ふつうの会話で起きる発音の変化が特に激しいのが英語。文字を見れば知っている簡単な英語でさえ聞き取れないのは、この音の変化の実体を知らないからだ。英語独特の発音の変化は、つづりを見てもわからないし、つづりの通りに読んでもわからない。実際に、こう変化すると知って耳に入れておかないと聞き取れない。文字を中心に目から英語を学んできた大きな弊害だ。
よく起きる音の変化を次の7つ。
@音が弱くなる
A音が短くなる
B音がつながる
C音が消える
D音が抜け落ちる
E音がとなりの音に似る
F音が別の音に変わる
これはまさに「発音の七変化」だ。これらの音の変化の実体を知ればリスニング力が短期間で飛躍的に高まって、らくらくと聞き取れるようになる。楽しい世界が広がるよ。
●これが聞き取れない音の変化だ
@音が弱くなる
do you have(ドゥーユーハヴ)は「ド ユ アヴ」のように弱く発音される。
A音が短くなる
I will(アイ ウイル)はwillが「ル」と短くなって「アイル」となる。
B音がつながる
do you have aは全体が弱くなってつながって「ドユハヴァ」となる。
C音が消える
minute(ミニュット)の[t](ト)が消えて「ミニュッ」となる。
D音が抜け落ちる
should have(シュッドハヴ)のhaveの[h]と[v]が抜け落ちて「ア」だけになり、さらにつながってshoulda(シュダ)となる
E音がとなりの音に似る
got to(ガット トゥ)ではgotが弱くなったto(タ)の影響を受けてつながって「ガタ」や「ガラ」のようになる。
F音が別の音に変わる
talk to you(トーク トゥ ユー)は、toが弱くなって[t]だけになりyouと互いに影響しあって「トゥユ」または「チュ」と別な音に変わる。CDでは「トゥユ」のように聞こえる。
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