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その1(開発環境)
実際にJAVAをコンパイルし実行する為には、JDKと呼ばれる開発環境をパソコン(またはワークステーション)にインストールする必要があります。SUNのホームページ(http://java.sun.com/)からダウンロードしてもよいですが、圧縮した状態で20Mもあるので、雑誌の付録からダウンロードしましょう。最新のバージョンは1.2.3のようですが、雑誌で出回っているバージョンは1.2.1のようです。手近にある範囲で1.2以上の最新のJDKを手に入れてください。
Windows系のパソコンの場合は、ダウンロードしたまたは雑誌の付録CDのJDK_1_2_X.exeとかいうモジュールを実行すると、c:\jdk1.2.X
というディレクトリにモジュールが展開されるので、環境変数PATHにc:\jdk1.2.X\bin
を追加しましょう。(このディレクトリにコンパイラ等の実行モジュールが入ります。)
ちなみに、JAVAの入門書にCLASSPATH環境変数の設定のしかたが載っています(これがまた初心者泣かせの難物)が、JAVA2からは特に設定しなくてもよいので、万一設定されていたら消しておきましょう。
その2(まずは、Hello,World)
どんな入門書にも必ず出てくる例題が、画面に"Hello,World"と表示するプログラムです。JAVAで記述すると以下のようになります。
/** ハローワールドプログラム @author 服部建作 @version 1.0 1999/10/02 */ public class Hello { /* メインはここ */ public static void main(String[] args){ System.out.println("Hello,World!");//コンソール出力 } }
コンパイルと実行のしかた。
- クラス名と同じ名前でソースファイルを作成する。(今回の場合は、Hello.java)
- ファイル名は、大文字小文字まで正確に同じにすること。
- MS-DOSプロンプトで、javac Hello.java と入力してコンパイルする。
- MS-DOSプロンプトで、java Hello と入力して実行させる。
- JAVAは他の言語と違って、クラス定義の集まりがプログラムになります。
- コード記述の最初は、public class になります。
- メインは、プログラムの先頭のクラスのメソッドとして定義します。
- メインは、public static void main(String[] args) で始まります。
- System.outがUNIXでいう標準出力になります。
- printlnは、System.outというクラスのメソッド(関数)で引数を出力したあと 改行します。(改行しないメソッドは print です)
- コメントについて
- JAVAのコメントは3種類あります。
- // はANSI-Cと同じ使い方です。その行で //以降がコメントになります。
- /* */ で囲んだ範囲もコメントになります。複数行にわたるコメントに使います。
- /** */ で囲んだコメントは /* */と同じですが、javadoc というドキュメント 自動生成ユーティティを使う時に、ドキュメントとして挿入してもらう時の コメントです。@authorなどjavadocに認識させるしくみがいろいろ決まって います。クラスとか関数の説明は、/** */のコメント書式を使うと好いでしょう。
- javadocの使い方
- javadocの使い方は、javadoc クラス名/パッケージ名 (この場合は javadoc Hello)です。
- 実行するとhtmlファイルがたくさんできるので、そのうちのindex.htmlを ブラウザで表示します。
- 自作のJAVAプログラムをjavadocできれいなドキュメントを生成してやると 立派な(?)プログラムになったような気がするのでぜひやってみよう。
JDK:
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- JAVA DEVELOPMENT KIT(直訳:ジャバ開発の道具)
- Joyful Deep Kiss(JAVAプログラマーのカップルが完成の喜びにひたって強く抱き合うこと?)