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ダンサー・イン・ザ・ダーク
 まず驚いたのが、この映画がミュージカル映画だったってこと。ビョークが主演なんだから容易に予想はできたはずだけど、ちょっと意外だった。しかも始まってから30分以上経ってからいきなり出演者たちが踊り出したのにはたまげた(^_^;
 アメリカのある町に息子ジーンとふたりで暮らすセルマ(ビョーク)はチェコからの移民。遺伝性の目の病気で失明寸前だが、同じ病気の息子に手術を受けさせるために工場で働きながら細々と貯金を続けている。そんなセルマに人々は優しく接していたが、ある事件が…。
 前にも書いたけど、私は映画に何らかの希望を求めるので、この映画の結末にはやるせないものがあった。社会的に弱者である主人公が社会に救われることなく結局幸せにもなれず死んでいくなんて。セルマは魅力的な人物だとは思うけど自分勝手だ。ジーンにとって何が一番大切なのか、彼に真実を告げて自分で判断させることもせずに死んでいく。自分が判断して決めたことがすべて正解であるかのように誤解している。この映画の監督は一体何を伝えたかったのか。「正直者は馬鹿を見る」?セルマの馬鹿がつくほどの純粋さが本人だけでなく周りの人間をも不幸にした。この映画が日本でヒットした理由が私にはわからない。
おすすめ度:★ 主人公に自分を重ね合わせて浸りたいとき以外はお薦めしません。
バトル・ロワイアル
 公開時にはその凄惨な殺人シーンでR-15に指定されたこの映画。30歳代の私と15歳未満の少年、少女が同じ感性で観るわけがないので、彼らが観ていいのかどうかは私にはわからない。
 1クラスを最後の一人になるまで殺し合いをさせるBR法のために無人島に連れてこられた中学生。闘争に加わることができず自殺する者、他人と協力して何とか島を脱出しようと試みる者、ただひたすら逃げる者、そして喜々として殺人を行う者と殺されていく者…。前日まで友達だったクラスメイト同士が自分が生き延びるという目的のために殺し合う。
 同じ日にビートたけし主演の三億円事件をテーマにしたドラマを観たが、その中に「人は産まれてくる時代を選べない」という台詞があった。この日本だって、ほんの数十年前は戦争をやっていて殺し合いが非日常的なことではなかった。今は人を殺さなくても生き延びれる平和な時代。だけど、それに安穏としているだけじゃ平和は続かないんだ、闘わなければいけないんだ、という深作監督の強烈なメッセージを受け取ったような気がする。
 生き残って島を脱出したふたりの中学生は殺人犯として(教師を殺害したため)指名手配される。島ではクラスメイトを殺すことを否定したふたりが密かにナイフを隠し持ち、周りに目を光らせながら走り出すラストシーン。画面に出た「走れ!」という文字は「闘え!」にも見えた。
 役者としては、一日に二回、死んだ生徒の名前をスピーカーで淡々と読み上げる担任教師のビートたけしと、不気味な笑みを浮かべながらクラスメイトを次々に殺していく芝咲コウが印象的だった。
おすすめ度:★★★★ 確かに殺人シーンは残酷。でもそれに目をそむけることは私はなかった。
オータム・イン・ニューヨーク
 永遠の美男子リチャード・ギア主演のラブ・ストーリィ。
 ニューヨークで高級レストランを経営するウィル(リチャード・ギア)はお金持ちでルックスもよく、つき合う彼女に不足することはない有名なプレイボーイ。そんな彼がある日レストランでバースディパーティを開いてもらっていたシャーロット(ウィノナ・ライダー)と知り合う。22歳になったばかりのシャーロットは48歳のウィルの学生時代の友人の娘だった。年齢の差を越えて二人は恋に落ちる。が、シャーロットは心臓病で余命一年だった。
 最後はシャーロットが死んでしまう究極のライブ・ストーリィ。日本のアイドル映画でもありがちな設定だけど陳腐にならないのは役者のせい?秋から冬へ移り変わるニューヨークの景色とウィノナ・ライダーの美しさが際だった。
おすすめ度:★★ あくまで女性向け。
みんなのいえ
 三谷幸喜脚本、監督の作品。この人の脚本、テンポが良くて好きです。
 内容は、ある脚本家が(三谷幸喜本人?)が土地を購入し家を建てることになったが、設計を依頼した本来は内装や家具が専門のデザイナーと妻の父親である昔気質の大工がぶつかりあいながら妥協しながら、なんとか家が建っていくというもの。この映画観てるとなんか日本人にとってやっぱり家(一軒家)っていうのは大きなもんなんだって思う。
