番外編E 本州制覇への道!(仙台〜函館編)

なんか遠いいぞー!!

最近テレビを見てたら、カナフレックスという会社が義経を題材にしているCMを流している。そのCMの中で義経がモンゴルに逃げて、チンギスハンになっていた。いつもこのCMを見る度にこの旅行を思い出してしまう。この旅行の完成も急がなきゃ!

8月12日(日)

朝起きると、雨降ってない!晴天だ!

「よかった!よかった!!」

これで雨だったらもうどうして良いかわからない。6時にならないとこのユースは玄関開けないとのことなので、暗い食堂で、一人おにぎりをほおばった。そしてこれから始まる200KM越えの1日に向けて気持ちを高ぶらせると同時に、自然の中を走れることへの期待を膨らませていた。

6時ちょっと前に家主のおじさんが起きて来て「気をつけろよ!」と声をかけてくれた。

「ヨーシ!行くぞ!!」お礼を言い、気合を入れてやる気満々で出発する。

走り出すととても軽快だ。この旅行の中でもっとも調子がよい。だからと言って200KMは辛そうだ。1日200KM越えは今まででも2回しか経験していない。1回は群馬に行った時、もう一回は1日何キロ走れるか、チャレンジした30歳記念の走行(HPでも「その他の旅行」の中に載せてあるぞ。読んでみて!)。どちらも、20歳代で記録したものだ。今回は、いかに調子がよくても走破できるのだろうか?でもせっかくだから函館の朝市丼が食いたいのだ!いや!絶対食うのだ!!明確な頼りは食欲だけなのだ。

とりあえずは、50KMは休まない、いつもの旅のパターンにで走ることに専念する事にした。それにしても盛岡以北の国道4号線は自然が一杯で、全身に自然を感じることができる。こんなに自然の中を感じさせるのは北海道以来だ!

「気持ちイー!!」

まだ気温も低めのこの時間帯は順調だ!数十キロ走ると一戸(いちのへ)に入る。こんな名前のやつ会社にいたな。ここから登るとYHの人たちに聞いていたとおりだ。道はまっすぐだが、少しずつ登っている。ここを越えればあとはほとんど登らないとのこと。頑張るのだ!走るのだ!朝市丼を食うのだ!

50KMは越えた!途中の売店でパンとジュース飲みながらあと4倍はある道のりを考える。「どこまでできる?できるのか?」店のおばあちゃんと少し言葉を交わしてから、また出発??

「ん・・・??」

前輪のタイヤがバースト寸前になってる。去年の北海道の時は後輪だったが、今度は前輪。前ブレーキを外さないと擦れてバーストしてしまう。止むを得ずブレーキパットをはずして走り出す。

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「負けねーぞ!!」

気温と日差しがきつくなるにつれ、徐々にキツさが増してきた。「頼むぜ!函館までは・・・」タイヤを気にしながらの走行となってしまった。

自然の景色に助けられ、走行が続く。走行中、お坊さんの話が蘇って来る。

「目は心の鏡です。何かを美しいと思えたり感動したり、感謝できるのも、心が澄んでいるから。心が病んでいるときは、美しいものも美しく感じたり、感動もあまりしなくなる。常に心安らかに生きることこそ、幸せであるのです。」

まったくそのとおりだ!今のこの自然いっぱいの美しさを何時までも美しいと感じられるように、生きていきたい!どんどんお坊様に近づいちまうな!

2時過ぎには120KMを越え十和田町。

「ここで泊まれたら、幸せなんだけどなー!」

「・・・・。」

「だめ!だめ!朝市丼じゃ!」

食欲だけが、今の自分を支えている。動機は全然お坊様からは程遠いい!??

途中何度か自転車ツーリングの人に出会い、お互いを励ましあいながらの走行。休んでいると地元の人たちも励ましてくれる。苦しいけど、とても楽しい!これが面白くてやめられないのだ。

「頑張るしかない!」

七戸を越えると4時過ぎた。でもまだ50キロ以上ある。今回は夜間走行覚悟だ!でも、温泉入りテー!!

海に出ると今度は青森に向け一直線。もう何キロでも走れそうな勢いだ。青森には温泉がない。ならば、青森に一番近い温泉に行くしかない。地図を見ると浅虫温泉が一番近い。しかも道の駅にあるらしい。そこで夕飯と温泉だ!決定!

つづく・・・

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