エルニド 2010 No.12
【ダイビング情報その2】


(ポイント紹介)

Southern Miniloc

ミニロック島の南、shimizu Is.(?)との間を抜けていくコース。魚影が濃く、中層にはカマスの群、ササムロの群れ、巨大なユメウメイロ等が群れて気持ちがいい。海底は島と島の間の部分ではムチヤギが生えていて、流れることがあるのかなと思わせる。島の周りを回っていくと、巨大なキャベツコーラルが群生しているところがあり、そこにずっと居着いているというキンセンフエダイ(Yellow-lined snapper )の巨大な群れが見られます(↑写真。黄色い壁。素晴らしい!)。
このほか見られたお魚は、ハナヒゲウツボ(青)、50cmはありそうな白いワカヨウジ、ツマグロハタンポの群れ、巨大なハタ、カンムリブダイ、コブシメ、ジョーフィッシュ(ゴールドスペック)各種チョウチョウウオなど。

Miniloc front

 ミニロック島のバンカーボートを泊めている辺りからエントリーして桟橋の先まで。いわゆるハーフボート?侮りがたいポイントで、ここかしこでAngled-fin flasher wrasse(Paracheilinus angulatus)がディスプレイしまくってます(写真→たった1枚押せたカットが偶然ピントが合ってた(^^)V)。しかし、このベラ、クーター先生のベラ本Fairy and Rainbow Wrasses: A Comprehensive Guide to Selected Labroids (Marine Fish Families)の同じ学名のRoyal Flasher-wrasse の写真は尾鰭が湾入してるんだけど、同じなのかなぁ??

 ベラの他にはカニハゼ沢山。カニハゼに気を取られていると、アジの群がかたまりでやってきて、それにアタックする巨大ロウニンアジの群れが見られました。

↑カニハゼのペア。しばらく粘っていたら並んでくれました(^^)。


Twin Rocks

ミニロックの近くの岩の島が二つ並んでいるポイント。なだらかな斜面にサンゴがついているポイント。しかし、今年の夏(3月〜5月)に水温が35度以上になってしまい、サンゴが白化してしまったらしい。他の高水温になりやすい地域では水温が35度以上でも耐性があるサンゴが育っているが、この辺りはそのような高水温に慣れていないのではっかしてしまったとのこと。復活に10年はかかるなぁとガイドさん。(←写真は白化したサンゴ。写真的にはきれい??)
見られたお魚は、巨大なワニゴチ、マダラタルミyg、マッシュルームコーラルパイプフィッシュ、ジョーフィッシュ(Wass’s Jawfish, ゴールドスペック)、ミゾレウミウシ、ミスジアオイロウミウシなど

West Entalula

 砂地から浅瀬のリーフへとつながるポイント。砂地ではヒレナガネジリンボウ、リーフとの境目ではジョーフィッシュ(ゴールドスペック)沢山。 (→写真はオイランヨウジのペア。岩の影という影にペアずつ入ってました。ただでさえ体が細くてうごくのでピントが併せにくいのに、両方にピントを合わせるのは至難の技。)

South Entalula

 砂地から浅瀬のリーフへとつながるポイント。Wset Entalulaに似るか。砂地ではヒレナガネジリンボウ、リーフとの境目ではジョーフィッシュ(ゴールドスペック)沢山。泳いでいる間ず〜っとコバンザメがまとわりついていた。ガイドさんにくっつこうとして、足にかみついたらしい。 (←写真はヒレナガネジリンボウ。しかし、未だかつてヒレネジのきれいな写真が撮れたことがない。。。小さいし、すぐ引っ込んじゃうんだよねぇ。しかもちょっと深いので粘れないし。)

Southwest Entalula

 砂地から浅瀬のリーフへとつながるポイント。Entalulaの周りは大体似てる?ヒトデヤドリエビやサンゴの上では各種スズメダイygなどが見られました。浅瀬のサンゴがとてもきれいでした。(→写真はTricolor Blenny。穴から顔を出しているギンポって可愛くて大好き。)

Pinagbuyutam

今回1オシの泥系ポイント。海底は非常に細かい泥で、油断しているとすぐ舞い上がり透明度が下がってしまいます。しかし、ヤツシハゼ系をはじめとして、普段見られない泥系の他ハゼが沢山!そして今回の大収穫、エダムチヤギ(?)に付いていたトガリモエビ属の1種、sawblade shrimp。既に大興奮で満足した後に、オレンジのスポットがきれいなVariegated jawfish、頭が握り拳ほどの大きさもあるGiant Philippine jawfish(図鑑Reef Fish Identification - Tropical PacificではDendriticJawfish)。この巨大なジョーフィッシュは、ガイドさんによるとこことランカヤン(マレーシア)位でしか見られないらしいです(図鑑ではNorth borneoとPhilippinesとあります)。



上左:フタホシタカノハハゼ 右:sawblade shrimp
中左: Giant Philippine jawfish 右:ナマコマルガザミ
下左:ホシゾラハゼのペア 中:クロオビハゼ黄化個体 右: Variegated jawfish