映画が好きと言っても映画監督とか俳優にこだわるほど詳しいわけでもなく
観るのがとりあえず好きという程度
こむずかしいことは全然わかりません(笑)
そんなうさぎが映画館やCATVで観た映画について新作、旧作織り交ぜて
しかもジャンルにまったくこだわらずツラツラと書き連ねてるだけのページ(^_^;
ま、みなさまのレンタルするか、しないかの基準ぐらいになれば……
小栗くんの出ている映画って当たり外れが激しいけど、これは当たりだったな(^.^)。しゃべれども しゃべれども (2007.6.13)
焼身自殺したD級アイドル如月ミキのファンサイト主催者家元(小栗旬)と、そのサイトに書き込むオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、安男(塚地武 雄)、スネーク(小出恵介)、イチゴ娘(香川照之)がミキの一周忌を忍ぶために一室に集まった。最初は家元のパーフェクトコレクションで盛り上がる彼ら だったが、オダ・ユージが「ミキは自殺じゃない、殺されたんだ」と言い出したことから雰囲気は一変する。
登場人物はこの五人だけ、この五人の台詞だけで進んでいくワンシチュエーション・ドラマ。でも全然飽きさせない。10分から15分の間に次々とどんでん 返しが発覚する。そのどんでん返しが役者の台詞の一歩手前で観客にわかるというタイミングがこしゃくだと思う。これが気に入らない人もいるだろうけど私は 絶妙だと思う。謎解きがすべて終わっても、伏線を確認するためにもう一度ゆっくり観たい映画。NGシーンなんか特典映像で入ったりしたらDVD買ってしま いそう(笑)。
で、如月ミキ。映画の最後にようやく顔が出てくるんだけど、まぁ歌がヘタヘタ、衣装はダサダサで、まさにD級アイドル!って感じで、これもツボに入っ た。
おすすめ度:★★★★★ 小栗くん、カワイイ(笑)ので、小栗くんファンは必見。
落語家が主役の映画。TOKIOってどういうわけだか落語と縁が深くない?木更津キャッツアイ ワールドシリーズ (2007.5.18)
二つ目(←前座の上、真打ちの下の格付け)の落語家三つ葉(国分太一)は古典落語にこだわり普段も着物で過ごす程だが、どうにも落語は行き詰まってい る。師匠にも指摘されるが自分では何をどうすればいいのかわからない。そんな時ふとしたきっかけで、美人だが無愛想な十河(香里奈)、関西から転校してき て関西弁でいじめられている小学生村林(森永悠希)、口べたな野球解説者湯河原(松重豊)の三人に落語を教えることになる。お互い自分勝手な言動を続ける 三人に三つ葉もキレたりしながらも、話し方教室は続いていく。
特に大きな出来事も起きないけど見終わった後にほわっとしたあとくちが残る映画。東京の下町の風情もとても美しく撮れている。静かに流れる音楽も出しゃ ばりすぎずで、いい感じ。三つ葉くんって見た目によらず直情派なのが面白い(笑)。
おすすめ度:★★★★ ツッコミたいところも多々あるけれど、あとあじの良さにもう一度観たいなと思わせるものがある。
今のタイミングであえて観てみた。主人公は僕だった (2007.5.11)
ぶっさん(岡田准一)がガンで死んで三年、かつての仲間で木更津にただ一人残っているバンビ(櫻井翔)は突然ぶっさんの声を聞いた。「それを作れば彼は やってくる」。「それ」は一体何なのか?ぶっさんにちゃんとバイバイを言えなかったことを後悔しているバンビは他の仲間を捜し出し「それ」を作ることにし た。
「フィールド・オブ・ドリームス」という映画を観たことがある人なら「それ」はすぐにわかったはず。野球つながりで、この映画のパロディに出るとは (笑)。余命半年と宣告されているにもかかわらず日本シリーズまではしぶとく生きてたぶっさんだけど、さすがにこの映画では既に死亡。なんかね〜、死ぬ前 のぶっさんがせつない。だから前半はちょっときつかった。蘇ったあとは相変わらずのテンションだったので安心したけど。
