'01/10/13 八幡野


 10月13日に、こもちダイバーズで八幡野に行って来ました。
 前の週が3連休だったせいか、秋のベストシーズンだというのに、海も陸も空いていてとてもゆったり潜ることができました。
  しかし、この時期にこんなに空いていて良いのか、八幡野。

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 今回はこもちダイバーズでは珍しく、セルフではなく現地サービスのBONZO DIVERS さんを使いました。
 最初は、サービスで子供を見てくれるという話でしたが、4家族5人も子供が集まってしまった上、子供を見てくれる予定の人が風邪でダウンしてしまったらしく、2家族ずつ交互に入ることになりました。
 また、秋で透明度や回遊魚に期待して久しぶりにボートに乗ってみたりもしました。

 BONZO DIVERSさんは、八幡野ダイビングサービスのすぐ横にあるマンションの1室を利用したこじんまりしたダイビングサービスで、畳敷きの部屋なので、子連れでの利用がしやすいと思います。
 ダイビング中に誰かが子供を見てくれるかどうか、もしくは2グループに分けて夫婦が交代で潜ることが出来るかどうかは問い合わせてみてください。

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 今回集まった子供は、寝返りもまだの0歳児が1人とちょうど1歳前後が3人、2歳4ヶ月の七海(なみ)と、珍しく七海が一番年上でした。
 1歳くらいってちょうど歩き始めて目を離すと危ない上に、言葉はほとんどしゃべらず、子供同士で遊ぶこともできないので、一番手が掛かる時期です。
#ハイハイする前は転がっているだけなので楽なのよ〜。

 2歳を過ぎてくると大人の言うことも聞けるし、子供同士で遊んでくれるようになるので、てきめんに楽になります。
 この1歳前後の3人が一斉に泣き出し、つられて七海も泣き出したりして、今回の陸番はなかなか大変でした。
 でも、すぐに大きくなって楽になるから、パパ・ママ、頑張ってね!

 七海は、今回は最初はおいて行かれたと思って泣いていたようですが、一度戻って言い聞かせるとちゃんとバイバイしてくれました。
#でもしばらく泣いていたようですが。。。

 外に連れ出すと、もう10月だというのに、海に足をつけて喜んで、濡れるのも構わずどんどん沖に歩いていこうとして大変でした。

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【道路状況】

行き:5時30分東名−8時00分八幡野
帰り:4時00分八幡野−6時30分東名

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【1本目】ビーチ

En:8:58 Ex:9:55 Max:21.3m 透明度:15m〜18m 水温:23度

 2本目にボートに行く関係で、私は先に入るグループになりました。
 まだ誰もいないセッティング場でセッティングをし、エントリーするとまだ9時前で、一番乗り(^^)V
 やはり、朝一のダイビングは水が澄んでいて、雰囲気も落ち着いていて最高です。

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 さて、エントリーして沖に進むと、いや〜、なかなかの透明度です。 まずは、岩の横で、ヨコシマクロダイ君とご対面。 ぱっと見は地味なんだけど、季節来遊魚なんですよね。
 ヨコシマクロダイ君を見ているとフラフラしているテンスyg。 茶色い子で、みんながカメラで寄っていっても砂に隠れたりしない大胆な子でした。

 さて、私は例によってフィッシュアイレンズなので、一通りヨコシマクロダイとテンスを観察したら、他のみんなが写真を撮っている間そのあたりを散策。 4cm程度のムカデミノウミウシを見つけました。

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カスザメ みんなが写真を撮り終わったら移動開始。
 この間石垣で見たハナハゼとは色も尾鰭も全然違う、見慣れた形のハナハゼなどを見ながら移動すると、ガイドの下司さんが、砂を指してボードに「カスザメ」と書いてくれます。
 しかし、どんなに目を凝らしても、その砂地がカスザメをかたどっているようには見えません。

 どこまでがカスザメか分からないので、ちょっと後ろにバックしてから着底、近寄ってみましたが、やっぱりわからん(--;;;
 すると、下司さんが、上手に手で扇いで砂を払ってくれます。

 おぉっ!みるみるカスザメの体が現れてくるではないですか(^^) はじめて見るカスザメ(&フィッシュアイで写せる被写体)に喜んでシャッターを切ります。
 しかし、カスザメ君、砂を剥がれて身も露わになると恥ずかしいのでしょう。 周辺部を煽って上手に体に砂をかけてしまいます。
#逃げようとしないのが面白い!

ヤツシロガイ卵 アッという間に砂の中に埋まってまた見えなくなってしまいました。 恐るべし土遁の術。

 カスザメの近くには手編み初心者の編んだマフラーの様なヤツシロガイの卵がありました。

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 カスザメを見て、途中3個体ほどテンスyg(いずれも茶)を確認しながらしばし沖に移動すると、またもや今度はちょっと小さめのカスザメ君。
 今度は全身を出していて、ちょっと近寄ると泳いで逃げます。
  スザメが着底したところを間近に激写!のつもりが、逃げられてしまいました。

カスザメ あまり追いかけずにカスザメ君とバイバイして、そろそろ引き返し時かな。

 折り返すと、海藻の下に黒と黄色の可愛いコロダイygを発見。 みんながコロダイygを撮っている間に沖をふと見るとおお〜、アオリイカ(^^)。

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 さらに戻ると、下司さんがボードに「ホソフウライ」と書いてくれました。 確かに、小降りのフウライウオが漂っています。
 ところで、これが本当にホソフウライウオなのかは謎ですねぇ。

 インターネットで「ホソフウライ」で検索してホソフウライと称しているいろんな写真を見ましたが、私にはカミソリウオやニシキフウライウオと見分けが付かないのも結構あったりして、一体何がホソフウライウオの特徴なのか全然分かりませんでした。

ホソフウライウオ? 写りは悪いですが、う_の撮ったデジカメ写真があるので、これがホソフウライウオなのか、ニシキフウライウオなのか分かる方がありましたら教えてください!
#そもそも、ホソフウライウオはまだ種として
#認知されているのだろうか?

