2013/5/21

 
  「手術騒動の記8」  
 



「傷痕」

話は進んで1月8日 既に手術室の中 



「電右衛門さん 今麻酔掛てるけど効いてるやろかー

若しこれで痛かったら手を挙て知らせてくれる」



口には麻酔用のパイプが挿入され喋られんのですが ムチャクチャ痛くて

両手をバタバタと動かし 痛い事を麻酔医に伝えました



「おかしいなー もー麻酔が効いて痛無いはずやけどなー」



そんな麻酔医の頼りない声が聞こえ 

おいおい大丈夫かと思った所で意識を無くしました





全身麻酔の手術ですから 手順等は手術報告書を読むとして

手っ取り早く説明すれば 胸部を首元から鳩尾(みぞおち)まで開き

横隔膜上部に廃液のドレンパイプ2本 下腹部に1本挿入

左足首切開は人工血管では足らない血管を 足首より調達した痕



手術前に詳しく切開部等の説明は聞いたのですが 何分エエ加減 

しかし今度は痛いので真剣に聞きました (笑) 

 

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