おすすめ度:★★★★ 日本シリーズほどのお遊びはないのでクドカン好きには物足りないかも。でも万人にウケるのはこっちかな。
国税庁の検査官として勤務するハロルド(ウィル・フェレル)は独身で友達も少なく、かと言っ て自分の生活に不満はなく日々淡々と同じスケジュールで過ごすことに満足している。そんなある日、彼の行動を描写する女性の声が突然聞こえ出してくる。そ して、そのナレーションは「もうすぐ彼が死ぬ」ことを暗示していた。なんとか死を回避しようと大学の文学部教授ヒルバート(ダスティン・ホフマン)に相談 するハロルド。そのうち、聞こえてくる声の主が悲劇を得意とする女流作家カレン(エマ・トンプソン)だと判明する。ハロルドは彼女が現在執筆している小説 の主人公だったのだ。「彼女は主人公を必ず殺す。このままだと死ぬぞ」とヒルバートに言われたハロルドはカレンに直談判する。パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト (2007.5.5)
これといった有名なスターが出ていない極めて地味な映画(笑)。しかも最初のほうはハロルドの退屈な毎日を淡々と描いているので、映画館でほとんど寝た ことがない私が、かなりの睡眠不足だったということもあるけど、15分程意識がなくなった(^_^;ほど退屈。が、なかなか後味は良し。
おすすめ度:★★★ ありえないストーリーなので、それをどこまで受け入れるかによって楽しみ方も変わるかも。
こちらはもうすぐ完結作が公開されるシリーズの第二作目。スパイダーマン3 (2007.5.1)
結婚式直前のウィル(オーランド・ブルーム)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)が逮捕された。理由は海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)の逃 亡を助けたため。ジャックの持っているコンパスを手に入れれば釈放すると言われたウィルは彼を捜すために海に出る。一方ジャックは13年前に交わした血の 契約の期限が迫っていることを知りイラついていた。どうすれば運命から逃れられるのか…。
前作もそうだったけど基本的にお子様向けな印象が私にはあるので、まぁ深く考えることもなく気楽に楽しめる内容であれば、それはそれでいいのかも。で も、あんまりコメディちっくなのは入れて欲しくないなぁと思うんだけど。
おすすめ度:★★★ あのタコ船長の顔を映画館の大画面で観たくないのは私だけ(笑)!?
シリーズ最新作かつ完結作(続編作るとかなんとか噂が入ってきてるけど)を世界最速(笑)で 観てきた。間宮兄弟 (2007.4.22)
スパイダーマンとしての人気も恋人M.J.との関係も絶好調のピーター。ただ、ピーターがスパイダーマンの写真を売り込んでいる新聞社に別のカメラマン が売り込みをかけてきたり、叔父を殺した真犯人が判明、しかも彼が脱獄したという事実が警察から知らされたり、徐々に暗雲がたれ込めてくる。スパイダーマ ンを父親の仇だと思っている親友ハリーがスパイダーマンの正体を知って、どんな行動に出てくるかということも気になる。
一応完結作ということで、ちょっと内容の詰め込みすぎ感がある。それぞれの適役との関係もイマイチすっきりしない。とは言いつつ、2時間を超す上映時間 をあまり長いとは感じさせないスピード感はさすが。1、2と観てきた人はやっぱり必見かな。
おすすめ度:★★★★ CGはすごい。これで制作料が跳ね上がったのも納得。映画館の大画面で観るのをお勧め。
「ハンドク!!!」というドラマをたまたま観て、そこに出ていた今まで気にもしていなかった佐 々木蔵之介が気に入ったので(笑)、ちょっと観る気になったんだけど、いい意味で裏切られた映画、というかあまり期待していなかったんだけど、結構私の好 みだったということ。涙そうそう (2007.3.1)
