Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 
1998年5月

6月の情報にすすむ


5月31日

荒川本流(落合地区)
入川(川又地区)
中津川(大滑)

今週は、何日か雨がふったため、各河川とも水量が多い状況が続いています。また、二瀬ダムも満水となっていて、放水を行なっています。

荒川本流の落合地区は、本流、中津川とも水量が多いので、川を渡るのが危険なほどです。(実は今週、落合地区増水のため転倒し流されそうになったことが2度ありました。)特に大滝温泉より下流は、流れも強いので、流芯をナチュラルドリフトさせるためには、かなりのテクニックが必要となります。
魚は、大きな淵の流れが緩いところに集まっていて、ライズも少なめとなっています。
特にヤマメは、イブニングでも水面をジャンプするようなライズは少なく、モジるようなライズで水面直下のイマージャー等を捕食している場合が多く、ドライフライはあまり効率がよくないようです。しかし、活性が低いわけではないので、20番程度の小さいフライを使うとときどきヒットしますが、たいへんスレているので、食いが浅く、また、フックも小さいためバレることがおおいようです。なお、ウグイもたいへん活性が高いので、辛抱がだいじです。

入川は、相変わらずたいへん多く人が入っています。ふつうの川だと魚がいるようなポイントは、かなり場荒れしているため、瀬や小さな石の廻りの流れのタルミ等がヒットするポイントとなっています。ここは川幅が狭く、日陰が多いため午後早い時間から、ドライフライに反応するようになりますが、ポイントへの近づきかたが悪いと、魚がすれていて全く反応しなくなるため、魚がいないのではないかと勘違いするほどです。今回は、水量がたいへん多く、時々濁りが入りましたが、濁ると全くフライに反応しなくなりました。

ここは、近くに管理釣場があるため、ヤマメ、イワナの他、時々レインボーもヒットします。どの魚種も20センチクラスの小さいものが多いようです。

中津川は、中旬と比較して、水量が2倍くらいに増えています。ここも入川と同様に人が多いことによる場荒れとスレてきたこと、魚が減ってしまったことで水生昆虫のハッチが多いわりにライズは少ないようです。また、ヤマメも20センチ以下の小さいものが多いようです。

5月25日

長良川(岐阜県郡上郡白鳥町長滝地区・北濃地区)
長良川支流蓮原川(北濃地区)
長良川支流前谷川(前谷地区)


Nagara-Amago 1998.5.25

長良川がサツキマスのシーズンに入ったということで、郡上に行ってみました。

確率の低いサツキマスより先に、アマゴの状況が知りたかったため、上流部の白鳥町長滝地区から上流の北濃地区、前谷地区(前谷川)に入ってみました。

長良川本流の長滝地区の道の駅付近は、渓相が良くないのですが、アマゴは少なくヒットするのは、ウグイとカワムツ(荒川上流部にはいない魚なので間違っているかもしれない)ばかりでした。
しかも、入れ食い状態のため、アマゴは釣れる状況ではありませんでした。

同じく本流の長良川鉄道終点北濃駅付近では、ウグイ、カワムツが少なくなりますが、10センチクラスのアマゴの稚魚がワンキャスト〜ワンヒットの状況です。しかし、ときどき20センチクラスがヒットします。秩父のヤマメと比較して、体高はあるようですが、引きが弱いような気がします。

支流の蓮原川は、北濃地区で長良川に合流する小さな川で、雨が少なければ水が無くなってしまうのではないかというような川です。北濃地区の釣具屋さんで聞いたところ蓮原川にもアマゴがいて、ここは水温が低いため、ウグイはいないとのことなので入ってみました。
ここも、10センチクラスのアマゴが多いようですが、ときどき20センチクラスがヒットしました。

支流の前谷川は、北濃地区の約2キロ上流の前谷地区で長良川に合流する、渓流釣りにはちょうど良い大きさの河川です。前述の釣具屋さんの話しだと、この附近では、この川が一番良いとのことでしたが、入った時間帯が悪かったのか、小さいアマゴが数匹ヒットしただけでした。時間の都合で合流点附近のみだったため、上流部に行けば状況は変わったのかも知れません。


Maetani-Gawa

北濃地区の民宿を基点に近くを2日間徒歩で回って、調べた結果です。車を使えばもっと広い範囲が調べられたと思います。

白鳥町の長良川は、アマゴの稚魚の多いのには驚かされました。今後成長すれば、十分楽しめることとおもいます。

なお、長良川本流のサツキマスは、大雨が24日午後に降ったため、大増水し狙うことができませんでした。

5月22日

荒川本流(落合地区)

