○ 背景や前景を考える


 最初は、ただお魚しか目に入っていないので、写真には背景や前景が入るということに気が回りませんでした。そして、出来上がってきた写真を見ると、せっかくのお魚の前にじゃまな岩があったり、青い海に群れる魚を撮ったつもりが、背景が全部岩だったり、背景が真っ暗だったり・・・
 頭の中では、そんなものは全部補正されているんですが、写真にはしっかり写ってしまうんです。
 そこでシャッターを切る前に、画面の中によけいなものが入っていないか、背景はどうなっているか確認することにしました。

撮影機材:(左)MX-10 YS-40 ワイド(右)EOS-Kiss,300EZ,SIGMA90mmマクロ,DIVハウジング
左は、地面の色とチョウチョウコショウダイの色が重なってしまっていますが
右は回り込んで青い海を背景としたために、よりお魚が目立っています。

[工夫3]

  • シャッターを切る前に魚の手前にじゃまな岩やサンゴがないことを確認する。
     岩やサンゴがじゃまな場合は、角度を変えてみる。
     (じゃまだからといって、お魚を無理に動かしたり、岩をどかしたり、サンゴを折ったりするのはやめましょう)
  • 背景を青い海にしたい場合は、岩が写らないよう、回り込んでみたり、下からねらってみたりする。
     また、上から見下ろす写真だと背景が暗くなりがちなので、水平方向より上向きに撮る方が明るくなります。
  • 背景のサンゴや岩がじゃまな場合、絞りが変えられるカメラでは、絞りを開くことによって、背景や前景をぼかしてあまりうるさくならないようにできます。絞りを開いて撮影する場合、ピントが合う範囲が狭くなるのでピント合わせにはより一層の注意が必要です。
    (MX-10の場合、シャッタースピードは固定なので、絞りを開くと露出が合わない可能性がありますが、ネガフィルムを使うと何とかなる場合が多いです)

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