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競技かるたとコンピュータ
1.パソコンの普及

 1990年代初めよりマルチメディア対応としてCD−ROMドライブ内蔵型パソコンが高性能・低価格でぞくぞくと登場してきた。これまでのパソコンはワープロや表計算といった事務的な使い方やゲームなどのホビーに使われることが多かったが、高性能のCPUと大容量のCD−ROMによって映像・画像・音声などを簡単に取り扱うことができるようになった。1994年にはCD−ROMを付属した雑誌が多数発行されて、パソコンの普及にさらに拍車をかけることになった。

 そして1995年になるとインターネットに接続するためのプロバイダーが数多く設立され、またモデムを内蔵してそうしたプロバイダーやパソコン通信に簡単に接続できるパソコンが登場し、これまでは一部の人のものであったパソコンによるコミュニケーションが当たり前のものになってきた。

 こうしたパソコンの普及が競技かるたの世界にもたらしたものや競技かるたへのコンピュータ応用の可能性を考えてみたい。