 ココリコの田中直樹はドラマ『明日があるさ』ではあまり演技がうまいと思わなかったけど、この映画の脚本家役は結構はまってました。八木亜希子も違和感なかったし。
おすすめ度:★★★ 有名な芸能人がかなりの人数コソッと出演してます。何人見つけられるかも楽しみ。
エニィ・ギブン・サンデー
 アメリカのプロフットボールチームを舞台にした男達のロマン(笑)がテーマです。アメフトを見るのが大好きな私はこれを映画館に観に行きたかったのですが結局WOWOWになってしまいました。
 マイアミにあるプロフットボールチーム『シャークス』は連敗している上にQBが試合中に二人もケガをし、控の控だった選手を出場させるはめになったが、この選手の起用が大当たり。連敗を脱した上に連勝。しかし、若さゆえに天狗になり試合中に勝手に作戦を変えるQBにコーチやチームメンバーは苦々しく感じる。若い女性オーナーは勝つことだけを求めていて、ここでも古くからいるコーチとの確執が生じる。そして優勝をかけたプレーオフの勝敗の行方は…。
 いや〜もう試合のシーンがいいですね、ドキドキしちゃいます。やっぱり映画館の大画面で観るべきだったと後悔しました。プレーオフの前にロッカールームでコーチ(アル・パチーノ)が一説ぶつんですが、男のロマンですね〜、あの世界には女は入っていけません。ガタイのでかいフットボール選手が裸でうようよいるロッカールームのシーンは壮観です(笑)。
おすすめ度:★★★ アメフト好きな人はぜひ!
A.I.
 最近WOWOWばっかりの私が久々に映画館に足を運んだ作品。
 地球温暖化の影響で海岸沿いの都市が水没、土地が減少したため飢餓問題が発生し、人口減少のために子供を持つことが許可制となり、労働力確保のためにロボットが身近になった近未来。不治の病の息子を冷凍睡眠させている夫婦が親に対する愛情をインプリントされた子供型ロボットの試作品を預かる。母親モニカとそのロボットのデイビッドは実の親子のような愛情で結ばれるが、奇跡が起きて実の息子の病気が治癒し戻ってくる。親に捨てられたデイビッドは母親の愛情を追い求めて長い旅を続けることになる…。
 話題作なだけに粗を探そうと思えばいくらでも出てくるわけで。「は?」と苦笑するシーンもあるにはあるけど、やっぱり素直に泣けるのです。涙ボロボロ、鼻水ズルズルって感じでした(笑)。
 なんといっても主演のハーレイ君でしょう。あの一途な目で「Please make me a real boy」なんて言われるともう「かわいい〜〜〜!」なのです。変な道に行かずにこのまま立派な俳優さんになって欲しいもんです。
おすすめ度:★★★★ 2000年も追い求めたほんのささいな願いが叶えられるラストシーンが涙最高潮シーンで◎
マイ・プライベート・アイダホ
 確か故リバー・フェニックスの最後の映画だったかな…と(間違ってるかも^_^;)。そのこととキアヌ・リーブスとの共演だってことで観てみたんだけど、ちょっと暗すぎたかも。
 親がいない男娼のリバー(役名忘れた)と、町の有力者を父親に持ちながら横道にそれて、これまた小遣い稼ぎに男娼をやってるキアヌ(こっちも役名忘れた)。この二人がリバーの生き別れの母親を探してローマまで行ってしまうロードムービー。
 私は映画には何らかの救いを求めてしまうので、こういうあまり救いのないやりきれない映画は苦手です。
おすすめ度:★ 暗すぎ…(^_^;
イル・ポスティーノ
 母国チリではその共産主義のために逮捕命令が出て国外逃亡せざるをえなくなった著名な詩人パブロはイタリアの小さな島で妻とふたりで暮らすことに。そして、その島に住む青年マリオは父の跡を継いで漁師になることが嫌で定職に就いていなかったが、郵便局の配達員という職をみつけパブロに毎日郵便物を配達するようになった。ふたりの間に詩を通じた奇妙な交流が始まる。
 マリオを演じた役者さんが映画公開前に急死したというのが非常に残念。高等教育は受けていないけれどとても素朴で純真で目の美しい青年役が印象に残る。
「ニュー・シネマ・パラダイス」が好きな方はぜひ!音楽も良かった。
おすすめ度:★★★★★ 純粋な気持ちになりたいときに。
はつ恋
 失恋したばかりの春休み、母親が入院することになった。悪いらしい。そんなとき母親が出さないまま大切にしまっておいた手紙を見つける。どうやら結婚前の恋人宛らしい。「お母さんと彼を会わせてあげよう」そう思った聡香は彼を探しだす。