 と、ホソフウライは置いといて、何と、ホソフウライ(?) が漂っている同じ海藻には、オビテンスモドキygまで漂っていました。

 私のカメラはこれらの小物は対象外なので、他の人が一生懸命撮影しているのを見ていました。
 この嬉しい被写体2つを1画面にまとめて入れられたらすごく嬉しいだろうけど、絵にするのは難しいだろうな〜。

 思わず、いい具合に寄り添ったところで、シャッター切るのは今だ!なんて思っちゃいました。

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 そんなこんなで、充分に堪能して浅場に戻ってくると、ミナミハタンポシマハギ小小振りのアオリイカオキザヨリタコアカカマスボラなど最後まで楽しい1本でした。

 砂地なのに、ハゼがあんまり見あたらなかったような。。

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【2本目】山の海

En:12:34 Ex:13:19 Max:27.4m 水温:24度 透明度12〜15m

 1本目の透明度が良く気持ちよかったこともあり、期待をもって2本目はボートにチャレンジしてみました。

 まずは12:30に船が出るよと言われていたのですが、みんなの準備が終わって船に乗り込んだのが12:30より前でビックリ〜。
 どうも、ダイバー同士で動くと時間が後ろにずれがちなのに、時間通りに事が進むと気持ちいいですね。

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 さて、ほんの数分でポイントに着くと、バックロールでエントリーし、アンカー沿いに潜行。。。するも、底が見えないぞ〜。 そこそこの透明度のはずなのに、どんどん潜っても全然底が見えない。

 やっと着底すると、そこは-17mでした。 これは帰りは余程水深と浮上速度に気を付けなければ。。。

 2本目は思ったほどの透明度ではなかったのですが、それでも12〜15m程は見えているでしょうか。
 ところどころに大きな岩が根となって突き出ている変わった地形です。

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イットウダイ 根には小降りながらソフトコーラルが付いていていい感じです。
 まずコーラルを見ると、おっ、黄色に黒の模様がかわいらしいトラフケボリダカラガイ2個付いている(^^)。
 なかなかさい先の良いスタートじゃないですか。

 根の周りには、キンギョハナダイが群れていたりしてとてもきれい。
 根を回り込むと、赤が美しいイットウダイがいました。 普段よりすごく派手な色合い(婚姻色?)のキンチャクダイ発見。

 根の周りでソフトコーラルなど撮影していると、下司さんはサキシマミノウミウシや、ダイダイヨウジを見せている模様。
 私はまぁいいやと、散策をしていました。
  リセンボンが寂しそうに漂っていました。
 ソフトコーラルには結構な確率でオルトマンワラエビが付いていました。

 岩の間には結構なサイズの伊勢エビゴロゴロ入っていて、これ1匹持って帰るだけでも相当食べでがあるだろうな〜なんて妄想が浮かんだりしていました。

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 ヒトデが居るとひっくり返してヒトデヤドリエビを探してみたのですが私がひっくり返したのには居ませんでした。。。が、さすが下司さん、ちゃんとエビの付いているヒトデを見つけてくれました。
 エビが付いているかどうか外から見て分かるんでしょうかねぇ?

 こんな斜面なら、綺麗なベラでも見つけられないかと思いましたが-27m付近では、イトヒキベラ婚姻色が見られたくらいで、変わったベラは見られませんでした。

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アジアコショウダイyg あっちの根、こっちの根と移動しながらアンカーの方に戻っていくと、下司さんが何か見つけた模様。 おぉっアジアコショウダイygではないですか!これは大ヒットです。
 白黒模様がくねくねとダンスする様子がかわいらしい(^^)
 これはマクロ派の皆さんに撮ってもらわなきゃと一生懸命呼んでしまいました。

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 そうこうするうちに、アンカーが見える場所まで戻ってきました。
 アンカーよりちょっと下には今まで見たことがないほど大きなキンギョハナダイ! ってまだ水深-17mに居るってことは。。。。

 ダイブタイムが短いので減圧指示は出ていませんが、相当ゆっくり水深を上げていかないと危ないですね。
 浮上速度は最大でも1分間に9mですから-17mから-3mまで上がるのに最速で1分半、できればもっとゆっくり上がりたいですね。

 ということで、私は慎重にアンカーロープにつかまり、ちょっと上がっては数呼吸分止まるという牛歩戦術で4分以上かけて-3mまでゆっくり水深を上げました。

 -3mでもロープにつかまりながら安全停止。
 ビーチダイブなら魚を探しながら水深を上げるので気にならないのですが、アンカーの深いときのボートダイブはちょっと嫌です。

 残念ながら回遊魚は見られませんでしたが、ボートもなかなか楽しかったです。 たまにはリッチにガイド付きやボートもいいですね。


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