フリーソフトは、文字通り、自由に無料で使用できるソフトウェアです。
但し、一般に著作権では保護されているので、勝手に改変したり、販売したりすることは許されていない。
フリーソフトの入手は、本の付録のCD−ROMやネットワーク(フリーソフト専門のホームページもある)からのダウンロードにより可能です。
国内のダウンロードサイトでは「窓の杜」が有名で、最新のソフトウェアの大半がダウンロードできる。
「窓の杜」のメーリングリストに登録しておくと、無料で更新されたソフトウェア情報をメールで知らせてくれます。
フリーソフトは無料と云っても、世界中に色々なフリーソフトが存在しており、その本数は膨大で種類も豊富です。
パソコンの使い勝手を向上するにはフリーソフトの利用を必須といってもいい。
フリーソフトに似たものにシェアウェアがある。
シェアウェアはフリーソフトと同様に本の付録や、ネットワークからのダウンロードができるが、一定の評価期間を過ぎて使用する場合は、有償になります。
(下記にネットワーク上にあるダウンロードサイトの一部を記載しています。)
なお、ネットワークからダウンロードしたソフトは、ダウンロードの時間を短縮するために、圧縮されているので、パソコンで使用するためには、解凍と称する作業が必要になります。この圧縮されたファイルを解凍するためのソフトについてもフリーソフトやシェアウェアで入手することができる。
解凍ソフトとしては、フリーソフトのLhasaが有名。最近、Lhasaと同様の機能で、解凍できる圧縮ファイルの種類を多くサポートしているeoも推奨できる。Lhasaやeoのショートカットをディスクトップに置いておき、ダウンロードした圧縮されたソフトウェアをエクスプローラから、Lhasaやeoのショートカットにドラッグ・アンド・ドロップすることで、自動的に解凍することができる。
Lhasaの最新版は「窓の杜」から、eoの最新版は、http://member.nifty.ne.jp/beambitious/よりダウンロードすることができます。
(1) シェアウェア (shareware)
フリーソフトは、無料で使用できるが、シェアウェアは、継続して使用するためには作者に登録料として送金する必要がある。
シェアウェアは、店頭で販売されているパッケージソフトとは異なり、一般に、ネットワークから自由にダウンロードして試用することができる。また、雑誌の付録のCD-ROMで配布されているシェアウエアも多い。シェウェアは、試用してみて気に入った場合は、作者に登録送金することで、継続して使用することができるようになるが、試用期間中は、インストールして一定期間(大体30日間程度)無料で全機能を試すことができるソフトや、送金前は一部の機能だけに限定されているソフトなどがある。
期間が限定されている場合は、その試用期間が経過すると「期限切れ」のメッセージが表示されて起動ができないようになる。また、試用期間を過ぎてから再度インストールしても、パソコン内に記録が残っていて使えないソフトもある。
機能が限定されている場合は、例えば、ペイント系のソフトで画像の加工は試せるが加工した結果を保存できないとか、印刷ができないようになっている。試してみて気に入った場合は、早めに登録送金するようにしよう。
登録送金すると、作者から登録キーと呼ばれる文字列や、制限を解除するためのファイルががメールで送付され、これを入力することで制限が解除されて継続して使うことができるようになる。登録送金の方法は、Vectorなどの送金代行サービスを利用するものや、作者の銀行口座に直接振り込むものなど、ソフトや作者によってさまざまなため、送金前に作者のホームページやソフトに添付されている説明書をよく読んでおく必要がある。(ダウンロードしたソフトは一般に圧縮されているので、ダウンロードしたファイルを解凍すると、readme.txtが展開されたファイルに含まれていることが多い。このreadme.txtファイルをメモ帳やテキストエディタで開くと説明を読むことができる) なかには送金を義務づけておらず、試用制限もないが、ソフト制作資金などのカンパを求めている“カンパウェア”と呼ばれるものもある。
シェアウェアは、ユーザーの意志で送金するかどうか決めるしくみになっており、窓の杜などのダウンロードサイトからダウンロードしても、それだけでは作者から金品を請求されるということはない。また、試用してみた結果、ソフトが気に入らなかった場合は、単にパソコンからアンインストールすればよく、ダウンロードしたソフトそのものを返品する必要はない。
(2) ダウンロード (download)
自分が今操作しているマシンに別のマシンからファイルをネットワーク経由で引き寄せて保存すること。
ダウンロードは、オンラインソフトを利用するために、まず最初にしなければならない行為。だが、たいていはファイルをダウンロードしただけではソフトを利用できる状態にはならず、ダウンロードしたファイルの“解凍”や“インストール”という行為が必要となる。
インストールしようとして「ファイルが壊れています」と警告される場合は、回線状況などが原因でダウンロードに失敗している可能性がある。この場合はファイルをいったん削除して、再度ダウンロードして確認したほうがよい。
