○ お魚の向きや群の形に注意する


 最初は、とにかくお魚が居るのがうれしいので、ちょっと気に入ったお魚や群が居ると、何も考えずに、即座にシャッターを切っていました。ところが、出来上がった写真をみてガッカリ!お魚がみんな後ろを向いていたり、ただ乱雑に魚が沢山居たり、お魚が閑散と居るだけだったりと、どうも自分が水中で思っていた姿と違います。
 どうやら、自分の頭の中にはお魚の全体の形や表情、群踊る姿が焼き付いているにもかかわらず、一瞬を切り取る写真ではそれがうまく撮れていないためのようです。
 そこで、いきなりシャッターを切るのではなく、ファインダーを覗いてから一呼吸待って、こちらを向いたときや群の向きがそろった瞬間、何匹かのお魚が並んだ瞬間にシャッターを押すようにしました。

[工夫1]

とにかく、なるべく群や魚にダッシュしない。
お魚や群に近寄れたらシャッターを切る前に、一呼吸おいて落ち着いて撮る。

後ろ向きでない魚を撮るためには:

  • 勢い良く突進すれば、お魚が逃げるのは当たり前なので、そっと近づき、ピントが合う範囲に来たら、お魚が自分の思う角度(正面とか、横向きとか)になってくれるのをじっと待つ。
  • 横向きのお魚を撮る場合は、お魚の頭の方のスペースが、しっぽの方のスペースより大きい方が落ち着いて見える。(進行方向を空ける)

撮影機材:MX-10 YS-40 クローズアップ
お魚の表情が分かると楽しいです

複数匹のお魚を撮るときは:
  • 例えば、2匹が並んだところや、向かい合っているところを撮る
  • うまく並んでくれるまでじっと我慢
撮影機材:EOS-Kiss,300EZ,SIGMA90mmマクロ,DIVハウジング
MX-10で撮った写真でお魚が並んでいるのがありませんでした。
2匹がバラバラにいるより、並んだ方がかわいい感じです。

群を撮るときは:
  • ムレハタタテダイのようなお魚は、みんなが同じ方向を向いたときに撮る。また、なるべくお魚の密度が濃いところを撮る
  • ウメイロモドキなど群で移動しているお魚は、前から撮る(群の途中からでも、群を追う方向ではなく、迎える方向で撮る)
  • ギンガメアジやバラクーダなど群が渦を巻いている場合は、突進すると形を崩して逃げてしまうので、群を驚かさないよう、そーっと近づいて、下からねらってみる。じっとしていると、自分の頭の上で渦を巻いてくれることも。

撮影機材:MX-10 YS-40 ワイド
ムレハタダイの写真はちょっとトリミングしています


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