だれでもできる、できることは・・・・・・うん、悪くない!!
学習の仕方を学びます。

算数、数学、国語、英語を使ったセルフラーニング学習のツール「らくだ教材」を使います。だれかに教えてもらわなくても学べ、「自分で考える力」を大切にできるように開発されたプリント教材です。
■学びのプロセス
1 「自分の状態」が自分でわかる
  • まず、学習のスタートは、自分の課題に自分で気づくこと。
  • ストップウォッチを使い、自分で時間をはかって、問題に取り込みます。1枚1枚のプリントには目安時間が設定されています(目安時間でできていたら合格)。
  • 目安時間とは、競争するための時間ではなく、すらすら無理なくできるようになる時間、つまり、身についたかどうかの目安、ということです。
  • 解けたら、自分で答え合わせをします(ミス3つ以内で合格)。
  • 「学習記録表」をつけるので、昨日の自分と今日の自分のわずかな変化もよく見えてきます。
  • 外的刺激ではなく、子どもの本来もつ内発的動機・自然学習力(できるようになりたい気持ち)を大切にします。
2 自分で決める
  • 記録表にあらわれる自分の状態(目安時間の変化、ミスの数の変化など)が自分でわかることで、次に自分のやる学習を自分で決めることができます。 学習コーディネーターがサポートをし、選択肢を提案しながら、本人が自分で決めることを応援します。
3 決めたことを実行する
  • 教えてもらわなくても、やっていけば必ずできていくプリントです。 表には自分で発見していけるヒント、裏には回答とそのプロセスがありますので、習っていなくても、自分でやりながらできていきます。 1日の時間のうち、どこでやるか、時間の管理なども工夫していきます。
4 結果を振り返る
  • 学習記録表を見ながら、学習コーディネーターと学習を振り返ります。 できないことはOK。それを否定しないで、どうするかを考える練習をすることで、起きた問題に意味が生まれてきます。 そして、その後には「できない」が「できる」に変化する体験が待っています。 学習コーディネーターと「聞く」「話す」を体験することで、人との関係の作り方、折り合いの付け方など、コミュニケーションの練習をすることになります。
1 に戻りながららせん状に力をつけていきます。
  • 学習経験が重なっていくことで、階段を1段1段上がっていくように、基礎学力が身につき、生きる体力をたくわえます。 そのためには、繰り返すこと、毎日することが基本。 その繰り返しには、固有の時間があり、固有のペースで進むことが必要です。突然やると大人でもむずかしい小5−25も、その人にぴったりのところから順番に積み重ねていくことで、できるようになっていきます。(※)見本参照
※<小5−25>このプリントに初めて取り組んで、15分という目安時間内で全部できた方は、今まで1〜2人しかいませんでしたので、すぐにできなくても大丈夫。積み重ねていくことでできるようになります。


〜子どもたちに、どんな力をつけてほしいですか?〜
「学力って、生きる体力のようなものかも・・・」

■コミュニケーションの力
セルフラーニングは自分でやる学習ですが、一人だけでやる、という意味ではありません。
学習コーディネーターの提案にのってみたり、聞かれて考えたりすることで、一人の力ではできないことができていきます。

■できない自分も受け入れる力
いつでもできるとは限らない、だったら、いつもできないことも続かない。
きっとできるときがくるはずです。
できない自分を受入れられたら、そこからが「始まり」です。

■できない壁を乗り越える力
壁を乗り越えられないと自分で思い込んでいるだけかもしれない。
やってみると、ひょっとしたらできるかもしれない。
わくわくしながら挑戦できると、何が起こるかわからないおもしろさが待っています。

■分に流されないでやる力
「毎日学習する」ということがたんたんと習慣になることで、さまざまな可能性が開かれます。
「やりたい」「やりたくない」という「やる気」に頼ったり振り回されたりするのではなく、まずはやっているうちに「やる気」が育っていくのです。

■自分で決める力
押し付けられても、それは自分の喜びじゃない。
自分で決めたら自分の足で歩き出せる。
それが自立の第一歩。

■自分の変化をもつ力
繰り返してやれば、その人なりにかならずできていくことで、「できた!」の体験を積み重ねます。
「私も結構いけるんじゃない?」と、「自己肯定感」が生まれます。

※計算練習によって脳が活性化する。
脳が活性化することを繰りかえすことで、脳細胞と脳細胞をつなぐ最短の経路がみつかり、繋がった経路を太くする、という研究結果が発表されています。

◎本当の学力って・・・ 20世紀の学び方は、効率を重視することで、ひとりひとりの持つ固有の時間の流れをないがしろにしてきたのでなないでしょうか? これからの学びかたは、一人一人の力、固有の時間に応じて、その人なりに進むことが大切だと考えます。 そして、学習を学校任せ、先生まかせにするのではなく、自分の責任で自分流に学んでいく時代です。
らくだ教材に出会い、基礎学力を身につけるプロセスで、生きる体力を蓄えていくことが可能であることを実感しています。 「自分で決める力」「自分で決めたことを気分に流されないでやり続ける力」「できないことにぶつかったときに、それを乗り越える力」「集中力」「ねばり強さ」
・・・そんな力が育つことで、結果として本当の学力がついていくのだと思います。

※現在、いくつかの公立の小・中学校、高校、私立の学校、大学、児童養護施設、などでも、らくだ教材が導入されています。すくーるふたばでは4歳から82歳までの方が学習されています。





学習コーディネーター
一人ひとりの「できるようになりたい」を応援します。
小西稔子

教え好きの私は、小学校の教師時代、3人のわが子の子育てを、「子どものために」と思って一生懸命やってきたつもりだったのですが、手取り足取り教えると子どもは私に依存し、かといって、自由にのびのびと、とほったらかしにしおくのはただの放任。 それでは、どうしたらいいの?と新しい関係作りを模索しているときに、「セルフラーニング」という学びと、「学習コーディネーター」という存在に出会いました。 人がもともともっている自然学習力が動き出し、能動的になっていくには何が必要なのか、ということを考えていくことがライフワークになっています。



すくーるふたば