いい年して独身で、しかも同居している兄弟ふたりを描いた映画だけど、観る前はもっとオタクな兄弟かな?と思っていたら、そうではない。なんだかんだ 言って女性に興味がないわけでも、奥手なわけでもない。少々マイペースだけど、ちゃんとアタック(死語?)しているし。旦那にすれば結構お得感のあるタイ プだなぁ(笑)。この二人を育てた母親役が中島みゆきってことにビックリ。
おすすめ度:★★★ ストーリー展開は淡々としていて大きな盛り上がりもなくラストもスーッと流れるので、物足りない人には物足りないかも。
ヘルシンキからの帰国便の中で観た映画。ウォーターズ (2007.2.3)
親の再婚で兄弟となった洋太郎(妻夫木聡)とカオル(長澤まさみ)。カオルの父親は蒸発し、洋太郎の母親は早世し、その後はたった二人きりの家族として 沖縄で暮らしてきた洋太郎とカオル。洋太郎は「カオルは俺が守る」とひたむきに働き、カオルはそんな兄を慕いながらも彼の想いを少し重荷に感じていた。そ してカオルの大学入学を機に二人は別れて暮らし出し…。
途中までは結構感情移入しながら観てたんだけど、後半はちょっと…。ラストもいきなりな感じがして泣けなかった。他の展開はなかったのかなぁ。観客を泣 かせようというスタンスは別にいいんだけど、その方法が安易すぎ。
おすすめ度:★★ 長澤まさみの演技ってイマイチ好きになれない。
好きな俳優さんが結構出ているので楽しみにしていたんだけど撃沈(^_^;。なんていうかス トーリーに無理ありすぎ。「ありえない」ってのはどんなドラマや映画にもあるんだけど、ここまでリアルさがないと苦しい。根本的に七人のホスト達が店の オーナーの孫娘にあそこまでする経緯が全然わかんない。これ、ポイントだったと思うんだけど。木更津キャッツアイ 日本シリーズ (2007.1.28)
おすすめ度:★ 小栗旬くんのルックスだけ見ると「花男」より好み(笑)。
随分前に録画しておいたんだけど連ドラの方を見終わってから、と思っていて。設定と出演者は 連ドラと同じで、でも連ドラの中で死んだオジーの復活にはビックリ。クドカン作品には古田新太が不可欠なのね(笑)。余命半年を宣告されながらも野球と キャッツとビールでグダグダしながらテンション高いぶっさんも相変わらず。表と裏で巻き戻す構成も連ドラと一緒なんだけど、10回延長まで一つの映画の中 でやっちゃうにはちょっと無理があったかなぁ。無人島の黒モー子とか、連ドラにはなかったクドカン独自のシュールな世界が繰り広げられてて、クドカン好き な人にはたまらない。東京タワー (2007.1.8)
おすすめ度:★★★★ あくまで連ドラの世界が好きだった人にだけの「おすすめ度」(笑)。
子供のいない主婦と大学生という年の差カップル二組のラブ・ストーリィ。一組は旦那の金でセ レクトショップを経営する詩史(黒木瞳)と透(岡田准一)、もう一組は平凡な専業主婦喜美子(寺島しのぶ)と耕二(松本潤)。どっちのカップルにもあまり 感情移入はできなかったけど、特に詩史&透は現実離れし過ぎてて、どーもなぁ(^_^;って感じで、どちらかというとドロドロの喜美子&耕二のほうが観て て面白かった。こちらのカップルのその後は観てみたい(笑)。ブラザーズ・グリム (2007.1.3)
おすすめ度:★ 岡田准一の耽美派青年が似合わなくて笑っちゃいましたわ。黒木瞳もきれいだけど彼相手の恋愛シーンは観ててイタイ…(^_^;
マット・デイモンが出ているので、何となく録画しておいた映画。THE 有頂天ホテル (2007.1.2)
フランス統治下にある中世のドイツ。ウィル(マット・デイモン)とジェイク(ヒース・レジャー)の兄弟は悪魔祓いの詐欺をはたらきながら金を稼いでいる が、それをフランスのある将軍に見抜かれ捕まり、少女が次々と行方不明になる村へ真相を明らかにするよう向かわされる。村に着いた二人は早速森に出かけて みるが...
