このA76は、古い古いオープンデッキA77と組み合わせるアンプです。
ヤフオクで入手しました。
説明文では海外バンド品でしたが、到着したのは国内バンド品でした。
これは大変ラッキーで、改造(結構大変です)の手間が省けました。
この時代に日本向けがあったというのは少々驚きです。
これとペアのアンプはA78です。
このパネルは、シルバーですので、手持ちA78の色とは合いません。
正面のデザインはアンプのA78よりバランスが取れています。
上部はふたになっておらずスイッチ類は全てパネル面にあります。
珍しくもマルチパスのランプ(赤色)があります。
ステレオランプは緑色です。
以下の写真で国内バンドであるのがわかると思います。
以下は、カタログスペックです。
感度:1μV(60Ω、30dB S/N)
実効選択度:80dB、300kHz
イメージ除去比:70dB
ひずみ率:0.2%、1kHz、40kHz偏移
S/N比:70dB、75kHz偏移
ステレオセパレーション:40dB、1kHz
出力:1V、75kHz偏移
消費電力:20W
サイズ:415X160X245mm(?)
重量:7.8kg
これは、70年前後の製品で、まだセラミックフィルター普及前の製品です。
中身を見てみましょう。
全体像は、こんなです。左端は電源、リア側左からに検波、低周波、系、前側が、IF系です。
次に各部を拡大してみましょう。
はじめはフロントエンド部、小ぶりの4連バリコンが見えます。
回路図上では、デュアルゲートのMOSFETが2個(RF増幅とミキサー)とトランジスタが2個です。
アンテナ端子はBNCコネクタとAM用のような端子を使っています。
IF部は集中コイルによるバンドパスフィルター、おそらくまだ良いセラミックフィルターが出来ていない時期だったのでしょう。
それとIF用ICを何段も重ねるIF回路です。
2つの検波部を持っており、左側がオーディオ用の検波部、右がアクセサリー用検波部です。
次はマルチプレックス部で、左がスイッチング信号発生部、右がステレオスイッチイング部うです。
最後は側面のダイアルメカ部分と底面です。
底面側はあまり見るべきものはありません。
初めに調整をして音出しをしました。
この時点ではあまり感心のする鳴り方ではありませんでした。
その後、タンタルコンデンサを手持ちの電解コンデンサに出来る限り交換しました。
一部がニチコンのファインゴールドで、それ例外は一般品を使用しました。
電源部分は変更がやりにくくそのままとしました。