 はっきりとは父親に聞けないけど母の死期をさとった娘の微妙な感じ(ふとした時の淋しい表情や強がった表情)を田中麗奈ちゃんがうまく演じてました。母親の結婚前の恋人に恋心を抱くなんて一昔前のアイドル映画にありがちな展開(^_^;)にならなかったのもグッド。
おすすめ度:★ でももうちょっと色気を感じさせて欲しかった。
メリーに首ったけ
 ここを読んでると多分わかると思うけど、私は金かけまくったハリウッドの超大作映画より淡々としたストーリー展開の方が好きだったりするんだけど、実はアメリカの少し下ネタ入ったコメディー映画も好きです。「ポリスアカデミー」はシリーズ第5作目ぐらいまで欠かさず映画館に足を運んだし「裸の銃を持つ男」シリーズなんかもいいですねぇ。そういった意味でこの映画は好きな部類かも。
 学生時代に好きだったメリーが諦められなくて彼女の行方探しを人に頼んだテッド。が、その彼は探し当てたメリーに一目惚れ。バツイチだとか太っただとかテッドに嘘をついて諦めさせ、自分はちゃっかりメリーの住むマイアミに行きアタックを開始。嘘に気づいたテッドもマイアミに向かい…。他にストーカーとかも出てきてメリーに惚れた男たちの涙ぐましい姿が描かれて、なかなか笑えました。
おすすめ度:★★ もっと徹底的に笑わせて欲しかったかも。
追跡者
 「逃亡者」で主役のハリソン・フォードを食ってしまったトミー・リー・ジョーンズ。その彼が「逃亡者」の中で演じた役を主役にしたこの映画。地上波、吹き替えで観たので楽だったけど内容はいまいち。やっぱ「逃亡者」は主役がハリソン・フォードだったから活きたんですかね?
おすすめ度:★ わたし的には期待はずれ。
タッチ〜風のゆくえ
 映画なのか?と思いつつ金曜ロードショー枠で放映されたから(笑)。
 一世風靡したマンガ&アニメだけど、終了してずいぶん経った今、続編が作られる理由がわからない。なのに観てしまったのは当時好きだった彼にコミックスを借りて読んでたという思い出からなんだなぁ〜(^_^;
おすすめ度:★ う〜ん。よっぽどのマニアじゃなきゃ…。
海の上のピアニスト
 観たい、観たいと思いつつようやく観れたこの映画。
 1900年、大西洋を往復する客船に捨てられてた赤ん坊。その赤ん坊は「1900(nighteen hundred)」と名づけられ船の上で育ち、天才的なピアニストとなり、そして結局船を一度も下りることなく船と共に生涯を閉じた。そのストーリーだけでも「観たい!」って気にさせますよね。タイトルもよいです。
 老朽化して取り壊されることになった船。バンド仲間だった友人のマックスは「もう誰も船の中にいないよ」という周りの声を信じず「きっと1900は船の中にいるはず」と、なんとかして彼を見つけ船を下りるように説得したい。
 1900が船を下りない理由を語るシーン。マックスは何も言わずにただ涙を流すだけ。その時私も同じように涙を流してた。きっと愛すべきピアニストを説得できる言葉を持たない自分の無力さに涙してたんだろうなぁ。
おすすめ度:★★★★ 退屈な人には退屈だろうけど。
ケイゾク/映画
 なんでこの映画を観たかっていうと、そりゃあもうTVドラマのシリーズが好きだから(笑)。このドラマの何だか意味がよくわかんないぞっていうストーリーも好きだし、妙にノリのいい台詞も好きだし、そしてあの映像はなんとも言えずいいですねぇ。
 で、映画ですが。
 まぁ別に映画じゃなくてもドラマのスペシャルでもよかったんじゃない?って感じでしょうか。いや、面白いのは面白かったんだけど。ドラマよりはずっとお金はかかってたみたいでしたね。それが映画ならではっていう唯一のところかな。
おすすめ度:★ ドラマを観てない人には当然ちんぷんかんぷん。
ノッティングヒルの恋人
 実は私はジュリア・ロバーツの映画は観たことがなかったりします。あの有名な『プリティ・ウーマン』すら。なのに今回この映画を観たのはヒュー・グラントが出てたから。世の多くの女性のご多分にもれず、あのタレ目の甘いマスクに弱いのです(^^;
 ストーリーはお伽話(と言い切ってしまう)。ハリウッドの大物女優が仕事で訪れた英国で、旅行専門書籍の本屋を営むバツイチの男性と恋に落ち、まぁスキャンダル騒動も起きるんだけど、最後はハッピィエンドってやつです。
 同じヒュー・グラントなら『フォー・ウェディング』の方に軍配をあげるかな?私なら。
おすすめ度:★★ 俳優でもってるって感じも…。
免許がない!
