあるくらいです。

植え替えの時期

  春、やや暖かくなってきた頃、関西では3月中旬~4月中旬が適期です。ただ、サボテンによってはこの時期に蕾を付けているものがあります。 このような場合は、花が咲き終わってから2週間程度後に植え替える方が良いでしょう。
  サボテンの植え替えについては、適期はありますが、植え替えてはいけない時期は特にありません。ですから、やや遅くなっても(5月、6月になっても)植え替えないより植え替えた方が良く育ちます(適期については個々のページをご覧下さい。また、こちらに一覧表も掲載しました)。

培養土

  で、植え替え作業ですが、先ずは培養土の準備です。園芸店で「サボテン用土」として売られているものでも結構ですが、出来れば専門店で購入した方が良いかと思います。 と言いますのは、一般の園芸店ではその用土の性質や、種類に対する向き、不向きをあまり教えてもらえないからです。

  私は専門店で購入した土と、自分で調合した土を適当に使い分けています。
なお、培養土は乾燥したものを用いる方が安全です。

私のレシピ
  21世紀初頭より、以下の2種類の用土を調合し、種類によって使い分けています。

【レシピ -その1-】
  所謂“標準的”なレシピです。

以上の3種類の材料を(5:3:2)の割合で混合し、更に骨粉や牛糞を3号鉢で約ひとつまみ混ぜて植え込んでいます。

【レシピ -その2-】
  やや特殊なレシピです。肥培する方が良いもの向きの用土で、
短毛丸美花角金竜、のサボテン向きです。それ以外への適・不適を現在検証中です。

  • 赤玉土(小粒を篩でふるって泥を落としたもの)
  • 堆肥
  • 牛糞
  • ピートモス
以上の4種類の材料を(5:2:2:1)の割合で混合し、更に骨粉を3号鉢で約ひとつまみ混ぜて使います。

植え替えに適した日

  • 最適な日は暖かで晴れた日の午前中です。更に晴れの日が続けば更に好ましいです。
  • 午前中に植え込みを終え、午後一杯日光浴をさせてあげられれば最高です。
  • 最悪の日は寒くて天候も悪い日の夕方~夜、です。でも植え替え後の管理さえ適切ならば枯れたり弱ったりすることはありませんので、何とか時間を作って植え替え作業を行いましょう。

植え替え方

  1. まず鉢を軽く叩いて土を崩します。土が固まっている場合には先の丸まった竹串などを用いて少しずつ掻き出します。
  2. サボテンが抜けましたら、根に付いている土も先ほどの竹串等を用いてきれいに取り除きます。
  3. 根を整理します。つまり、根の長さをサボテンの背の高さの半分位に切ります。
  4. 日陰で1~2日乾かし、用意した用土で植え付けます。(*1)

植え替え後の管理

  • 植え替え直後は、丁度人間でいうと手術後にあたり、体力が落ちてます。直射日光や、極端な寒さ、暑さは避けてあげましょう。3~4日はティッシュを1枚かぶせるくらいが良いでしょう。
  • 根は暖かい方が発根が良くなりますので、鉢には充分に日光を当てて下さい。
  • 水やりは植え替え1週間後からやり始めてOKです。(私は、更に1週間後に根ジラミ防止の殺虫剤を与えてます。)
※詳しくは、サボテン専門誌をご参考になさって下さい。


(*1)そんなに待てないよ、という方は(実は私もそうですが...8-p)、よく晴れた日で30分~1時間程度乾かしてから植え付けて下さい(この場合は、必ず乾いた用土を使用して下さい)。根の整理をしてますのでせめてその程度は乾かしてあげて下さい。全く乾かない状態で植え付けますとそこからばい菌が入り、根腐れの原因になりますのでご注意下さい。
また、太い根(直径2mm程度以上)を切った場合は半日は乾かして下さい。ですから、半日も待てない、という場合は、このような太い根を切らないようにして植え替えを行なって下さい。

TOPへ
Site Map
サボテンページ
もどる

このページに関するご意見、ご質問はこちらまでお願い致します。