童話の原作者として有名なグリム兄弟を主役に据えていますが、内容は童話とかファンタジーとか、そんなものとは一切無縁。中世のおどろおどろしさや残酷 さが満載なので、タイトルからうっかり間違って観てしまっては大変。
おすすめ度:★ これといったテーマもなく...。「本当は怖いグリム童話」とか好きな人にはいいかもしれません。
これも大晦日が舞台なのに年初に観てしまいました(^_^;クリスマス・クリスマス (2007.1.2)
大晦日イベントで多忙を極めるホテルアバンティ。汚職事件でマスコミに追いかけられている政治家(佐藤浩市)、スウィートルームをグレムリンの襲撃後の ように汚くする正体不明の女性客(麻生久美子)、本番前に大パニックになる大御所な演歌歌手(西田敏行)、そんな個性的な客の面々に加わり、別れた妻(原 田美枝子)に再会する副支配人(役所広司)、歌手になる夢を断念して大晦日を最後に退職したベルボーイ(香取慎吾)、当の政治家の昔の愛人である客室係 (松たか子)と、ホテル従業員もいろいろな事情を抱えている。そこにきてホテルに入り浸るコールガール(篠原涼子)や謎(?)のホテル探偵(石井正則)、 怪しい芸能プロダクションの社長(唐沢寿明)がが連れてきた売れない歌手(YOU)も入り交じって、すったもんだの大晦日の夜が更けてゆく。
大ヒットした映画ですが、ある程度は「三谷幸喜」の名前で集まったのではないかと。面白くないわけではないけど、すごく面白いってものでもないなぁ。私 は『みんなのいえ』のほうが好きかも。
おすすめ度:★★★ ちょっと長く感じたのはCMが入ってしまう地上波放送だから!?DVDで観れば若干感想が変わるかも。
年末に録画していたものを年初に観たもので、ちょいと季節はずれ(^_^;容疑者・室井慎次 (2006.10.20)
倦怠期まっただ中のカップル健太(大倉孝二)と美和(伊藤歩)。いつも通り、つまらないことでケンカして部屋を出て行った健太が出会った集団は「ファン タジー保存協会」といううさんくさい集団。が、どういうわけだか彼らに共感した健太はその協会のメンバーとして加入し、季節柄サンタクロースとして子供た ちの願いを叶える役目を果たそうと奔走する。
WAHAHA本舗の作家さんが書いたストーリーの映画化ってことで出演者はなかなか個性派揃いなんだけど、ストーリーは映画としてはそう奇抜なものでは なく...ちょっと期待はずれだったかな。
おすすめ度:★ 伊藤歩ってきれいになったなぁ。と思うと同時に大倉孝二にラブストーリーって似合わなーい。
「踊る」シリーズのスピンオフ作品第二弾。メゾン・ド・ヒミコ (2006.10.15)
被疑者が現職警官で、逃走中に被疑者が事故死してしまったという殺人事件の捜査本部長であった室井(柳葉敏郎)は、彼の母親から過剰な取り調べがあった と告訴され、逮捕される。警察庁と警視庁の確執も絡み、彼は窮地に追い込まれていく。
ストーリー的には「交渉人・真下正義」より好きだけど、映画にするほどのものでもないっていう感じ。テレビの二時間ドラマでも良かったかなっていう内 容。
おすすめ度:★★ 室井を追いつめる弁護士役の八嶋智人の演技が大げさすぎて興ざめ。
「ジョゼ虎」の監督・犬童一心と脚本・渡辺あやのオリジナルストーリー。交渉人・真下正義 (2006.10.14)
塗装店で働く沙織(柴咲コウ)は亡くなった母親の入院費や手術代で親戚から借金をしており、その返済のために夜はコンビニでバイトしているが、いっそ水 商売でもしようかと思い悩んでいるときに、ある若い男が会いに来る。彼は春彦(オダギリジョー)といい、昔、母と自分を捨てた父・ヒミコ(田中泯)の恋人 だった。父はゲイバー「卑弥呼」を経営していたが、現在はゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」の館長で、ガンで余命幾ばくもないと診断されてい た。沙織に「ヒミコに会ってくれ」と頼む春彦。父を心底嫌っている沙織は「勝手に死ねばいい」と断るが、バイト代と父の遺産につられ毎週日曜に雑用をする ためにメゾン・ド・ヒミコに通うようになる。
