
「これは電右衛門さんの CT画像を元に色付した3D(疑似立体化)映像なんです」
「上部にぶら下がってるのが私の心臓ですか 素人には随分小さく見えますが」
「成人男性で正常時 コブシ大でしょうかねー」
「想像と大きく違っていたのが大動脈ですねー もっと細い物を想像していましたが
心臓を出た処などは案外太いですねー 太い処で何センチ程在りますか」
「大凡4.5センチですねー」
「ダイレクトに3D画像が見られるのならカテーテル挿入などは 操作し易いでしょうねー」
「良く御存知ですねー 実はコレを勉強する為と云うか目的で病院へ入りましてん」
「そうすると先生は内科系では無く 外科系なんですか」
「内科系ですがカテーテル専門でしてねー」
「カテーテルと云えば今や最先端の技術 これから先将来が楽しみですねー
開腹等に比べ患者負担も少なく 術後の回復も驚異的とか聞きますが」
「そーなんです 腹部を中心に挿入は血管からだけでは無い広がりを見せてます
処で電右衛門さんは電器屋さんと聞いていますが エライい詳しいですねー」
「いえ いえ珍しい物好きなだけでして 還暦過ぎても珍しい物好きは治りませんなー
それはそーと病室にはパソコンの通信端子 LAN端子が設けて在りますが
あれは我々入院患者でも使える用なんですか?」
「使えるとは思うのですが 私は余り詳しく無いので設備に聞いて返事します」
これが使えると有難いけど 病院側セキュリティーを考えると無理な気がしますけど
之から2週間の入院生活を考えると パソコン通信回線は是非確保したい
患者の電右衛門がこの段階で入院日数2週間と確信するに至るは
医療保険に置けるセット料金システムだと考えました
大凡は入院治療の保険点数が90日以後下がるシステムと似ている様です
<戻る 無線LAN>
|