SBC6809ルーズキットの製作(中華HD63C09Pその後編)
2018.06.10
前回eBayで購入したHD63C09P誤マーキング品の代替品が届きました。前回は中身がHD63C09EPでしたが、今回はどうかとドキドキしながらテストしたところ、仕入先を変えたとのことでHD63C09Pとして問題なく動作しました。
誤マーキング品のロットは、「4F1」でしたが、今回は、「4H1」でした。
別途、若松通商から正規品ロット「8B3」を入手しておきましたので、どこに差があるか調べると、
①外観
 中華HD63C09Pは、表面を削ったのち、レーザーマーキングでしたが、若松通商HD63C09Pは、印刷でした。
②電気的性能
 HD63B09PをHD63C09Pにリマーキングしているのではないかと、HD63B09PとHD63C09Pのスペックで差が出ているData Delay Time(tDDW)について、確認してみました。スペック上、HD63B09Pは、max110nS、HD63C09Pは、max70nSでしたが、常温で実測すると両者ともに15nSでした。中華HD63C09PのD0は、わずかになまりぎみですが、tDDWの有意差がないことから両者ともにHD63C09Pとみなせると思います。

このことから、リマーキングの目的は、入手元(横流元?)をわからなくさせるためにしたのではないかと推測できます。


若松通商HD63C09P(CH1:Q、CH2:D0、CH3:-WE)、Q立ち上がりからD0の立ち上がりがtDDWです。


中華HD63C09P(CH1:Q、CH2:D0、CH3:-WE)、Q立ち上がりからD0の立ち上がりがtDDWです。

最近は、他の製品もリマーキング品が横行しています。電気的性能が劣るものもあり得るかと思いますので、注意深く確認するしかないと思います。


2018.06.10 22:18 | 固定リンク | SBC6809

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