 私が免許を取ることを「無謀」だと言った同僚に薦められた映画。「是非、免許を取る前に観て欲しい」と(笑)。
 40歳の人気俳優が実は免許を持っていなくて、一念発起、撮影を中断して3週間の合宿で念願の免許を取るっていう、まぁストーリーは単純明快。人気俳優役の舘ひろしが普通の親父に変装した7・3分姿には笑えました。教習所通い中の私には身につまされる箇所もあり…教習所内コースの踏切におもちゃでもいいから電車走らせて音も鳴らせ!には同感(笑)。
 内容的には、映画の撮影スタッフとよりか、個性的な教官や一緒に合宿してる若者達との絡みをもっと入れてくれた方が面白かったのでは?と。
おすすめ度:★ 教習所に通ったことのない人には??かも。
メッセンジャー
 某氏がエキストラで出演していると言うことと、TSUTAYAを更新したら無料で借りられたと言うことで観てみました(笑)。
 高級ブティックのプレスとして働き、そのブランドを担当している商社の男性からマンションや外車を買い与えてもらうなど贅沢な生活を楽しんでいる女性が、そのブティックの本店の倒産に伴い何もかも失ってしまって、しかも交通事故まで起こして不運のどん底に突き落とされて…というところから始まり、ひょんなことから自転車便の配達員という肉体労働をしぶしぶやるようなって、その魅力に惹かれていくという筋書き。
 ストーリーは単純明快で先が読めるんだけど、テンポが良いので面白かったです。さすがホイチョイプロ。飯島直子もとても魅力的だったし。
 ちなみに某氏は見つけることができませんでした。どこにいたの〜?!
おすすめ度:★★ 小難しくなくて楽しめます。TVで放映されたら観てみては?
八月のクリスマス
 最近話題の(?)韓国映画です。写真屋を営む30代の独身男性と駐車違反取り締まりの仕事をしている(婦人警官?)若い女性とのラブストーリー。
 男性は病気で余命いくばくもないにも関わらず淡々と仕事を続けていて、店に客として来た女性と知り合うわけなんですが。自分の死期が近いとわかったとき、人はどうやって心構えをするもんなんでしょうか?人は皆いつか死ぬんだということはわかっていても、「残された時間はもうあまりないよ」と目の前に事実を突きつけられたら…。
 この映画の主人公は既にいろんな葛藤を越えた上で準備を進めている。友達と会ったり、残される父親のためにビデオの使い方を書き残していたり。すべてを諦めたあとのモノトーンな毎日の最後に彼女が現れて色鮮やかな残像を彼に残していく。
 ふたりが出逢ったことには何の意味があったんだろう?なんだかせつなくなりました。
おすすめ度:★★★★ 淡々としたストーリー運びが苦手な人にはお薦めできません(笑)。
菊次郎の夏
 北野武監督のロードムービーで、この監督の作品を観るのは実は初めてだったり(笑)。
 祖母と東京下町でふたり暮らしの小学生正男。父は正男が幼いうちに事故で亡くなり、母は遠くで働いているという。夏休み。遊び友達はみんな家族旅行に出かけてしまった。祖母は仕事で忙しく毎日家でひとりぼっちの正男は母に会いに行こうと決心した……。
 映画は、この正男が近所のやくざな男菊次郎とヒッチハイクしながら旅をする過程を描いているんだけど、まぁ、ロードムービーならではの淡々とした筋書きで、ただ中には不必要なんじゃない?って思うエピソードもいくつかあり冗長に感じるのは私だけ?
