エントリーすると、アジやウメイロ、ハナタカサゴ等おいしそうな小魚の魚影が濃い。これは期待できるぞと思ってドリフトしていると、私たちの下をギンガメアジの群が流れていきます。
おおっと思ってさらに流れていくと、前方に雲のような影が。
バラクーダだ。3000匹はいようかというバラクーダが皆潮に向かって頭を向け、ひとかたまりになっています。ひとしきり、バラクーダの群を観察して、リーフの角を曲がると、さっきまでの流れが嘘のように静かになります。ほっと一息ついていると目の前をトラフザメ(1m70cm位)が悠然と泳いでいます。
長いしっぽをくねくねとさせながら泳ぐ姿に見とれ、さあエグジットと思う頃、彼方からやってくる一つの影。マンタだ!
彼は、私たちのグループの先頭近くまでやってきてひらっと向きを変えました。裏の白が日の光を反射して銀色に輝きます。
なんて優雅な旋回なのでしょう。向きを変えた後、滑空するように去っていった彼は再び少し私たちの方に戻ってきたのですが、途中で気が変わったのか、やっぱり行ってしまいました。
シパダンでマンタが見られると思っていなかった私にはとっても幸せな一本でした。