ホビーは車あげると言っていた。おそらく、俺の旅行のために買ってくれたに違いない。本当にやさしい友人である。
その後、南側をバスで走った。ダラスにも少しよったが、次の目標はなんといっても、グランドキャニオン!それにしても、本当にバスには慣れた。一番乗っているときは、65時間も乗り続けた。バスでは疲れない体質に変わってしまった。
グランドキャニオンに着くと、すぐに宿を探す。エンゼルロッジ・ユースホステルでも断られた。なんともどこも一杯だ。無計画だしそんなもんでしょう。YHで断られたときに、泊まっている各国の外国人旅行客10名ぐらいが、出てきて俺のことを心配してくれた。
「どうするんだ?」
「夜は冷えるから、床でもいいからとめてと頼め。」
など、多くのアドバイスを貰った。
「一泊ぐらい服着て寝るよ」
本当にそう思っていた。
「それじゃ死ぬ。」
イギリス人が、「ほかにも3人泊まれないやつが、ロッジ探している。そいつらとシェアしな!」
良い情報だ。
しばらくすると、男性1人と女性2人がこちらに向かってきた。
「みつかった〜!」
一緒に泊まることになった。男性はオランダ人Paul、女性はアイルランド人のAudry、Burnieの2人組。全員今会ったばかりの仲だ。
よろしく〜〜!!!
Paulはパスポートなくしてどうするか迷ってると笑っていた。すげーのんきな奴。19歳だそうだ。アイルランド人も非常に軽い感じ。いつも俺のことを「Toshiba」と呼ぶ。その度に、「俺はテレビじゃねーぞ!!」と、言っていた。でも、非常に楽しい雰囲気だ!
その夜は非常に寒くなり、しかも大雨だった。服着たまま、冷たくなるところだった。
翌日、晴天!その4人で食事をしYHに予約した。そのまま、グランドキャニオンの下まで競争する。
「Hoooooo!」
Paulは、叫びながら下り坂を走っていった。それを追って俺も走る。
ポールは、背の高さだけでなく、足が長い。横に並ぶと彼の一歩が俺の二歩。
・・・・ん。俺って日本人体系!!
行きはほぼ同時だったが、帰りの登りはPaulに勝った。これぞ大和魂!!
結局3日間一緒に居て、グランドキャニオンでは今までに無い国際交流だった。みんな日本に来たいといっていたが、「物価USの3倍だな!」の俺の言葉に前向きさを失っていた。いつか、世界のどこかでまた会おう!!みんなで握手をして、別れた。彼女たちは泣いていた。本当に楽しかった。みんなありがとう!!
YHでDuty!
その後、ラスベガスで少し遊び、ロスのリトル東京に行った。ここには、日本人だらけ。泊まっている人も同年代が多い。泊まった安宿には男女5.6人で長期滞在していた。何をしているか聞くとたまに語学学校。働いてはいない。こんなところにいるから、結局英語も満足に話せない。楽しいだろうけど、何やってんだ?親が泣くぞ!!
こんな日本人もいるんだ。
このまま、アメリカから出たくないと思った。本当に、エキサイティングで想像を超えた世界。USA。また再びこの地に帰ってくるぞ!!
<エピローグ>
かなり急いで作ってしまいました。おかしいところは、後日修正します。でも、学生時代に学校では絶対学べないUSAの文化に少し触れられたことに、自分の運のよさを感じた。日本に戻ると、これにこりずに、今度はインドを目指すことになった。結果、学生時代はバイトと海外旅行ばかりで終わる。でも、かけがいの無い経験として今の自分の考えの根底に引き継がれている。そして、18年後の今、明日から自転車旅行!我ながらいい人生だ!!
よく「運がいいよな〜。」など言われるが、別に特別なことはない、チャレンジする気持ちが大事なのだ。すぐに諦めるていないだけ。踏ん張れば、その先には何かがあるのだ。この旅行もロスで怖くて帰りましたという物語の選択もあった。これからも心の年寄りにだけは生涯なら無いつもり。あきらめるのは簡単だけど、すぐ年のせいにして何もやらないのはダメ!今からでも遅くない!みんなチャレンジしよう!!
※いいかげん早く結婚しろ!!(はい、そのとおりでございます。)
終わり