 映像は面白かったです。あと、テーマ音楽がとても美しかった。
おすすめ度:★★ 出てくる人ほとんどが子供(正男)に対して優しかったのが良かった(^^)
就職戦線異状あり
 テレビでたまたま観たんだけど…、今この時期にこの映画をテレビで放映するのに何か意味があんの?って思ってしまった。バブル絶頂期の就職活動のシーンが描かれていて、人事担当者の姿には涙が誘われる(笑)。結局、主人公は自分の思うとおりやって、うまいこといって……って感じで、「人生、そんなに甘くないよ」って毒づいてしまいました(^^;
おすすめ度:★ 織田裕二のファンじゃなければ今さら観る必要性はないと思う。
ストレイト・ストーリー
 70歳を超えたおじいさんが兄が倒れたという連絡を受けて、彼に会うためにトラクターで(免許を持ってないから)1か月半もかけて旅をするというロードムービー。
 そのお兄さんとはとても仲が良かったのに10年前にふとしたことから喧嘩して、以来絶縁状態だったという関係で。でも今会っておかないと、お互いの歳を考えると二度と会えないかもしれない。そんな気持ちがおじいさんを突き動かすんですね。ロードムービーならではの淡々としたストーリー展開。
 旅の間に出会う人との会話の中で、家族とのつながりや戦争の悲惨さなどが声高でなくさりげなく描かれているところがいい。ラストもくどくなくて好き。意外にも監督はデビット・リンチ。
おすすめ度:★★★★★ オープニングのゆっくりしたペースにいらつかなければ。
アナスタシア
 アメリカのアニメってディズニーを筆頭に本当に動きがリアル。そこまでしなきゃいけないかなって疑問はあるんだけど。
 この映画はロシアのロマノフ王朝の王女アナスタシアがロシア革命で家族と離ればなれになり(結局家族はみんな殺されちゃうんだけど)孤児として育ち、自分のなくした記憶を取り戻すためにパリを目指すというストーリー。勇気と希望とやさしさをなくさなければ、いつか道は開けるよーというところでしょうか?(なんてったって子供向けアニメ映画だから)
 予備知識を持たずに観てたんだけど、「あれ?この声ってもしかしてメグ・ライアン?」と思ったらビンゴ!声というよりしゃべり方に特徴があるんですよね、彼女は。
おすすめ度:★ 何も考えずに映画を観たいときにはいいかも。
サイコ
 ヒッチコック映画の中でもとても有名な映画なんだけど、実は私はサイコサスペンス物というのは苦手なので今まで観たことがなかったのです。でも最近は「リング」や「らせん」だって観れるぐらい強くなったので(笑)。
 昔のモノクロ映画って画面がきれいっていうか上品なところが好き。「十二人の怒れる男」なんてのもそう(だからリメイク版はちょっと……)。
 これも予備知識をまったく持たずに観たので誰がアンソニー・パーキンスなのかわからず(笑)で単純にストーリー展開が楽しめた。最初は気弱そうな青年にしか見えなかったアンソニー・パーキンスのラストの表情が印象的。
おすすめ度:★★ 最近の映画に慣れてる人にはちょっと物足りないかも。
(ハル)
 今でこそ珍しくないネット恋愛。それを4年も前に映画にしているとは、さすが森田芳光監督。とは言えこの映画の中ではまだインターネットじゃなくパソコン通信なところが年月を感じさせられるなぁ。
 会ったこともない人とのメール交換っていうのは自分自身やっていることなので、何ていうかとても身近な感じがして。普段友達や彼や家族に言葉にして言えないことが見知らぬ人へのメールだと正直に感情が書けてしまったり。軽い気持ちで嘘が書けたり(深津絵里演じる「ほし」は最初男だって言ってるし、内田聖陽演じる「ハル」はパソコン通信で知り合った女性と会ったその日にホテルに行ったなんて書いてる)。
 紆余曲折あって最後に東京駅のホームで会ったふたりの最初の言葉は「はじめまして」(^_^)。なんかいいですねぇ、このふたりのぎこちなさが。
おすすめ度:★★★★ 胸キュン(←死語)して下さい。
君を忘れない FLY BOYS, FLY!
 公開された当時は「なーんだ、トレンディ俳優ばっかり集めた映画か」なんて印象だったんだけど(キムタクも好きじゃないし)、たまたまチャンネルを合わせた時に始まったので観てみたら、これが結構良かった。日頃は滅多なことじゃ泣かない私ですが映画やドラマではすぐに泣きます。これもかなり泣きました(笑)。
 ストーリーは終戦直前の海軍特別飛行隊(いわゆる特攻隊)の7人の出撃する前の2か月間を描いたもので、戦争ものというよりは爽やかな青春もの。陰惨なシーンもないし。でも戦争をやることのバカらしさ、愚かさはきっちりと描かれてます。
おすすめ度:★★ トレンディ映画なんて偏見を持たずに観てみたら?


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