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科学的認識の進展による

二元論の復活


区別

区別は関係と双対します。
区別と関係は秩序を表現します。
存在秩序の実現として区別される関係が表現されます。
観察、観測等によって対象の区別と関係が認識されますが、認識以前に、認識にかかわらず、存在することに区別と関係があります。
存在 とは区別される関係にあることです。

区別は存在秩序の実現です。
存在の基礎をなす物質場は秩序を実現することで物理量を表現します。
表現される物理量は特定の値を区別して実現します。
量子の物理量は実現するまで定まっていません。
量子の物理量は実現して他の値と区別され、定まります。
存在の基礎をなす物質は実現することで粒子性と波動性の区別も表現します。
物質場に限らずすべての存在は秩序を実現し、互いを区別する関係を表現します。
雌雄の区別も細胞分裂、無性生殖から進化して実現しました。
貧富の区別も余剰の蓄財の所有をめぐって実現しました。
美醜の区別も対称性秩序の多様化によって実現します。

存在秩序は全体と区別される部分として実現します。
部分としてですから同時に、存在秩序は他の部分との区別として実現します。
その区別は全体との関係の変化、他の部分との関係の変化に対する不変性として表れます。
変化、変換に対する不変性ですから対称性* です。
対称性の表現ですから存在秩序です。

区別は実現して発展します。
区別は定まった形式ではありません。
全体の秩序である区別のない対称性が破れて、対象秩序である部分の区別を実現します。
全体秩序が失われる過程で部分秩序の区別が実現し、多様化し、秩序は発展します。

区別は同一性差異性の双対から成ります。
同一性だけであるなら対象が定まりません。
視覚では広い一色の壁面に対した時の ホワイトアウト* が同一性による対象の喪失例です。
同一性は全体と部分を区別しません。
差異性だけであるなら混沌であり、やはり対象が定まりません。

同一性があって差異性が対象になります。
同一性は対象の普遍性を表現します。
同一性が普遍性であるのに対し、差異性は特殊性を表現します。
普遍的である同一性に特殊性である差異性が表現されて個別性が対象を定まめます。対象が区別されます。対象化されます。

区別による同一性と差異性は論理の骨格です。
同一性が 議論領域* を定義し、差異性が 集合* を定義します。
集合は 要素*外延 定義あるいは 内包* 定義で定まります。
外延定義は区別される対象を表現します。
内包定義は対象の他との区別を表現します。

区別には生じる区別と伝わる区別があります。
生じる区別は実体の実現です。
存在の実現として区別が生じます。
存在の対称性の破れとしての区別です。
伝わる区別は表現と受容です。
存在は実現して他との、全体での区別を表現しますが、他に対する、全体に対する表現でもあります。
他、そして全体は区別された表現を受容します。
他による受容は他によって媒介される表現になります。
他との区別を実現した関係を表現します。
受容された表現は相互作用の継起を経て伝わります。
相互作用の継起を遡り、過去の過程を、経過を表現します。
伝わる区別の表現は、やがて我々動物の感覚器に受容され、神経信号に媒介されて我々人の意識として受容され、表現されます。

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* は外部リンクを示します。
_kubetsu.
2023.11.15