カレンダーの枚数も残り少なくなって、あっという間の時の流れ、ちょっぴり寂しい気持ちです。今年は、いつまでも暖かくて楽ですがよく晴れた日も、秋の日は釣瓶落としのお日様が暮れるとグッと気温が下がります。
こうなると暖かいものが美味しくなります。鍋をつつきながらのお燗酒なんてホッとしていいですよね。「夏は冷酒」「秋は温め酒」「冬は熱燗」なんてよく言われますが、四季折々に日本酒を楽しむのもいいですね。
「冷やしか飲まない」なんて言わないで、おいしいお燗酒にもチャレンジしてみて下さい。
いつもの食卓に、また別の彩りを加えてくれると思います。
湯島酒堂の報告!
10月9日の湯島酒堂でのちょっとこわいおはなしです(うそです!)。
前回同様、3部構成です。
1部は篠田先生の「品評会が吟醸酒を生んだ」というタイトルで、品評会の歴史についてでした。明治40年から始まった「全国清酒品評会」、明治44年からの「全国新酒鑑評会」の歴史の話をしながら、今はない蔵元「三角正宗」(全国清酒品評会で明治46年に5位、明治44年に1位)の通い徳利を見せてくれました。
2部は、渡辺先生(学芸大学付属高等学校の英語教諭)の講義では、「酒の味の様々な表現」というタイトルで、「Taste」ロウァール・ダール(著)と「四季の味特選、名酒と肴’86」からピックアップして勉強しました。でも自分がきき酒した時には、こんな表現はできないだろうと思いました。
3部のきき酒は、「越乃寒梅」の大吟醸(非売品)、純米吟醸、超特選の3種類でした。今回は3つだったので、ちょっとだけお酒を味わう時間がありました。
By ひかる
10月のはじめ、東京から岡山に帰ると、すでに田村杜氏は蔵に入っておりました。
夏、田村杜氏が自ら作っている酒米・兵庫北錦米を使った純米吟醸「かたつむり」を仕込むために他の蔵人達よりも早く蔵に入っている。
今回の「かたつむり」の仕込みは田村杜氏、荒手技師と私の3人で蔵に入り仕込むことになっておりましたが、すでに私が帰る前から2人で準備をしており、仕込みは始まっていた。
次の日から蔵に寝泊まりし早朝から蔵の仕事が始まった・・・。
私は杜氏の指示を受けながら、言われるまま一所懸命に動いた。「かたつむり」の麹は杜氏が造り、私もそばで麹造りの手伝いをしました。杜氏に麹が出来るまでの麹の様々な香りの変化を教わりながら、2時間おきに麹を見に麹室まで通う日々が続いた。
私は改めて田村杜氏の酒造りの技術の高さと酒造りに対する思いを強く感じた。
夜通し麹の世話をし、田村杜氏が麹を造る前に「突き破精の弾力のある麹を造る」と言ったとおり、突き破精の握れば押し返してくる弾力のあるいい麹ができ上がった。
無我夢中で仕事をしている間に留めの仕込みも終わり、「かたつむり」のモロミの管理だけということになった。
毎朝、3人でモロミの味をききに行き、サンプルを取り、分析を行なった。
モロミをしぼる2日前、田村杜氏はこう言った。「このモロミは近年にない、いい出来のモロミだ」。
私はその言葉をきき、うれしかった。今年の「かたつむり」のモロミは私の魂も入っているんだから・・・。昨年の「かたつむり」よりも、又一つ造り手の魂が加わったんだから・・・。モロミを酒袋に入れ、ふねでしぼる。
しぼったばかりの酒の味をきき、「かたつむり」の旨味のある深い味と、新酒のはじける様な若々しい香りと渋味の融合を感じながら酒を味わった。
毎年、純米吟醸「かたつむり」を待っているファンの所へ早く届けたいと思った。
備前の酒一筋・利守酒造
利守信之
お便りありがとうございます。
毎年、首を長くして待っているファンの多い「かたつむり」、今年は益々待ちどおしいです。
酒造りの現場の声って、なかなか聞くことってできません。今回のお便り、造り手の心が伝わって、本当にワクワクしました。お酒が来るのが楽しみで、私だけでなくみな様もそうだだと思います。
心ある酒をゆっくりと感じたいと思います。
日本酒の季節です。
旨い大吟醸に舌づつみ、飲んで感動、そして贈って喜ばれる、贈られた方と感動を分かち合って下さい。銘醸蔵の限定大吟醸、続々と入荷しております。いよいよ西暦2000年です。21世紀までは、あと1年とちょっとありますが、まずは1999年末から2000年初めまで足掛け2年ゆっくりと味わいたいです。
当店ではまずこの吟醸酒をおすすめしたいと思います。