今週の荒川本流の落合地区は、先週と状況が変わり、中津川の水量が減り、本流の水量が増えました。
中津川の塩沢地区上流にある取水堰堤付近の工事のため、本流と中津川の水量変化が大きいわけですが、塩沢の取水堰堤で取った水は、二瀬ダムに導かれるため、中津川の水量が減ると本流が増えるということにときどきなります。

落合地区から下流の神岡地区にかけて、ここのところヤマメが瀬でよくライズするようになってきました。
流れのある所のライズは、注意していないと分かりづらいのですが、ハッチしようとしているニンフや水面と飛んでいるカゲロウ、カディスを捕食しているようです。
ヒットしてくるヤマメは、20センチ前後で今年、成魚放流したものが多いようです。
しかし、水量の変化が激しいため、日によって、状況はまったく変わってしまうことに注意する必要があります。

なお、ウグイは産卵(マヤ)も終わりに近づき、瀬の一ヶ所に まとまることが少なくなってきました。

5月17日

赤平川(田ノ頭ダム)
荒川本流(落合地区)
入川(川俣地区)
中津川(大滑沢出合付近)

今週の荒川の概況です。

荒川本流の二瀬ダムは、今週から放水をとめ、二瀬ダムから落合地区の間は、たいへん減水してしまいました。この付近の水量は、通常の2割くらいになっていて、河原は干上がったところが多く、川藻が悪臭を放っています。減水による、水生昆虫の死滅(カゲロウ類は水中を泳ぐものが多いため、影響は少なめだと思いまスが、セッジ類は、泳ぐことなどで移動できる種が少ないため、かなり死滅してしまったのではないかとおもいます。)が心配されます。

中津川は、先週まで塩沢地区の河川工事のため、同地区の取水堰堤から、河川水の全量を取っていたため、干上がっていましたが、今週から水を流しだし、落合橋付近では、程よい水量となっています。

国道140号線雁坂トンネル開通に伴う渋滞は、通過する車の台数の減少とともに、解消に向かっています。今週、入川にいくため二瀬ダム付近を通過しましたが、約500メートル、20分の渋滞でした。雁坂トンネル開通にともない、川俣地区から中津川方面へのトンネルも併せて開通したため、入川と中津川を同じ日のイブニングライズを両方に入れるようになりました。

赤平川は、小このところ雨量が少ないため、減水ぎみとなっています。

赤平川の田ノ頭ダムは、先週に引き続き、カゲロウの大量ハッチが続いています。流れ込み付近は、20センチクラスのヤマメやイワナが盛んにライズをくりかえしていますが、ルアーの中学生や餌釣りの人が多いためたいへんスレてきてしまいました。やや上流の瀬のほうが簡単にヒットするようです。ここのヤマメは、サイズは小さいのですが、今餌がたいへん多くなってきたため、かなり太って幅広になっています。

入川は、いつものとおり、たいへん多く人が入っていて、プレッシャーが強くかかっていて、日中は、魚の影は、ほとんど見えません。夕方近くになると、ドライフライにライズするようになりますが、20センチ以下のヤマメが多いようです。

中津川の大滑沢出合付近は、最近減水ぎみなこと、人がかなり多いことで、魚がスレてきて、釣りずらくなってきてしまいました。

中津川も入川同様に、人が多く入っています。ここも魚がスレてきているほか、水量も少ないため、日中は面白くありません。
夕方になると、ぼつぼつとライズをはじめますが、以前より魚は減ってしまったようです。ここは、餌釣りで魚をキープする人が多いからかもしれません。

荒川本流の落合地区は、冒頭に記述したとおり、中津川合流点以前の地点の水量がたいへん少なくなってしまいました。
水量が少ないことにより、魚が神経質になり、フライにもたいへんセレクティブに反応します。
18番以下の小さいフライが良いことは判りましたが、どのパターンが良いという決定打はつかめませんでした。小さいエルクヘヤーには、幾分反応が良いようでした。
しかし、ウグイがヒットしてしまうリスクが伴います。

5月10日

荒川本流(落合地区)
赤平川(田ノ頭ダム周辺)

ゴールデンウィークも終わり、大滝村の川に入る人も減ってきましたが、雁坂トンネルの開通により、道は例年より混雑しています。当分、入川方面には行けそうもありません。

荒川本流の落合地区周辺も、場荒れが幾分解消し、ヤマメなどがライズするようになって来ました。かなり大きなカゲロウがハッチしていれ、20センチ以上のヤマメが、水面から体全体を出し、宙を舞うようなライズも見られました。しかし、土曜日までは状況がよくても、日曜日にはまた悪くなってしまいました。

