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ダンパーとエッジの自作

 
ダンパーとエッジの自作例です。実際に使用して良好でした。

        旧旧型のPM2の修理 は、こちらです。

        旧旧型のPM4の修理 は、こちらです。

ダンパーとエッジの自作の方法です。一例に過ぎませんが、参考になると思います。

ダンパーもエッジも、布を使用したものです。布は、ガーゼという名称の布を使用しました。医療用のガーゼよりも目が細かくなっています。

 

エッジの中心部からダンパーを作成しています。右は、コーティング後です。

 以下は、その詳細です。

 1)ダンパー。

(1)雄雌型両方を作り洗濯のりを付けた布を型にはめます。
(2)型に重しを置いてしばらく放置し、型の隙間部分の布をドライヤーで乾かします。
(3)上型をはずし、全体をドライヤーで乾かします。
(4)バスコーク(商品名)を溶剤でといてこれを片側だけ塗ります。裏返して、はみだし分を伸ばします。
(5)乾いたら必要な形状にカットして終了です。

 2)エッジ。

 こちらもほぼ同じですが、
(1)雄型と、押さえ治具(内側、外側の2つ)を作り洗濯のりを付けた布を型の上にのせます。
(2)まず、内側の押さえ治具で内側の形(コーン紙に貼る部分)を整えます。
(3)次に外側の押さえ治具でアール部分の形を整え、さらに外側のフレームに貼る部分も平らになるようにします。布を引きながら行うとうまくいきます。
(4)2つの治具をのせたままドライヤーでアール部を乾かします。内側も治具の穴から少し乾かします。
(5)治具をはずし全体を乾かします。
(4)バスコーク(商品名)を溶剤でといてこれを凸側だけ塗ります。裏返して、はみだし分を伸ばします。
(5)乾いたら必要な形状にカットして終了です。

 型の作り方はこちらです。

ここに書いたものの改良版とも言うべき方法がこちらにあります。
こちらのほうが型の作成が簡単ですし、バスコーク塗布も楽そうです。

同じような方法がこちらにもあります。

同じ方法やらその他色々な方法がこちらにあります。
残念ながらダンパーまでは作っていません。
以上の方法を工夫すればダンパーも簡単に作れそうです。

海外でも同じようにやっています。

出来た2つを使いユニットを再生しますが、この方法は、日野オーディオのエッジ、ダンパーを利用して行った場合と同じです。

 

共振周波数は、34Hzとなりました。誤差の範囲内でしょう。コーティングの具合を替えた物は、38Hzでした。後は、少しずつ塗る量を調節して試してみないと元の規格36Hzにはならないでしょうが、音質上は差がわかりません。
時間が経過すると共振周波数は上昇するようで、数ヶ月後に測ると、40Hz前後になっていました。
コーティングを薄くすると周波数は下がり、30Hz位になります。
時間が経過するとどの程度になるか楽しみです。
なお、ダンパーと同様、エッジも少し目が残っておりユニットの前後の空気の流通がありますが、実用上問題は無い様です。
ここを完璧に行った場合には少々エッジが固くなり、ダンパーの方に柔らかい材質の布を使用する必要があります。たとえば、医療用のガーゼ等です。
又、エッジの凸部は元の出っ張りよりも大きく、フレームに当たっていますが、主な可動部分は当たっている側と反対側なので問題なさそうです。型を削ってエッジを作り直せば完璧でしょうが、特にその必要は感じません。

今回作ったエッジ,ダンパーを使用して修理したコーン紙は、写真の通り少し変な物で、新型コーンと旧型コーンの合体品です。詳細は、こちらをご覧下さい。

 

その後、PM6('99.12 入手)2本とPM7(ダンパーを堅くしてしまった物)1本をこの自作エッジ、ダンパーで修理しました。
結果は良好(!)です。
ついでに修理方法ページのPM2フェライトから日野エッジを取ってしまいました。
もう日野エッジには戻れません。

さらにこのエッジを使用して旧旧型のPM2の修理を行いました。こちらをご覧下さい。

さらにこのエッジを使用して旧旧型のPM4の修理を行いました。こちらをご覧下さい。

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もし、修理を行うようでしたら、以上が、参考になると幸いです。