アッシジ


サンフランチェスコ聖堂   アッシジは平野の中のひときわ高い丘の上にできた12世紀の清貧の僧、聖サンフランチェスコの街である。丘から下を見下ろすと麦畑やオリーブ畑が広がる。素晴らしい眺望である。バス停から急な坂道を登って道が広がったところにサンフランチェスコ聖堂がある。サンフランチェスコ聖堂は一階と二階の2層構造になっており、更に聖フランチェスコの墓のある地下室がある。教会内はさまざまな絵画が飾られているが、特に2階にはジオットの描いたフレスコ画がぐるーっととりかこむように描かれている。有名な「小鳥に説教する聖フランチェスコ」を見て欲しい。残念ながら、1997年の秋にアンブリア州を襲った大地震のためその天井が崩落し、修道士を含む四人が亡くなった。心からご冥福をお祈りする。絵画もかなりダメージを受けたそうだ。
石造りの街@ 街全体がこのように石組みでできており、歴史を感じさせる。青い空の下、素朴な石壁に青いシーツが風に揺らいでいる・・・。こんな光景は珍しくない。周囲は石で作られた城壁で囲われており、広さも1.0Km×0.5Kmと比較的こじんまりとしているために、歩いてもたいしたことはない。わざと道に迷ってみるなんてことも可能だ。
石造りの街A 大きな道と道の間にはご覧のような細い路地や階段が張り巡らされている。是非、足を踏み入れて欲しい。

聖サンフランチェスコ聖堂から更に上のほうに、聖フランチェスコの弟子にあたる聖キアーラに奉じたサンタ・キアーラ教会がある。ここまでのみちはだらだらとした長い石畳の坂道を登ることになる。距離はたいしたことはないのだが、坂道のせいで、結構疲れるし、時間もかかる。時間が無い場合はツアーの集合時間に間に合わなくなるので、気を付けたほうがよい。

このあたりに来ると観光客もずいぶんすくなくなり、落ち着いて見学できる。ツーリストがベンチに座り、のんびりとハトに餌をあげている光景が目に映る。ヨーロッパを旅して思うのだが、教会が多くてとても助かる。歩き疲れたときに椅子に座って、ステンドグラスを眺めながらゆっくり休める。雨風もしのげるし、暑い陽射しも避けることができる。中はひんやりとしてとても涼しい。

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