2011/2/22

 
  初入院騒動の記「病理説明」  
   

「電右衛門さん CT画像の用意もできました病気の説明しときましょか?」



「是非とも見てみたいですねー しかし点滴に尿管・心電計が難儀で・・・」



「あー大丈夫です ケーブルは私が外します 尿管袋は手で持つといて下さい」



段取りが良いと云うか 話の早い気の良い主治医です

移動距離は集中治療病室目の前 ナースセンターのカウンター内

机を前にして先生と患者が並んで座り パソコン教室の授業風景みたい(笑)



高品位20型液晶モニターに手慣れた操作で映してくれたのが画面

実際の輪切画像は首下より下腹部まで スムースに連続移動しています

下の添付画像は血管造影剤を注入した 肺部分を輪切りにした所






「これが(矢印)心臓より出た処の大動脈 真中に黒く橋を渡した部分が

動脈内壁一層目の解離した部分 すなわち血管内壁がはがれた部分です」



「えー其れなら血圧が高く成ったりすると 血管自体が破れるのと違います」



「いえいえ これは内壁のコレステロールやその他の付着を防ぐのが主な働きで 

強度は外側が持つのが血管構造 外側が弱くなると大動脈瑠となり

高血圧等で膨らみ破れての出血ではまず助かりませんねー



左のオムスビが脊髄で周囲点在するのが肋骨で 仰向けに映ったCT画像です

解離発生場所が頭部・心臓への血液分岐を過ぎた以後でしたから

命には別状無かったと考えますが 場所がもう少し上なら危ない処だったでしょう



この部分なら人工血管に取替える必要もありません

今回は内科的治療で行きたいと考えますが 宜しいでしょうか?」



「宜しいも何も偶々助かった命 ここはお任せですが宜しくお願いします

処で先生 このCT画像の解像力は素晴らしくて綺麗ですなー」



実の処 話は此処から大変盛上りまして・・・ 次週へ 

<戻る  3D画像へ>