激走!日本一周そのA

更新せずに、突然バスで熊野古道(和歌山)に出かけたり、車で白神山地(青森)に行ってしまった。両方とも世界遺産だったので・・・。熊野古道は約60Km歩き最高でした。白神山地は、まだ雪で殆ど中に入れなかった!こんなに気候が違うとは日本は広い!!

それでは、つづきです!

西表島は、島が殆どジャングルのような森で囲まれている。道も大原港から上原港を結ぶ道に少し延長したぐらいしかない。島の半分は舗装路が無い。つまり西表島一周は自転車では不可能なようだ。しょうがないので、大原港から入り海沿いに北上して上原港から出るコースをとることにした(約35Km)。

iriomote_m[1].gif

大原港に着くと、曇りで25度ぐらい。自転車には最適な気候。早速西表島を走り始めた。まったく何も調べて無いので、まずは走りながら考えよう!道はアップダウンがそれほど無く非常に走りやすい。また、左手には森と言うよりはジャングルがそそり立っている。そしてそこにはマングローブが生い茂っている。このへんはマングローブの森と地図に書いてある。普通の木は枝の先に行くほど細くなるのだが、ここのマングローブは太さが変わらない。つまり、手がたくさん生えているように見える。ちょうど、ロード・オブ・ザ・リングに出てきた樹木の巨人に囲まれているようだ。

lrg_10811664[1].jpg

実はマングローブという名前がついた植物があるわけではなく、熱帯や亜熱帯地域の河口など、満潮になると海水が満ちてくるところに生えている植物をまとめてマングローブと呼ぶのだ。西表島には、写真のようなヒルギ科系とそれ以外にはヤシ科系の植物が目だって生えている。

こんな景色は見たこと無いぞ〜!すげ〜!!

暫く走ると、由布島が近づいてきた。殆ど車も人も無いのだが由布島に向かって観光バスが走っていく。

「ここが名所かな〜?」

暫く右に折れて走ってみる。

「・・・・」

「・・・・・・・・・・」

「うお〜!!」

DSC00718.jpg

そこには、ざっと20台(頭?)ほどの牛車が観光客を乗せて走って(歩いて?)いた。圧巻である。今まで見たこと無い風景。由布島は実は植物園であり、海を挟んでいる。そこまで、1500円払って牛車に乗り浅い海を渡るらしい。ひっきりなしの観光バス。島中の観光客がここに向かっているようだ。西表島全体では殆ど車走っていないのに、ここだけ人が集まってくる。こりゃすごい!

「ん〜!こりゃ見事な商売だ!」

今の心境は、乗るよりも、この風景を見るほうが良かった。結局乗らずに、缶コーヒーを飲みながら、暫く見ていた。

「みんな仕事してるのに、ここの時間はゆっくりだな〜!」

すべて実行力の賜物(たまもの)です!これでいいのだ!!

※強く行こうと思えば、誰でも行けるのだ!

座っていると、そのまま時間が過ぎてしまいそうなので、意を決して再度走り始めた。

暫くすると、温泉のマークを発見!しかも日本最南端の表示がある。最南端・最北端には弱い。ついつい入ることにした。温泉は無色透明でそれほど特別なものは無かったが、露天風呂からの景色が綺麗だ。なんとも、気持ちよい。以前最北端の稚内温泉には入ったので、これにて最南端・最北端の温泉を制覇!(予期してなかったけど、制覇で良い!?)

DSC00720.jpg

さらに、走りはじめる。出来ればイリオモテヤマネコいないかと思いきや、昼に見れることは殆ど無く、森の中でたまに発見されるぐらいらしい。結局イリオモテヤマネコの標識のみで満足するしかなかった。本当は時間をかけて森に入ったりしないと、西表島の事はわからないと思う。でも、あさってには石垣島から飛行機で移動しなければならない。そういう意味では、残念だが西表島に使う時間があまりにも足りない。また今度来る時に取っておくと考えて、そのまま上原から船で石垣島に戻ることにした。それにしても、圧倒的な自然は来た甲斐があった。信号もそれぞれの港と由布島入り口にしかないし、徒歩の人は一人も見なかった。自転車もいない(と言うより、おめーがめずらしい)。秘境と言うにふさわしいぞ!

DSC00721.jpg

まあ、当初予定してないから初日はこんなもんかな?

第一日目自転車走行40Km(飛行場→西表島→ユース)!

icon2099.gificon2097.gificon2098.gif