初めて大吟醸にチャレンジする方から通の方まで文句なしです。この限定シリーズをひとことで言うなら・・・「うっとりする様な香り」「しっかりと味が広がり」「ズバッと切れる後味」。三拍子そろったお酒。能登の天才杜氏、三盃幸一さんの腕はピカピカです。
限定大吟醸 720ml・・・3250円、1800ml・・・7050円
限定純米大吟醸 720ml・・・3750円、1800ml・・・8050円
限定大吟醸 寿 720ml・・・5000円、1800ml・・・10000円
当店のカンバン酒です。青森の「田酒」、お待ちかねの冬の限定品が入荷してまいりました。心ゆくまでゆっくりと味わって欲しいお酒です。(品切れの時はすみません)
田酒純米大吟 720ml・・・3693円
田酒純米吟醸 1800ml・・・4955円
田酒山廃純米 1800ml・・・2916円
冷えていると少しフルーティな香りがあり、キリッとキレイなイメージですが、常温に近づくとグッと味わいが広がって旨味が出てきます。飲み飽きしない酒です。お酒の温度による変化も楽しみの大きなバリエーションです。ゆっくりと楽しんでみて下さい。
菊姫大吟醸の中の大吟醸です。静かに力強く口中に広がってきます。菊姫の旨さの追求から生まれる吟醸香「菊姫の吟香」は一度ハマッてしまうと離れられなくなります。ちなみに黒吟は吟の雫を集め、1升瓶で3年熟成され、年に一度発売されます。
1800ml・・・28672円
私はこの吟を初めて口にした時の感動は今でも覚えています。10年ぐらい前です。菊姫「吟」はメロンの香りがするんだょ。ある方がポツリと言いました。
1800ml・・・19148円
昨年より発売され、さらにこだわりをもち醸される酒が石蔵シリーズです。山廃純米石蔵は千元、林中有機の五百万石で。また古古酒吟醸と純米吟醸はもちろん山田錦特Aで。いつまでも飲み飽きしない旨酒です。
石蔵山廃純米 720ml・・・1400円、1800ml・・・2800円
石蔵山廃純米吟醸 720ml・・・3500円、1800ml・・・7000円
石蔵大吟醸古酒 720ml・・・4000円
若々しく、ギュッと濃縮したようなフルーティな甘み、旨み、オシのある酸が口中からキュッと酒を消してくれる。のびのびした中にもキリッと引きしまった感じがあります。
720ml・・・1500円、1800ml・・・3000円
蔵元に帰った信之さんが手詰めしてくださいました。「かたつむり」のオリが下がる前に詰めていただいたので、少しだけにごっています。「薄にごり」ぐらいでしょうか・・・。
新酒のパンチ力に、わずかなオリがやさしさをそえております。真に、酒蔵で、ふな口から飲ませていただいた時のそんな味わいです。
1800mlのみ・・・3000円
X’masやお正月にいかがですか。シャンパンの様に発泡した日本酒です。きめ細かな泡とさわやかな香り、キリリッと引きしまった酒質です。意外になんでもよく合いますヨ!
720ml・・・2136円
★モロミを荒ごししたのではなくて、瓶内二次発行させています。
昨年発売されて好評だったやまとしずく純米大吟。今年もいいよっ。地元米にこだわり秋田産「美山錦」で造られました。
高い吟醸香ではないけれど、やわらかくてやさしい香り、バランス良く口中でふくらんでしっかりした中にもきめの細かなイメージのあるお酒です。
720ml・・・2600円
生クリームを思わせる様なやわらかな香りとふくみ香。
フワーフワーと口中に味が広がってくる。やさしく広がるほのかな甘味、ひきぎわが繊細可憐で、のどを過ぎたあたりで辛口の酒であった事に気付かされます。口の中でとける淡雪の様なイメージの酒です。
720ml・・・3950円、1800ml・・・9800円
甕酒の元祖。なにはなくても「甕覗」とファンの多いお酒。なぜかって?
この「甕覗」には人と人の「和」が潜んでいるからではないでしょうか。佳き友と、この酒を囲めば必ず感じていただけますヨ!
1800ml・・・4760円
720ml・・・971円、1800ml・・・2136円
720ml・・・1068円、1800ml・・・2136円
720ml・・・1100円、1800ml・・・2200円
720ml・・・1300円、1800ml・・・2500円
720ml・・1000円、1800ml・・・2000円
720ml・・・1260円、1800ml・・・2620円
720ml・・・1409円、1800ml・・・2818円
1800ml・・・3434円