JAVA簡易講座

きょうからあなたもジャワ言人 99/10/03
by Kensaku Hattori


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その1(開発環境)

 実際にJAVAをコンパイルし実行する為には、JDKと呼ばれる開発環境をパソコン(またはワークステーション)にインストールする必要があります。SUNのホームページ(http://java.sun.com/)からダウンロードしてもよいですが、圧縮した状態で20Mもあるので、雑誌の付録からダウンロードしましょう。最新のバージョンは1.2.3のようですが、雑誌で出回っているバージョンは1.2.1のようです。手近にある範囲で1.2以上の最新のJDKを手に入れてください。
 Windows系のパソコンの場合は、ダウンロードしたまたは雑誌の付録CDのJDK_1_2_X.exeとかいうモジュールを実行すると、c:\jdk1.2.X というディレクトリにモジュールが展開されるので、環境変数PATHにc:\jdk1.2.X\bin を追加しましょう。(このディレクトリにコンパイラ等の実行モジュールが入ります。)
 ちなみに、JAVAの入門書にCLASSPATH環境変数の設定のしかたが載っています(これがまた初心者泣かせの難物)が、JAVA2からは特に設定しなくてもよいので、万一設定されていたら消しておきましょう。

その2(まずは、Hello,World)

どんな入門書にも必ず出てくる例題が、画面に"Hello,World"と表示するプログラムです。JAVAで記述すると以下のようになります。
/**
	ハローワールドプログラム
	@author 服部建作
	@version 1.0 1999/10/02
*/
public class Hello {
	/* メインはここ */
	public static void main(String[] args){
		System.out.println("Hello,World!");//コンソール出力
	}
}

コンパイルと実行のしかた。
  1. クラス名と同じ名前でソースファイルを作成する。(今回の場合は、Hello.java)
  2. ファイル名は、大文字小文字まで正確に同じにすること。
  3. MS-DOSプロンプトで、javac Hello.java と入力してコンパイルする。
  4. MS-DOSプロンプトで、java Hello と入力して実行させる。
JAVAは他の言語と違って、クラス定義の集まりがプログラムになります。
コード記述の最初は、public class になります。
メインは、プログラムの先頭のクラスのメソッドとして定義します。
メインは、public static void main(String[] args) で始まります。
System.outがUNIXでいう標準出力になります。
printlnは、System.outというクラスのメソッド(関数)で引数を出力したあと 改行します。(改行しないメソッドは print です)

コメントについて
JAVAのコメントは3種類あります。
// はANSI-Cと同じ使い方です。その行で //以降がコメントになります。
/* */ で囲んだ範囲もコメントになります。複数行にわたるコメントに使います。
/** */ で囲んだコメントは /* */と同じですが、javadoc というドキュメント 自動生成ユーティティを使う時に、ドキュメントとして挿入してもらう時の コメントです。@authorなどjavadocに認識させるしくみがいろいろ決まって います。クラスとか関数の説明は、/** */のコメント書式を使うと好いでしょう。

javadocの使い方
javadocの使い方は、javadoc クラス名/パッケージ名 (この場合は javadoc Hello)です。
実行するとhtmlファイルがたくさんできるので、そのうちのindex.htmlを ブラウザで表示します。
自作のJAVAプログラムをjavadocできれいなドキュメントを生成してやると 立派な(?)プログラムになったような気がするのでぜひやってみよう。

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JDK:
  1. JAVA DEVELOPMENT KIT(直訳:ジャバ開発の道具)
  2. Joyful Deep Kiss(JAVAプログラマーのカップルが完成の喜びにひたって強く抱き合うこと?)