5.音楽・作曲

5.1 パソコンで音楽を

 パソコンに搭載されているCD−ROMには、イヤホーンジャックがあり、一般の音楽CDをイヤホーンで聞くことができる。
 音楽CDを起動するには、Wondows95/98/Me等に付属のアクセサリにあるCDプレーヤを使用する。
 しかし、このような使い方は、AVやラジカセでCDを聞くのと比較して迫力などが乏しい。
 パソコンにサウンドブラスターなどの再生ボードと、スピーカが搭載されている場合、CD−ROMと再生ボードをケーブル接続することで音楽CDの音をスピーカから出力することができる。
 接続するためのケーブルは、CD−ROMの種類でコネクタ形状が異なっているので、購入する前に確認しておく必要がある。(最近のパソコンでは、最初から音楽CDをスピーカから聞けるようになっているものが多い)
 更に、IBMの「Audio Station」のようなソフトをインストールするとステレオコンポのビジュアル画面が表示され、任意の選曲ができたり、音質の調整ができたり、実際にスイッチ類を操作するのと同じ感覚で音楽CDが楽しめるようになる。

5.2 CD−ROMの内容を圧縮してディスクに記録

 上記の方法は、音楽を聴く時、一々CD−ROMをセットすることになり、操作が面倒である。
 CD−ROMの内容を、そのままディスクに圧縮して擬似的なCD−ROMをディスク上に作成するソフトウェアが市販されている。(携速95、CD革命Virtualなど)
 この方法を利用してもいいが、圧縮して記録するといっても圧縮率に限界があり、相当量のディスクスペースを専有することになるので、音楽CDの代わりに使用するのは余り推奨できない。
 別の方法で、音楽CDを変換ユティリティを使用してウィンドウズでよく使われているWAVEファイル形式に変換し、ディスクに記録する方法がある。しかし、この方法では、ディスクのファイルサイズは1分当たり、約10MBとなり、5分の音楽をWAVEファイルで記録するには50MBものディスクスペースが必要になる。
 これでは、いくら大容量のディスクを購入しても、すぐに満杯になってしまい、実用的ではない。
 ところが、MP3というファイル形式では、1分の音楽が約1MBに圧縮して記録することができる。音楽CDに1曲5分の音楽が10曲あったとして、これをMP3にすると1曲が5MBで済むので音楽CD1枚が50MB程のファイル容量で記録できる。1曲が5MB程度ならば自分で作った曲をインタネット経由で他の人に送ることも可能になる。なお、購入したCDを圧縮して、他人に配布することは、著作権法に違反します。
 MP3形式のファイルをウォークマンのような携帯機器(mpman:秋葉原で2万円程度で売っています)に記録することで、通勤の電車の中でイヤホーンで音楽を聴くこともできます。mpmanは、メモリに記録し、読み出す方式なので、物理的な可動部分もないため、振動に強く、今後の携帯機器として大きな可能性を秘めていると思われます。
 MP3での高圧縮の秘密は、人には聞き取れない音を消すことで実現しているので、イヤホーンや一般のパソコン接続のスピーカで聞いている分には、殆ど音質の低下は気にならない程度のクォリティを持っています。
 MP3ファイルを作成するには、次の装置、ツールを用意します。
 (1) CD−ROM
 (2) 「CD Ripper」プログラム
    「CD Ripper」プログラムは、CD−ROMからオーディオトラックを読み出し、WAVE形式のファイルを生成するもので、このプログラムの例として、CD2Wav32,CD copy,WinDac32,CDDA,CD2WAV,CDDA32などがあります。お薦めは、CD−ROMドライブがATIPIであれば、WinDacが、SCSIであればフリーソフトのCD2WAV32。
 (3) 「MP3 Encoder」プログラム
   「MP3 Encoder」プログラムは、WAVE形式のファイルを圧縮し、MP3形式のファイルを生成するもので、このプログラムの例として、MP3 Compressor,MP3 Produser等があります。お薦めは、フリーソフトのMP3 Compressor。
   また、WAVE形式のファイルから、MP3形式に高速に変換するエンコーダで「午後のこーだ」が有名。
   「午後のこーだ」はフリーソフトであるが、変換性能はピカイチであり、市販ソフトのエンコーダとして利用されています。
   前述のCD2WAV32では、エンコーダをプラグインとして指定することができるようになっており、「午後のこーだ」をプラグインとして指定することにより、見かけ上、CD2WAV32でCDから直接、MP3ファイルに変換することができる。

 最近は、CD−ROMから直接MP3に変換することができる市販のソフトウェア(MP3 JUKEBOX,MP3 JET AUDIO等)が各社から発売されている。
 これらの市販ソフトウェアを利用することで、簡単にCD−ROMの内容をMP3に変換できるようになり、また、MP3を聴くための携帯機器も各社から安価に販売されるようになり、MP3がブームになりそうな兆しがある。

 MP3ファイルの再生用のツールとしては、フリーソフトのwinampがお薦め。
 MP3の再生用ツールは、MP3の紹介ホームページなどで、続々と開発・紹介されており、フリーソフトのSoniqueはパネル表示が凝っていて、AV感覚で楽しめます。
 特に、winampにはパネル表示を好きなパネルに変更できるスキン(skin)と称するものがあり、色々なスキンがwinampのホームページなどに登録されています。気に入ったスキンをダウンロードし、パネルをチェンジすることで雰囲気を変えることができます。
 また、winampでは、プラグインソフトを追加することにより、音楽に合わせて画像を表示させたり、歌詞を表示させたりできる。歌詞を憶えたり、カラオケの練習には、Gucchi's Lyrics Plug-Inがお勧め。このプラグインを利用すると、音楽にあわせて歌詞を流れるように表示させることができる。但し、歌詞の入力は、プラグインのオプション機能として持っているエディタを使用して予め作成しておく必要がある。スキャナーを持っている場合は、CD−ROMに付いている歌詞を読み取りテキスト形式に変換することで、簡単に歌詞を登録できます。(winampの画面表示例

[MP3の現状と著作権について]
 MP3は、高圧縮データフォーマットとして注目されている。購入した音楽CDをMP3形式に変換し、個人で楽しむのは、従来から行っているカセットテープやMDにコピーして聞くのと変わらない訳で、著作権法でも許されている。
 しかし、音楽CDからMP3に変換したファイルをインタネットで公開したらどうか? これは著作権違反になる。(現在、日本音楽著作権協会(JASRAC)が問題提起している)
 現実には、台湾や香港のWEBサイトで、音楽CDからMP3に変換したとしか思えないものが出回っており、これをダウンロードしてmpmanに記録して楽しむことが一部の国では行われており、日本でも流行する兆しがある。
 このような問題に興味がある方は、下記のホームページの情報を参考にして下さい。
 (1) http://www.ops.dti.ne.jp/~ruvail/Offer/MP3/MP3.html
 (2) http://www.mp3.ne.jp/mp3.html

 
5.3 パソコンでカラオケを楽しむ

 パソコンにサウンドブラスターなどの再生ボードと、スピーカが搭載されている場合、カラオケソフトをインストールすると自宅でカラオケが楽しめる。
 カラオケソフトはオンラインソフトとしてインタネット上からダウンロードすることができるものがある。(ソング頼太など)
 カラオケの曲は、1曲当たり150円程度でダウンロードできる。
 一旦、ダウンロードすると何回でも演奏できるので気軽にカラオケが楽しめる。

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