guitar SENRI OE WHITEDAY CONCERT in NAEBAguitar
Sweet Night

2003年3月15日 苗場プリンスホテル ブリザーディウム


 1  Small Talk
 2  うぶげのきもち
 3
 LOVE REVOLUTION  
 4
 ずっと海をみてた
 5
 二重人格
 6
 コロコロ
 7
 Stop War
 8
 しずく
 9
 イコール
10
 きみと生きたい
11
 砂の城
E1
 ガールフレンド
E2
 今日のきみに贈る歌
E3
 YOU
E4
 眠り姫

「Bitter Night 直後〜Sweet Night 直前レポ」はこちら
ただしあくまでも内輪うけ〜( ̄∇ ̄)〜

今年の苗場ライブは"Bitter Night"と"Sweet Night"の2 days
今夜の"Sweet Night"は千里さんひとりのPIANISMになるということで
昨夜の"Bitter Night"とはまったく別のライブになるのは確かなのでそれが楽しみ
昨夜と違って整理番号は300番台なので昨年同様スキーロッカーで並ばされることになり
でもナイター客が帰ってくるたびドアが開き外気が入ってきてもさほど寒くないのは三月という季節のせい?

整理番号順にブリザーディウムに入っていくと予想通り真ん中のグリーンのシートはもう埋まっていて
右寄りのピンクのシートになったけど左側の通路脇だったので真ん中に近くラッキーだったかも
ステージの真ん中には真っ白なグランドピアノが中央に置かれていて
その後ろにはPIANISM恒例のキャンドルスタンドにろうそく
またあのろうそくが時間が経つにつれ短くなっていくんだろうなぁと思っていたら
今回は本物のろうそくではなかったらしく短くならなかった(笑)
ブリザーディウムの中は昨日と比べあまり寒くはない室温でホッとした

『Small Talk』
開演時間ちょうどに千里さんがステージに登場
昨日とは打って変わって黒の上下に中は白いTシャツ
例の真っ白なグランドピアノに座ると私たちの席からも良く見える(^-^)v
一曲目は今日のコンサートのために書き下ろした曲ということで
当然初めて聴く曲なので歌詞を聴き取れなかった部分もあったけれど
スキー場に来たふたりが部屋でほっこりといった内容で
たまたまラルフローレンの靴下をはいていたので「ラルフローレンの毛布」という箇所に妙に反応したり
「小さなSmall Talk」で「『小さな』と『Small』重なってるやん」とつっこんでみたり(^◇^;

一曲終わってすぐにMCへ
真っ白なグランドピアノはホテルのレストランにあったものを運んでもらったということで
「クリスティーヌ」と命名したとか
「クリスティーヌ、今日の調子はどうだい?」「まぁまぁね」「かゆいのはここらへんかな?」
などとひとりで腹話術しながらピアノを鳴らす姿は…(^◇^;
『うぶげのきもち』
「いつもはアップテンポにやってる曲だけど」ということでこの曲
今度の休みは♪苗場へ行こう だったけど神戸に来て欲しかったなぁ

ここからまたMCへ
前列に座っているお客さんに「今日は何時に起きましたか?」という質問をしたところ「7時」という答が返ってきて
その早起きさに「それはなぜ?メイクに八時間かかるとか?」という失礼な発言(^◇^;
千里さん自身は今日は苗場から田代湖までをつなぐゴンドラ「ドラゴンドラ」に乗ってきたとか
昨夜はライブが終わったあとみんなと食事をしていたら午前三時になってしまい
ホテルの人から「ぜひドラゴンドラに乗ってください。明日部屋まで迎えに行きますから!」と言われ
結構酔っぱらった頭で
「PIANISMの曲も作らなきゃいけないしピアノの練習も。一体何時に起きればいいんだろう」
と考えてるうちにアラームをセットせずに倒れこむように寝てしまったらしい
だもんでホテルの人の「迎えに行きますから」の言葉が気になって一時間ごとぐらいに目が覚め
何回目かに目が覚めたときには今日から始まったサンライズスキーを見ることができたとか
ドラゴンドラはかなり気に入ったらしく時間があれば乗ってみてと私たちに勧めるぐらい


『LOVE REVOLUTION』
恋愛もゴンドラのように前に進んだら止まらない
つきあってる人がいるのに他の人を好きになることもしょっちゅうありますけど
とMCで千里さんが言った途端に会場から「え〜っ」と大ブーイング
その反応に「え?今、僕、何か言いました?」ととぼけながら
「愛は革命です」という台詞のあとにこの曲(笑)
『ずっと海をみてた』
続いて身勝手な男の言い分を描いた(笑)この曲
でもこの曲は『LOVE REVOLUTION』と違い私の大好きな曲なので久々に歌ってくれて嬉しい(=^.^=)


