Hamlet and Don Quijote 二人の議論は すぐ左の名前の部分をクリックするか、

ハムレットの独白の英文の下にあるdebateをクリックすれば出てきます。}

 

ハムレットの独白{ ハムレットの原文をご覧になりたい方は ハムレットの所をクリックして下さい }

To be,or not to be: that is the question:

生きていることも生きていないこともどちらも不可解だ。

Whether 'tis nobler in the mind to suffer

心の中でじいっと耐えているのが高貴なことなのかどうか

The slings and arrows of outrageous fortune,

野蛮な矢や石が投げつけられてくるこの運命

Or to take arms against a sea of troubles,

多くの困難に対抗して武器をとるべきか

And by opposing end them To die:to sleep;

それで対立して、全てを終わらせるべきか。死ねば眠りにつく。

No more; and by a sleep to say we end

もはや、存在しない。眠りにつくことによって森羅万象は消え去ると言えるのではないか

The heart-ache and the thousand natural shocks

何千という自然の衝動からくるこの心の痛み

That flesh is heir to,'tis a consummation

肉体こそ先祖から受けついできたものの極致だ。

Devoutly to be wish'd. To die,to sleep;

心から願うことは死ぬことで眠りにつくことだ。

To sleep:perchance to dream:ay,there's the rub;

眠りにつけば おそらく夢を見る。そうだ そこに問題がある。

世相を語る debate { 左の英単語のところをクリック }

En un lugar de la Mancha,de cuyo nombre no quiero acordarme,vivia un hidalgo.

名を思い出したくはないのだが、ラ・マンチャのあるところに、一人の没落士族が

住んでいました。{この初老の男こそ、上記に出てきたハムレットと性格的に対称をなす、あの

愛すべきドンキ・ホ−テであります。彼は暇さえあれば、われを忘れて騎士道物語に夢中になってしまい、ついに家や田畑を管理することもすっかり忘れてしまつたということである。おまけに、騎士道物語を買うために広大な畑地を売り払ってしまった。こうして、多くの物語を手に入れた彼は村の司祭や床屋を相手に、多くの騎士のなかで、だれがもっともすぐれているかについて、議論をしたのである。そして、ドンキ・ホ−テはこうした本に夢中になり、毎日 夜も寝ずに読みつづけたので、睡眠不足とあまりにも多くの読書のため、ついには正気を失ってしまった。

そして、本の中で読んだ魔法、戦い、決闘、愛のささやき、さらにはありもしない馬鹿げたことで頭がいっぱいになった彼はそうしたお話がすべて真実であると信じこんでしまった。この様にして、思慮分別をなくしてしまったドンキ・ホ−テはこれまで誰も思いつきもしなかったような奇妙な考えにおちいることになつた。それは 鎧かぶとに身をかため馬にまたがって遍歴の騎士となり、世界中を歩き回りながら、読みおぼえた遍歴の騎士のあらゆる冒険を実際におこなうことによって、世の中の不正を取りのぞき、どんな恐ろしい危険も克服して、やがて永遠に語りつがれる手柄をたてることこそ、自分の名誉を増し、生きる喜びになると考えたのである。}