ゲイが出てくるけどゲイ同士のラブシーンはありません。だから、それは期待しないように(笑)。ゲイを主役にしているけど中身はファンタジー。こういう 空気感は嫌いじゃなく、どっちかというと好き。柴咲コウとオダギリジョーのラブシーンもなんとなくエロティックで、不思議な雰囲気を醸し出している。た だ、ラストは拍子抜けで気に入らないなぁ。
おすすめ度:★★★★ オダギリジョーが色っぽ〜い。フェロモン出しまくり(笑)。
「踊る大捜査線」からスピンオフした作品の第一弾。ネゴシエーターとなった真下が主役。電車男 (2006.10.1)
あるクリスマスイブの日、東京の最新鋭地下鉄実験車両、通称クモが乗っ取られた。その犯人が交渉の相手として真下(ユースケ・サンタマリア)を指名して きた。恋人の雪乃(水野美紀)とデートの約束をしていた真下だったが、犯人の本当のねらいがわからないまま交渉を開始する。
面白くなくはないけどラストの落ちが気に入らない。なんで犯人をあんなふうにしちゃったのかなぁ。「踊る」シリーズらしい小技はあちこちにあって面白 かったんだけど。
おすすめ度:★★★ 最後のクライマックスシーンよりクモの司令室シーンの方が芸達者な役者さん多くて面白かったりした(^_^;
ネット発書籍の映画化。ドラマ化にもなった作品。マイアミ・バイス (2006.8.22)
電車の中で酔客に絡まれていた美女(中谷美紀)を救ったオタク男(山田孝之)は彼女に一目惚れ。お礼にエルメスのティーカップをプレゼントされた彼は ネットの掲示板に対処法を求める。年齢=彼女いない歴のその「電車男」が「エルメス」をゲット出来るよう、掲示板の住人はアドバイスを始める。
んー、なんてことない映画、ってのが正直な感想。このストーリーでなんで本がヒットしたのかもわからないし、映画がヒットしたのも?な感じ。
おすすめ度:★★ かなりご都合主義な映画。ストーリーに少しでもひねりがあれば良かったんだけど。
80年代にヒットしたTVドラマを『コラテラル』などのマイケル・マン監督がリメイク。サマータイムマシン・ブルース (2006.8.19)
マイアミで南米から流入する麻薬ルート摘発のために潜入捜査していたFBI捜査官が殺された。どうやら彼らがFBIだという情報が漏れていたようだ。そ こで組織に面が割れていないマイアミ警察特捜課のソニー(コリン・ファレル)とリコ(ジェイミー・フォックス)が潜入捜査を開始する。麻薬の運び人に扮し た二人はコロンビアに乗り込み組織のキーマンであるイエロ(ジョン・オーティス)とイザベラ(コン・リー)と接触する。いくつかの仕事をこなした二人にイ ザベラはビジネスを持ちかけ、逆にイエロは不信感を覚える。
テンポは悪くない映画だけど132分はちょっと長いかな?カットしてもいいシーンもあったような。私にとってのコリン・ファレルは『マイノリティ・レ ポート』なんだけど(古っ!)、この映画ではちょっと格好良く見える(笑)。シウダ・デルエステとかフォス・ド・イグアスとか、誰も知らないような非常に マイナーな南米の地名が気になってしまうのは職業病(^_^;。
おすすめ度:★★★ 相手役がいかにもな白人美人やラテン美人じゃなく東洋人のコン・リーってのが○だったと思う。
1〜2週間ほど前に録画しておいたんだけど、これも『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督 の作品だったんだ。というわけで『UDON』と同じ役者さんが出てたり、舞台も同じ香川で同じ名前のうどん屋があったり、遊び心満載。春の雪 (2006.8.16)
とある大学のSF研究会の部室。そこには5人のSF研究会の男子と写真部員の女子2人が出入りしていた。ある暑い夏の日、部室にあるクーラーのリモコン が壊れてしまい、あまりの暑さにいらだつ5人の前に突然25年後の未来からタイムマシンに乗ってタイムスリップしてきた人物が現れた。このタイムマシンに 乗って昨日に戻り壊れる前のリモコンを取ってこよう!と盛り上がったSF研究会。さて、リモコンは無事に取ってこれるのか?タイムパラドックスは起きない のか?
