このA740は、かつてのフラグシップのメインアンプです。
ヤフオクで入手しました。
程度はそこそこ、特にヤニの臭いが気になります。
外側を拭くだけでは少しの効果しかありませんでした。
ばらして、フラックスリムーバーで汚れを落としました。
ですが、ヤニ臭はビニール線のビニールに浸透しており完全には取れませんでした。
以下は、カタログスペックです。
周波数特性:20 Hz to 20 kHz (+0 /-0.75 dB)
出力:2 x 200 watts / 4 ohms
ひずみ率:0.1%
消費電力:1000 watts
サイズ:450 x 151 x 357 mm
重量:20 kg
これは、70年代の製品で、純コンプリメンタリの(ローカル)帰還アンプです。
このアンプの音ですが、大変に良い音がします。
特に大きいトランスの効果なのか、低域が大変充実しています。
なお、電解コンデンサを出来る限り交換し、ブロックコンを除く全ての電解コンとタンタルコンを替えました。
ほとんどがニチコンのファインゴールドで、その在庫が無かった物だけ一般品にしています。
又、フィルムコンとセラミックコンデンサもEROに交換しました。
交換していないのは、10pF台のコンデンサだけでした。
はじめは、低域だけが良く鳴るアンプでしたが、中高域もきちんと出るアンプになりました。
それ以外にメインアンプ部の入力抵抗をビシェイに変更しました。
たった1個だけですが、分解能が上がって聞こえます。
音と音の間が団子になってつながらずに分かれて聞こえます。
そうなると、細かいニュアンスが聞こえてきます。
又、プリアンプ部はスルーしてしまいました。
これが、2011年10月末の状態です。
このアンプ、ACアンプなのですが、DC漏れが100mV以上(片ch、他は70mV位)あります。
改造していて増えたような感じもありますが、DCバランス調整をしないとならないようです。