2011/2/15

 
  初入院騒動の記「横道」  
 
 段取が昔から悪い男 西小さん 通称まーちゃん

普通病棟へ移ると同時に来てくれました



「おーい エライ病気らしいけど大丈夫か?」



「いやいや 最初はそない思たけど場所が良かったらしく命に別状無いらしいわ」



「そーか悪運でもエエ方なら結構 奥方さんから話聞いた時はビックリしたでー」



「済まんかったなー 集中治療室に入ってる時にも来てくれたと聞いてるけど」



「そーやねん家族やないとアカン云よるから しゃー無いそのまま帰ろかと思てんけど 

元気な奴でも入院する年頃やから 今度は自分の体が心配に成ってきてなー

近所の整形外科へチョット寄ってみたんや」



「前から片足引き摺る話やろ 今迄一回も病院へは行かへんかったんか?

僕も今は偉そうに云えんけど まーちゃんも難儀な男やなー」



「そやねん レントゲンで診てもろたら 大腿骨頂頭部壊死 とか大層云うねん

今の時代でも悪化を遅らすぐらいしか方法は無いらしいねんわ (涙)

「まだ若いから人工骨を入れたらどない」 と 

お医者はんは気易う云うてくれんねんけどなー 電右衛門はどない思う」



「おい おい僕は今 入院患者やでー他人(ひと)さんの体まで心配するは

少し早いのと違うかー 処で先生には人工骨を入れる話を詳しく聞いてみたんか」



「そんな冷たい事よー云うなー 先生に詳しく聞けるタチ(性格)ならココで聞かへん 

先生に聞くのはやなー 結果を考えるとチョット怖かったんや なー解るやろー」



「解る・解る・解ってるがなー 今は特に解る身や

心配せんでも後の事は 二人でぼちぼち考えても遅無い話や心配すな」



「処で病院食で腹足りてるかー 何やったらウナギ丼かウナ重でもこさえて来たろか」 


(まーちゃんの本職は寿司職人でした)



「いーやーこの際 体重をチョット落として掛かったろか思うてんねん」



「何云うてんねん 病人はやなー体に滋養を付けるのが常識やがなー

焼き肉でも食べて 本物ビール飲む訳にいかんからノンアルコールビールをやなー

ビールジョッキにでも入れて 泡も出るから見た目はビールと変わらへん どないやー」 




「ノンアルコールビールはええとしても 

病院で焼き肉の匂いなんかさせたら看護婦さん 飛んで来るやないか」



「えーがな 看護婦さん来はったら一緒に食べて楽しい話してビール呑んでもろたら」 




こんなアホ話で時が経つのを忘れさせてくれる悪友 まーちゃんです

本人も今は暇な時期 毎日の様に来てくれ半日時間を潰してくれました 

持つべきものは幾つ何十に成っても やっぱりアホ云える友達でしょか  感謝 


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