シパダンLOG'97 No.2(全体の印象)



25本分もログを書いていると大変なので、印象に残ったことだけ書きます。

・魚影が濃い

 リーフの上一面のクマザサハナムロの群や、ダイバーを全く気にしないウメイロモドキ、ハナタカサゴの群、アカモンガラやムレハタタテダイ、カスミチョウチョウウオの群などとにかく魚が多くてびっくりしました。



・種類が豊富

 リーフエッジの珊瑚の周りを探すと色とりどりの小魚が群れ集っていてちゃんと見ると、すごくたくさんの種類がいます。
 私が確認できたのは、ネッタイスズメダイ、アカボシハナゴイ、ヤマブキスズメダイ、セナキルリスズメダイ、メラネシアンアンティス、ア カハネゴイなどです。


・魚が大きい
 ウメイロモドキがブリブリに太っていて、輪切りにすると断面が円になりそうです。大きくなって、色がかすれているのもいました。
 ハタタテダイ、タテジマキンチャクダイ、ニシキヤッコなど見たことのある魚が、前に見たのよりみんな大きい。


・カメとサメ、ナポレオンがたくさん
 実はこれまでカメもサメもナポレオン見たことがありませんでした。
 最初はカメ、サメ(ネムリブカ)といって喜んでいたのですが、最後はほとんど目もくれなくなっている自分が怖かったです。ナポ君も小型のものは結構見られるし、小型のは大きなベラといった感じなのであんまり注目してもらえなくなっていました。でも、大きいのはやっぱりうれしかったです。

 トラフザメは6回も見れました。一番大きかった2m overのは、棚の上に寝そべっていて、近くへ寄っても動かなかったのでじっくり観察できました。巨大なオタマジャクシといった体型が結構かわいい気もします。
 メジロザメも沢山見ました。小振りのが多かったものの、ウメイロモドキやムレハタダイを集団で追いかけ回しているのを見たときは迫力がありました。

◆ ◆ ◆ ◆


・魚が逃げない

 例えば上を通っても引っ込まないガーデンイール、写真のとりやすいアケボノハゼ、オドリハゼ、ハタタテハゼ、クロユリハゼ、ジョーフィッシュなど、普通は臆病と思われるお魚でもそっと近づけば50cmくらいは平気で寄れます。エビとハゼの共生などもじっくり観察できます。


・ギンガメアジ、バラクーダの群が高頻度で見られる
 バラクーダポイントでは5本のうち3本でギンガメアジの群、サウスポイントでは6本のうち4本でギンガメアジとバラクーダを両方同時に、1本はギンガメアジの群を見ることができました。
 バラクーダポイントとサウスポイントはハンマーヘッドねらいで朝一、ディープが多かったことを考えるとすごい確率です。


・繁殖期(?)
 黄金色のツバメウオの群は、婚姻色か?
 雌雄で色の違うベラなども色違いで寄り添ってカップリングしている様子。ミツボシクロスズメダイの成魚が寄り添って、細かく体をふるわせていた。テングハギモドキもなんか色が綺麗。全体的に恋の季節という感じでした。

◆ ◆ ◆ ◆


・カメとツバメウオ

カメとツバメウオ  お魚が逃げないので生態観察するにはもってこいです。
 おもしろかったのは、カメの後ろにいるツバメウオです。注意して見ていると、泳いでいるカメの後ろにはツバメウオがついていることが多いのです。何故かなと思ってみていると、カメの甲羅から落ちたゴミを拾って食べているではないですか。私の想像では、カメの糞も食べるのではないかと思っています。



・カメとフタイロカエルウオ
 カメとツバメウオを観察していると、カメの甲羅に黄色いものが・・
 近寄ってみるとフタイロカエルウオです。眠っているカメに乗ったらカメが泳ぎだしてしまったのか、タクシー代わりにしているのか(^^;


・魚が探しやすい
 アケボノハゼ、オドリハゼ、ジョーフィッシュ、クダゴンベ、ハダカハオコゼ、ワニゴチなどを自分で見つけることができました。


・カンムリブダイはかわいそう
 ナイトでドロップオフに入ると穴という穴にカンムリブダイが入ってお休みの準備をしています。しかし・・・多くのダイバーがライトやフラッシュで彼らの寝入りばなをじゃましてしまいます。
 朝は朝で、夜も明けきらないうちからやってきたダイバーのライトやフラッシュで起こされてしまうようです。SDCは早朝ダイビングは朝6:00からなのでご出勤はなかなか見れないのですが、ある早朝ダイバーが 少ない日に、6時エントリーでカンムリブダイの出勤風景を見ることができました。
 あまりにかわいそうだったので、ナイトではなるべく彼らを直接照らさない様にしていたのですが、それにしても・・・

以上、長くなりましたが、全体の印象です。


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