Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 
1998年6月

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6月29日

荒川本流(落合地区)
中津川(大滑沢出合付近)

荒川本流の落合地区は、引き続き二瀬ダムの放水が続いているため、水量が多い状況がつづいています。また、人も多く入るようになってきました。

しかし、ダムの放水量が一定しないため、時々濁水が入るため、日によって状況はかなり変化しています。

濁りのないときについては、イブニングに淵尻の瀬にヤマメぼつぼつとが出てきてライズするので、フライでも狙えるようになります。カゲロウ類やカディス類はほとんどハッチしていないのですが、ブラウンパラシュート等には反応をみせます。
増水の影響かと考えていますが、ここのヤマメは、ヒレが白く傷ついているものが多いようです。また、餌が多くなってきて、ヤマメの幅も広くなってきました。
なお、ここのところ、イワナの姿を見みられなくなってきました。

中津川の大滑沢出合付近も水量が多い状況となっています。

相変わらず、ここは多くの釣り人が入っています。(ここは、魚をキープする餌釣師が多い)
その結果、魚が少なくなり、またいる魚もスレて日中のフライは全くダメな状況です。イブニングもライズはまばらです。
しかし、残っているヤマメは幅も広くなりフッキングさせたときの引きが強くなってきました。

なお、浦山川でも気になったのですが、ここも最近ヤマメの稚魚(10センチ以下)が多くいるようです。
餌釣師のなかには、ヤマメの稚魚はおいしいとキープする非常識な人もいるようですが、この稚魚が来年以降まで残ればと期待しています。

6月18日

荒川本流(落合地区)

今週も荒川本流は、水量の多い状況が続いています。
年間をとおして多いのなら問題ないと思いますが、ダムの放水量の増減が原因の水量の変化は、水生昆虫には悪い影響を与えるのではないかと考えています。
水生昆虫のハッチも先週と変わらず少なめで、とくにカゲロウ類は非常に少ないようです。

落合地区は、水生昆虫がすくないため、ヤマメ等のライズも単発で、ライズをねらった釣りも難しくなっています。
しかし、ウグイの活性は高く、特に瀬のヤマメが付きそうなポイントには多くいて、16番以下のドライフライだとウグイばかりヒットしてしまいます。

最近、荒川本流では、水生昆虫にライズするヤマメが減ってしまったような気がします。ヤマメやイワナの絶対数が減ったのでなければよいのですが。

秩父にもキャッチアンドリリースの区間が必要なのかもしれません。

6月14日

荒川本流(落合地区)
赤平川(田ノ頭ダム)
入川(川又地区)

今週は雨が多く、どの河川も水量は多くなっています。
しかし集中的な大雨はなかったため、濁りが入った川は少なかったようです。

荒川本流の落合地区は、ヤマメ、イワナのイブニングライズは、ほとんどありませんでした。
ガガンボの小さいものか、ユスリカなのかははっきりしませんが、水生昆虫のハッチはつづいているようです。
相変わらず、ウグイの活性は高いため、ヤマメ等の付いていそうなポイントにフライをキャストするとすぐウグイがヒットしてしまうような状況です。
水量の増加と水温の低下が原因で、カゲロウ類やセッジ類のハッチが少なくなり、ヤマメ等のライズが少なくなったと考えています。

赤平川の田ノ頭ダムも、以前と比較してヤマメ等のライズは少ないようです。
理由は、荒川本流と同様と予想されますが、その他に、最近毎日のように魚をキープする餌釣師や中学生が入っているので、ヤマメやイワナが少なくなってしまったのかもしれません。

荒川最上流部の入川は、先週まで日中でも、ヤマメやレインボーがドライフライにヒットしていたのですが、今回は日没直前の30分位しかライズしなくなってしまいました。
この日は、午後3時ころ川に入りましたが(午後5時まで降雨)、午後6時30分まで全くライズがなく、以後単発のライズが日没まで続きました。しかし魚(ヤマメ、レインボー)のドライフライへの反応はよいようでした。

なお、入川には猿がいるようなので気をつけたほうが良いようです(猿の群れは、刺激するとかなり危険)。
また、入川や滝川には熊やマムシ、スズメバチもいますので充分注意してください。
猿は時間を問わず出てきます。熊は早朝出ることが多いようです。マムシはブッシュの中や乾いた石の上にいるのをよく見かけます。スズメバチの巣は入川管理釣場の下流の河原の大石についていました。

6月7日

荒川本流(落合地区)
入川(川又地区)
浦山川(山掴地区)

荒川本流の落合地区は、濁りはないもののたいへん水量が多い状況がつづいています。
また、最近は水生昆虫のハッチも少なくミッジやカゲロウがわずかに見られる程度です。
ヤマメやイワナはかなり神経質になっていて、ライズは少なく、淵でニンフやピューバをたべているようすがみえました。
ヤマメ、イワナとも瀬には少なく、淵や落込みにたまっているようでした。
イブニングの状況があまり良くないため、モーニングライズを朝5時から狙ってみましたが、朝もあまりよくないようです。
朝は、最近ほとんど川に入っていなかったのですが、餌釣師がたいへん多いのには驚きました。また、今回偶然だったのかもしれませんが、餌釣師がみんな、フライをキャストしているポイントにザバザバ入って来て、鮎を釣るような竿を振り回されて、二度びっくりでした。夕方だとこういう人たちには全く出会わないことを考えると、やっぱりフライはイブニングかなと思ってしまいます。

入川の川又地区は、水量が先週とくらべて半分位に減り、フライには釣りやすい状況になっています。
今まで水量が多かったことが原因かと思いますが、ヤマメが減り、小さいものばかりとなり、変わって上流の管理釣場から落ちた20センチクラスのレインボーが増えてきました。
レインボーはヤマメとちがって、フライを食い損ねても何度もアタックしてくるので、比較すると簡単にヒットしますが、ライトタックルだと楽しませてくれます。
フライは、16番程度のドライならパターンをあまり選ばないようです。
ここは、相変わらず人が多く、土日は、約1キロの間に10人くらいは、人が入っています。

浦山川は、春のあいだ、いたるところで河川工事が行なわれていたため、濁りが入ることが多かったので、最近は行きませんでした。
山掴地区では、川底に工事の影響だと思われる泥が沈澱していて、水生昆虫に悪影響が出ていることが予想されました。
ここは、ライズもハッチするカゲロウも少ないのですが、小さいヤマメが、ぼつぼつといるようです。
しかし、ヤマメの10倍くらいの量のウグイがいて、小さいフックを使うと、やたらウグイがヒットしてしまいます。
浦山川は、釣り人が多く、夕方の3時間くらいで、約1キロの間で20人ほどの人にあいました。



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