ここからPIANISM本番へ

『二重人格』
千里さんが飼っている二匹の犬キョンちゃんとモモちゃん
キョンちゃんのほうは性格に少々問題があり自分のことを黒木瞳だと思っている
「ダディ、ピップ貼って」とか甘えながら片方では般若のように牙をむく
その牙をむかれるモモちゃんは体はヤワラちゃんのように大きいけれど気がめっぽう弱い
ある日の晩に我が家で流血事件が起こった
ふたりに食事をあげていたらモモちゃんが足りなさそうなのでおかわりをあげようとした
すると思いがけず早く食事を終わらせたキョンちゃんがそれを見つけてしまった
モモちゃんのほうがキョンちゃんよりずっと体が大きいので食べる量も当然多いのだけど
自分のことは人間でモモちゃんのことを犬だと思っているキョンちゃんはそれが我慢できない
「なんでおかわりするのよっ」とばかりに吠えるキョンちゃんにモモちゃんも応戦する
そんなふたりに「もうやめろよ」と手を出してしまったらガブッと噛まれ血が飛び散った
あまりの流血量に救急車を呼んだら警察までやってきて調書を取られてしまった
というストーリーを第一楽章から第四楽章までの曲で作ってみた
第一楽章は三人で仲良くお散歩といった楽しげなメロディ
第二楽章の第一パートはキョンちゃんのテーマで「二重人格のボレロ」
ピアノ弾きながら般若の顔をする千里さんに大笑い
第二パートはモモちゃんのテーマで「悲しみのフーガ」
そして第三楽章はドーハの悲劇「流血事件」
救急車のやってくる音が近付いてくるのに道を間違って遠ざかっていく音に大爆笑
相変わらず千里さんは芸が細かい!
最後の第四楽章は再び三人で仲良くお散歩

『コロコロ』
キョンちゃんとモモちゃんには最近ダイエットフードを食べさせている
そのダイエットフードはたくさん食べてたくさん出すものなので散歩に出るとうんこがバッグにものすごい量になる
ある風の強い日に散歩に出たら二人のうんこが坂道をコロコロコロコロ転がり出した
しかも乾燥してビスケット状になっているので拾った先から拡散していく
コロコロコロコロコロコロコロコロ
必死に追いかけて汗びっしょりになってしまったというその必死さをピアノで表現
この話を体めいっぱい使って表現する千里さんの姿にも笑えたけど
コロコロコロコロコロコロとうんこが拡散していくのを表現するピアノの音もおかしかった

『Stop War』
戦争が始まろうとしている
それに反対する気持ちを音楽で表現してみたい
即興で演奏されたこの曲は戦争反対と声高に訴える激しいものではなく
世界はこんなに美しく、こんなに素晴らしい人がいっぱいいるのに
といった静かな表現のものになっていた
目を閉じて聴いていると美しい風景がふわーっと浮かんでくるような美しいメロディだった


『しずく』
前の曲から何のMCも挟まずに始まったこの曲のイントロを聴いたときには驚いた
まさかこの曲が歌われるなんて
奥田美和子さんへの提供曲であるこの曲が『Stop War』に続いて演奏された理由は何となくわかった
曲に広がる世界観は同じだったから
ラップの部分はどうするのかぁと思っていたらその部分もしっかりピアノ弾き語りで歌われた

デビュー20周年を迎える記念の日である5月21日にピアノインストアルバム『12ヶ月』をリリースすること
そしてクラシックの殿堂であるサントリーホールでPIANISMのコンサートをすること
この日は新しい出発になります、という短いMCを挟み
『イコール』
『きみと生きたい』

Untitled Love Songsツアーでも歌われたこの二曲のバラードが歌われ
『砂の城』
究極のバラードで本編終了となった

アンコールに応えて出てきた千里さんは一変してアロハシャツにサンダルという夏かっ!?という格好(笑)
『ガールフレンド』
アンコール一曲目はかなり懐かしい曲
『今日のきみに贈る歌』
この曲はずっと聴きたかったので嬉しい!
最後は客席に降りてきた千里さんの指揮でみんなで♪ら〜ららららららら〜で大合唱
すごくアットホームなあったかいラストになった

それでもアンコールを続ける私たちに応えて千里さんが再度ステージに登場
『YOU』
何の前触れもなく始まったこのイントロにみんなバネで弾かれたように立ち上がった
そして踊る、踊る
ピアノ一本だけの演奏とは思えないほどすごく盛り上がった
千里さんも裸足で客席に降りてきて端から端まで走り一緒に歌ってくれる
いつも盛り上がるこの曲だけど今日は盛り上がるだけでなくてすごくあったかい気持ちにさせてもらえる曲となった
千里さんにとってもこの曲は予定外の曲だったみたい

『眠り姫』
そして最初から歌うつもりだったアンコール曲
ドラゴンドラから観た景色からこの曲を歌おうと決めたのかな?

今回の苗場ライブの案内を見たときには一日目がバンドバージョンで二日目がPIANISMということで
正直PIANISMだけだったら大阪から苗場までは行けないなと思った
でも実際に二日間ライブを見ると二日目の"Sweet Night"のほうを気に入ってる自分がいて
そう感じる理由が何なのかはわからないけどやっぱり選曲だったのかな
特に『しずく』『今日のきみに贈る歌』そして『YOU』が良かったのかもしれない
"Bitter Night"も聴きたかった曲が聴けたという点では満足だったのだけど
楽しい〜q(≧▽≦)pと思えた度合いは去年のほうが大きかったと思う
でも二日間ともいい意味で意外性があって苗場に今年も来て(バスで九時間もかかるけど^-^;)良かったなと思えた


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