ベニス


サンマルコ運河 あいにくの雨だったが、ベニスにはそれも似合う。埠頭には観光用のゴンドラがたくさん停泊している。ゴンドラは使わないときはカバーがかけられる。運河の向こうにはサンジョルジョ・マッジョーレ教会が見える。小さい島全体が教会なのだ。ベニスの移動にはヴァポレットという水上バスが便利。1番線や52番線などメジャーな路線は結構頻繁にバスが来る。ベニス自体は小さい街なので歩いてもたいしたことはないのだが、小さい路地に入るとまず道に迷う。地図を見てもいったい自分がどこにいるのかまず分からない。水上バスに乗ったほうが安全確実なのだ。このバス、駅によっては切符のチェックや回収をしないところがあるのだが、うわさでは抜打ち検査もあるようなので、キセルなどしないように。そんなに高いものでもない。
ゴンドラ・クルーズ ゴンドラは4人ぐらいまで乗れる。ゴンドリエのお兄さんやおじさんが巧みに狭い運河をすり抜けて行く。いくつもの橋をくぐるが、そのたびに見知らぬ観光客が手を振ってくる。ツアーの場合、カンツオーネを唄うおじさんが同乗することがある。写真のゴンドリエのお兄さんの後ろに見える橋は「ため息の橋」。ドゥカーレ宮殿と監獄をつなぐ橋で、囚人たちはここでため息をついたという・・・。なんて言う話を、現地添乗員がするはず。
路地の運河 ちょっと奥に入るとごらんのような、細い運河が蟻の巣のように巡らされている。各家には運河沿いの入り口が用意されており、荷物の出し入れや人の出入りに使用しているようだ。
リアルト橋 大運河にかかる白い石造りのこの橋は街の中心にあたる。周りはカフェや商店が多く、とてもにぎやかな場所である。

私はこの近くにあるマドンナというお店で夕食をとった。日本語のメニューもあって、びっくりした。料理はまあまあという感じ。料金も安いので、安心して利用できるお店である。

この近くのお店で水を購入しようとしたところ、価格表より高い金額を請求された。まったく慌てずに正規の料金を店主の手に乗せたところ、「グラッツェ」と言って、受け取った。こんなことはしょっちゅうである。イタリアを旅されるかたは、事前に価格をよーく確認してから購入するようにして!。水は日本でのミネラルウォーターの価格とそれほど変わらないのが相場なので、高いなと思ったら、購入を見合わせたほうが良い。

サンマルコ広場@ サンマルコ広場にいったら、まずは鐘楼に昇ろう。エレベータもあるので、らくちんである。鐘楼の上からの眺めは素晴らしい。遠く運河の果てまでも見渡せるし、サンマルコ寺院や広場を見下ろすのはなかなかそう快である。入り口にはベニスの守り神である翼をもったライオンの像がそびえる。
サンマルコ広場A ベニスの街は比較的治安も良いようだ。夜にカメラをぶら下げて歩いていても、それほど不安を感じない。サンマルコ広場の奥には写真のような灯かりのともった路地があった。雨に濡れた路面に光が反射して美しい。

サンマルコ広場では夜中もカフェで音楽が演奏されていて、とてもにぎやかである。

大運河の夜 大運河沿いでは建物がライトアップされ、夜の散歩に最適だ。ヴァポレットが通るたびにゴンドラや水面が揺れる。眺めていると時間が経つのも忘れてしまう。
ホテル・ダニエリ   サンマルコ広場すぐ近くのホテル・ダニエリに泊まった。ロビーでチェックインの手続きが済むのを待っているときに英国人の観光客が「日本人だらけだ・・・」とつぶやいていた。たしかにそうだった。このホテルはたいへん由緒正しい高級ホテルであり、壁にかけられている絵画や調度品は年代を感じさせる素晴らしいものだ。しかし、壁の薄いのにはびっくりした。隣の部屋の物音や上の階の物音が良く聞こえる。びっくりしたのは、私のベッドの真上が、ちょうど上の階の部屋のトイレに当たっていたのだ。寝ていると、自分の頭のうえで、ジョロジョロ・・・、ジャグワァァァァという音がする。一方、食事は素晴らしい。朝食がついているのだが、生ハム、サラダ、果物、パン、コーヒー、どれをとってもすごくおいしい。朝からシャンペンが飲めるのもここならではだ。そうそう、イタリアのホテルにはリンスというものが無い。どんな高級なホテルでも付いていない。そういう習慣が無いのかもしれない。日本から持って行くことをお勧めする。

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