第七章 開かれた世界から
第6節 何が曖昧なのか
その一 「簡潔さ」と「曖昧さ」
〔注7−59〕
実際、独立文は「多様な関係」を秘めているのである。
(6―28)
'You'd better wear a coat. It's very cold out,' he said.
= He advised me to wear a coat as it was very cold out.
〈「コートを着たほうがいい。外はとても寒い(から)。」と彼は言った。〉
〈彼は私に、外は寒いのでコートを着るよう勧めた。〉
(PEG, 324 indirect speech[間接話法])(下線は引用者)
こうした書き換えの「根拠」の一端を構成しているのは解読結果である。
しかし、時に、最後の節が最初の節を説明する働きをする陳述である場合、二番目の導入動詞の代わりに"as"を使用することがある。 (ibid)(下線は引用者)(第六章第5節参照)
(〔注7−59〕 了)
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