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Lowtherの改造 その1

 
分解したコーン紙の良い部分を使ってハイブリッドコーンを作りました。

 他の部分でご紹介しましたコーン紙を組み合わせて1つのコーンに作り変えました。
他の修理例でご紹介した、透明塗料が一面に塗られたコーン紙は、とてもそのまま使う気にはなれませんでした。
又、コーン紙をフレームからはずしてもメインコーンの内側は、サブコーンにじゃまされてきれいに出来ませんので、そのままの状態では使用をあきらめました。
幸いなことに、壊れた旧型コーン(旧型コーン分解を参照して下さい)がありましたので、これらを合体させて1つのコーンにしました。実際には2組作りました。

 

 上の写真は、その元のサブコーンとメインコーンです。左端は、旧型のコイルボビンです。

これらの2つのコーンをつけるには、アクリルエマルジョン系の接着剤を使用しました。
又、メインコーンの糊しろは、新型のコイルボビンには大きすぎるので、半分の長さに切りました。
サブコーンに塗ってあった透明塗料は、懸命に落としましたが、根元の方にはまだ残っています。

 

 上は、合体後の様子です。
新旧のコイル線の接続には、アルミニューム専用のはんだを用いました。
但し、アルミ同士のはんだ付けは、無理なようで、アルミ線を銅線でしばってはんだ付けしました。
このはんだは、ペーストが固形ではないのと、黒い焦げかすが出ますので、はんだ付けが終わったら、それらを取り除かなければなりません。
旧型コーンは、湿った所に保管されていたようで、アルミ線がぼろぼろになっていました。付け替えたほうが良かったのですが、気がついたのは双方のコーンを接着した後だったので、はんだのテストも兼ねて、銅線で中継接続しました。

 

 これは、新コイル線と旧コイル線の接続部分です。他に、メインコーンの糊しろが切ってある様子も見られます。

このコーン紙に、自作したダンパー、エッジを付けて、ユニットの再生を行いました。
鳴らしてみると、特にハイブリッドにした特徴は感じません。
比較する物がありませんので、正確ではありませんが、旧型の折り曲げてあるメインコーンと新型のメインコーンの差はあまり無いようです。

 

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もし、修理を行うようでしたら、以上が、参考になると幸いです。