赤平川の田ノ頭ダムは、今週は大形のカゲロウのものすごいハッチがありました。空にクリーム色や茶色の何万匹というカゲロウが飛び交い、足元には、これからハッチするであろうニンフがウジャウジャしてました。とくに堰堤下がすごかったようです。
最近、田ノ頭ダムの堰堤下にイワナを放流したようですが、イワナよりウグイの活性が高いため、ヒットするのは、ウグイばかりでした。また、水温が高いため、イワナの活性が上がらないのかも知れません。
田ノ頭ダムの中は、ライズが堰堤の近くの場合が多いためヒットさせるのは難しいようです。ヤマメの20センチクラスが多いようでした。

5月5日

千曲川(長野県川上村梓山地区、秋山地区、大深山地区)

秩父の荒川は、ゴールデンウィークのため多くの人が川に入ったため、ヤマメやイワナの魚影はどこにいってもあまり見られなくなってしまいました。

秩父市内の釣具店でも、「どこにいけば魚がいるというアドバイスはできない。」とあきらめている様子でした。

川上村は、大滝村の中津川から20キロ、約1時間で行けます。中津川村道は、未舗装で12月5日から4月末日まで通行止めとなっていました。まだ日陰には、残雪がありました。

川上村の千曲川は、イワナの魚影が濃く、大物が多い川として有名です。

千曲川は梓山公民館付近で、支流と合流し水量が多くなってきます。
ここは、魚影が濃く、簡単にイワナがヒットしてきます。
注意して流れのなかを見ると、15から25センチクラスまでのサイズのイワナがいるのですが、ヒットしてくるのは小さいものばかりでした。

秋山地区の小学校前も、梓山公民館付近と同様で、活性は高いのですが、ヒットするのは小ぶりなものだけでした。

大深山のグランド前は、大物が多いポイントとして有名ですが、今は水生昆虫が少なく、ライズも全くありませんでした。
魚の気配がないので、あまり長居はしなかったのですが、ここは有名なため、人が多く入り、場荒れしていまったのではないかと予想しています。

5月2日

中津川(中津川地区)
荒川本流(落合地区、大血川出合)

ゴールデンウィークに入り、秩父はあちこちで渋滞しています。
渋滞は、秩父市の上野町交差点(国道140号と299号が交差する)と大滝村の二瀬ダム信号附近がひどいようです。
上野町交差点の渋滞は、飯能市方面から来る場合は避けられませんが、関越自動車道方面から来る場合、長瀞町と皆野町境の親鼻橋手前の信号を小鹿野町方面へ進み、国神の信号を秩父市方向に進み荒川の対岸をとおり寺尾、チチブミューズパーク入口を通過し、九那の巴川橋のところの信号を左折すると影森の秩父土木事務所前に出られます。
また距離は若干延びますが、前述の国神信号を小鹿野、吉田に直進すると、吉田町〜小鹿野町〜両神村を通って、秩父鉄道三峰口駅近くの国道140号線に渋滞なしで出られます。

荒川本流は、二瀬ダムの放水が続いていて、濁りがなくなりません。
落合地区から下流の大輪地区の間は、濁りで魚がどこにいるのか判らないような状況で、餌釣りの人は何匹かヤマメを釣り上げていたようですが、フライマンは、釣果がよくない人が多いようでした。
フライの場合、浮いているヤマメを狙って釣るというのではなく、魚が着いていそうなところキャストしてみて、出合頭でヒットするようなパターンが多かったように思われました。また、ドライよりウェットの方がヤマメの反応が良いようでした。

荒川本流も大血川出合附近まで下ると、濁りも無くなってきます。
大血川出合は、今年は解禁からあまり良くありません。ヤマメやイワナの魚影が薄く、イブニングライズは10分に1回程度の割合でした。
ここもドライよりウェットの方が反応が良いようです。また、最近は水温の上昇とともにウグイの活性が高くなり、小さいフックを使うと入食いになってしまいます。

中津川は、荒川本流が濁りで面白くないため、こちらに回る人が多くなり、毎日かなり多く人が入るようになってきて、どのポイントも場荒れがひどくなってきています。
中津川地区は、以前の増水で、魚影がかなり薄いようです。ライズはほとんどなく、丹念にポイントを探れば、ヒットしないこともないのですが、あまり面白い状況ではありません。

各河川ともゴールデンウィークが明け入る人が少なくなるまで、状況は良くならないと思います。



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