カパライ島は、以前はちゃんと満潮時でも砂地が水面に出ていたそうですが、以前の持ち主が、ここの美しい砂を日本のアクアリスト向けに売っていたために、どんどん島と島の周りのサンゴが破壊されていったそうです。
とうとう、砂もほとんどなくなり、手放したところを購入したのが今のオーナーで、ここにリゾートを建てつつ、なるべく環境に影響を与えないようにして、自然に砂が集まり、島が再生し、珊瑚礁が復活するようにしたいのだそうです。
だから、環境の保護には細心の注意を払い、リゾートから出る下水は全て回収して浄化槽で浄化する設備を導入し、料理も油料理をなるべく使わないようにし、宿泊客には、環境影響の少ない備え付けのシャンプー、ボディーソープしか使わないようにしてもらう予定だそうです。
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水は、海の水を濾過して使用しているのですが、濾過の最終段階で溜まった塩分は、やはり海に戻し、トータルの塩分濃度なども変わらないようにするシステムを導入しています。
リゾートは最大でも25棟しか建てず、だいたい宿泊客は40人程度に限定し、潜るスポットも、カパライの周りだけではなく、ボートで近くの隠れ環礁(?)などへ行き、なるべくスポットを分散させたい意向のようです。
夜には、このリゾートの責任者と語り合い、ダイバーと環境保護やリゾートのあり方などについて熱く(?)語り合って、とても勉強になり、楽しかったです。