期待せずに観たけど面白かった。大学の建物と、そこにある時計がかの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とそっくりだったのにはニヤリ(笑)。SF研究 会のくせにSFなんて全然研究していない男子たちがタイムパラドックスの意味もわからず気軽にタイムマシンに乗り、自分たちの興味のわくままに行動する。 田舎の大学生の気楽さってのが楽しげで、観ててほっこりする映画。
おすすめ度:★★★★ 25年後からやってくる男がマッシュルームカットなのが笑えるけど、彼の母親が誰か?というネタはなくて良かったかも。
三島由紀夫『豊饒の海』4部作の1巻目を『セカチュー』や『GO』を撮った行定監督が映画 化。UDON (2006.8.15)
大正初期、侯爵家の子息松枝清彰(妻夫木聡)の幼なじみで伯爵家の令嬢綾倉聡子(竹内結子)に宮家の王子との縁談が持ち上がる。実は聡子は幼い頃から清 彰に好意を寄せており、清彰も聡子を愛しているのだが素直にそれを認めることができず彼女に冷たく当たってしまう。ところが聡子と王子の縁談がまとまった ことにより自分の本当の気持ちに気づいた清彰は激しく聡子を求めるようになり、聡子もそれを受け入れてしまう。人に隠れて逢瀬を重ねる二人だが…。
映像が非常にきれい。これはロケハンも苦労しただろうな。映画の前半は竹内結子の顔が白すぎて違和感があった(^_^;。悲劇なんだけど、諸悪の根源は 清彰の若さ故の傲慢さってやつでしょうか。どうしようもない男なんだけど、こういうの演じるとピカイチだな、妻夫木くんは(笑)。最後の宇多田ヒカルの歌 はそれまでの映画の世界観ぶちこわし(>_<)。
おすすめ度:★★ 聡子の着る着物の柄やどこで見つけたの?と思うほどの美しい日本らしい景色だけでも一見の価値あり。
『踊る大捜査線』シリーズの制作チームによる「讃岐うどん」をテーマにした新作ムービー。(8 月26日公開映画の試写会を観てきました)海を飛ぶ夢 (2006.8.14)
世界に通用する芸人を目指しニューヨークに渡った香助(ユースケ・サンタマリア)は夢半ばで挫折し借金を背負ったまま香川にある実家の製麺所に帰ってき た。とりあえず親友の庄介(トータス松本)の紹介で地元のタウン誌で働くことになった香助は編集部員の恭子(小西真奈美)と「地元民も知らない讃岐うどん 屋」をテーマにした連載を始めたが、これが全国的な讃岐うどんブームを巻き起こす。が、祭りはいつか終わるもので…。
素直に「面白かった!」。少々長めの上映時間をそれほど長く思わせないテンポ、登場人物の強烈な個性、そこかしこに出てくるカメオ出演の有名人たちを見 つける面白さ、絶妙な間、文句つけたいとろこもあるにはあるけど概ねが好印象な映画。「邦画はTVで観る」が私のモットーだけど、これは割引チケットやレ ディースデーを利用して映画館に観に行く価値はあり、と見た。
おすすめ度:★★★★ うどんよりそばが好きという関西人の風上に置けない私でも見終わったあとは無性にうどんが食べたくなる(笑)。
身体障害者の尊厳死をテーマにしたスペイン映画。
25歳の時に海で起きた事故で首から下が不随になったラモン(ハビエル・バルデム)は26年間に渡り家族の介護を受けながら寝たきりの生活を続けてきた が尊厳死を求めて裁判を起こす。ラモンの家にやってきた弁護士フリア(ベレン・ルエダ)や、TVのニュースを観て興味を持ったロサ(ロラ・ドゥエニャス) は当初ラモンの意志を変えてみせようとするが…。
かなり重たいテーマです。「生きることは僕にとっては権利ではなく義務だった」と言うラモンに健常者の誰が何を言えるだろう。同じように半身不随の牧師 の言葉も献身的に介護する家族を傷つけるばかりで白々しい。どっちが正しいかなんて答えはない。どちらも正しく、そしてきっとどちらも間違っているのだ。 他人の気持ちを完全にわかることなんて不可能なのだから。
おすすめ度:★★★★ お涙ちょうだいの話にはなっていなくてスペイン映画らしいウェットさ、人間のいやらしさも描かれているのが、この映画を陳腐にさせ ていないポイントか。