(3) 圧縮(compression)・解凍(extraction)
「圧縮」とは、ファイルやフォルダに対して行う操作で、現状のサイズより小さくして保存することを指す。ひとつのファイルやフォルダのサイズを小さくして保存するだけでなく、複数のファイルやフォルダをひとつのファイルに圧縮することもできる。これらの操作は、圧縮ソフトといわれるソフトを使って行う。
ファイルを圧縮することで、ネットワークを経由したファイルの転送時間を短縮することができたり、複数のファイルをばらばらに転送するのではなく、ひとつにまとめて転送できるなどの利点がある。ダウンロードサイトに登録されているソフトライブラリからダウンロードできるソフトは、大きなプログラムをダウンロードしやすくしたり、添付説明書や関連ファイルなどを含めて一回のダウンロードですむように、ほぼすべてが圧縮ファイルで配布されている。
圧縮の反対の操作は「解凍」で、展開と呼ばれることもあり、圧縮ファイルを元の状態に戻すことを指す。圧縮された実行プログラムはそのままでは実行できないため、解凍操作が必要になる。解凍は解凍専用ソフトや解凍機能を備えた圧縮ソフトで行う。圧縮ファイルには解凍ソフトを必要としない“自己解凍形式”と呼ばれる種類があり、この場合はファイルのアイコンをダブルクリックするだけで解凍することができる。
圧縮ファイルの種類は、圧縮技術の違いによって多数存在している。日本国内で主流なLZH形式、アメリカでよく利用されているZIP形式、圧縮度の高いCAB形式などがよく知られている。多くの解凍ソフトは複数の圧縮形式に対応しているが、念のため対応形式を確認しておくといいだろう。
(4) インストール (install)
パソコンにソフトを入れて、利用できる状態にすること。ダウンロードしたソフトを利用しようとしたとき、ダウンロード後または解凍後に必要になる行為。ソフトをダウンロードしただけでは、いわば家の中に家具を搬入しただけの状態。使うためには梱包を解いて使いやすい位置に設置しなくてはならない。ソフトもダウンロードしてパソコンに入れただけでは利用できず、パソコン内の適正な場所に適正な状態で設置する「インストール」という作業が必要になる。
最近のオンラインソフトは、ダウンロードしたファイルがインストール作業を行う“インストーラー”と呼ばれるプログラムになっており、ファイルのアイコンをダブルクリックするだけでインストールが始まる。またはダウンロードしたファイルを解凍するとインストーラーが現れ、これをダブルクリックするとインストールが始まるものや、解凍するだけで利用できるようになるソフトもある。
インストーラーを実行すると、ソフトを利用するために必要なファイルがパソコン内の適正な場所に格納されたり、正常に動作するように環境ファイルを書き換えたりする作業が自動で行われる。スタートメニューへの登録や、デスクトップにショートカットアイコンを置くことなども自動で行われるものが多いが、たいていは対話形式で選択することも可能になっている。ソフトごとに利用できるパソコンやOSの条件があったり、インストーラーのファイル名称を確認するため、作者のホームページに記載されている注意事項や、解凍後に現れる添付説明書は、インストールを実行する前に必ず読んでおきたい。
インストーラーは、Windowsの環境設定を書き換えるものもあるため、実行する際は起動中のソフトを終了したりスクリーンセーバーやスケジューラーなど時限で起動するものは設定を変えておくなど、インストーラーの動作を妨げないようにしたい。また、インストール完了後は、ダウンロードしたファイルやインストーラーはソフトを利用していくうえで不要なため、削除してもよい。
(5) アンインストール (uninstall)
パソコンにインストールしたソフトを削除し、インストールする前の状態に戻すこと。ソフトをインストールしたことによりWindowsに不具合が生じた場合、インストールしたソフトをアンインストールすることで不具合が解消する場合もある。
ソフトをアンインストールするには、ファイルやフォルダを直接削除するのではなく、“アンインストーラー”と呼ばれるプログラムを実行する。Windowsの[コントロールパネル]にある[アプリケーションの追加と削除]で削除したいソフトを選択すると“アンインストーラー”が自動的に起動する。[アプリケーションの追加と削除]にソフト名がない場合、Windowsの[スタートメニュー]に“アンインストーラー”が登録されていることもある。
“アンインストーラー”は、ソフトを構成しているファイルやフォルダだけでなく、スタートメニューの項目などWindowsの様々な場所に記録された設定情報も自動的に削除する。ユーザーは表示される確認メッセージに答えるだけでよく、トラブルも発生しにくい。“アンインストーラー”が付属しているソフトは、必ずそれを使用してアンインストールしよう。
“アンインストーラー”が付属していないソフトは、ほとんどの場合インストールしたフォルダをエクスプローラで削除するだけでアンインストールできる。ただし、アンインストールの方法を誤るとWindowsの動作が不安定になることがあるため、ソフトをアンインストールする際は“Readme.txt”やヘルプなどの付属ドキュメントを必ず参照し、記載された手順に従うようにしたい。