古いシャーシを流用するときのちょっとしたノウハウのご紹介です。
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使用中の真空管のご紹介ページで、3台目のアンプは1台目のシャーシを流用して、と書きました。
但し、全く同じ部品が使えたわけではありません。
電源トランスは全く別物でしたし、オイルコン位置も異なりました。
そのままだと不要な穴がむき出しになるので、それを埋めて使いました。
下の図はその方法です。
使うのはエポキシ・パテです。
私は、車のボディ等の補修用でカー用品として売られていたのを使いました。
通常のエポキシボンドと同じように2液を混合して使いますが、パテ状になっている点が異なります。
従って、液だれしません。
下の図は上から作業順に書いてあります。
まず、穴のシャーシ上部側をテーパに加工します。
これは、パテが抜け落ちないようにです。
そしてパテを塗りますが、下側は見えませんので強度を取る為たっぷりと盛ります。
パテが固まったら上側にはみ出た分を削り平らにします。
その後、塗装(下地と上塗り)をすれば、不要穴の痕跡は無くなります。
近くにネジ止めがあり、ネジ頭やワッシャーがパテの出っ張りに当たるようであればそこだけ削ります。
下の写真は、その一例です。下側の小さいパテは、3mmのネジ穴を塞いでいます。
この方法の応用は、大穴をアルミ板でふさいで、残っている隙間を上記の様に埋めてしまう、という事等が考えられます。
こんな簡単な工夫で古いシャーシがきれいによみがえります。
お試し下さい。 ita2.
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