日本縦断の道・・その弐
車掌さんとは、1時間半の間ほとんどの時間話していた。気になった話は、ここ10年でバイク・自転車のツーリングが10分の1ぐらいに減ってしまったという事だ。旅行者は格安ツアーに取って代わり、今ではツーリングの姿はすごく減ってしまったらしい。特に大学生のツーリングはほとんど見くなり、ひとり旅など稀だと言う。
えーっ!て事は、走っている俺たちを勇気付けてくれたツーリングする人たちは減ってしまったのか?初めて北海道を走ったのは4年前。あのときの感動は忘れない。何より、ツーリングする人たちとの触れ合いが一番の思い出だ。日本で唯一バイクと自転車が励ましあえる最高の土地が、あの北海道が変わっていっているらしい。今の若者には魅力ないのか?お〜い!若者がんばれ!!
車掌さんに挨拶して電車を降りた。何故か台風は今のところ大人しくしている。もしかしたら今日が勝負か?30分ほどで組み立て終え午後1時30分北に向かい出発!!
風も雨もない。曇りだが返って走りやすい。順調だ!順調すぎる!!今回は新アイテムとしてデジカメを購入した。このデジカメはレンズが回転し、自分を見ながら写真と動画が撮れる。日本縦断の瞬間には是非欲しいグッズであった。しかも走りながらの動画や広がった景色は動画は写真を凌駕するに違いない。今回はHP全体にこの動画を使用!臨場感が増したはずなのだ!!
早速、走りながらデジカメで動画をとる。なかなか良いではないか?気持ちも盛り上がりジャーんジャン走った。確かに以前よりバイクは少ない。自転車なんて皆無に等しい。
士別を少し過ぎたあたりで、リヤカーを押す7.8人のグループに会った。稚内から来たらしい。同志社大のサークルで1ヶ月ほどかけて、稚内から函館まで歩くらしい。
何だか嬉しくなって止まって話していた。しばらく話した後、別れ際に1人の女性が「稚内に行っても何にもないよ。」と話していた。
そんなこと知っている。彼女はまだ、旅行の楽しさに気づいていないようだ。何にもないから自然を感じるし、人のやさしさが心にしみる。都会で食べる高級フランス料理より、道端で食べるトウキビ、メロン、そして汚い食堂のうにイクラ丼がうまいのだ!がんばれ若者!函館までに、それを感じてみんなに語れ。そして再び、この地にいろんな旅行者であふれさせるのだ。
道の駅で休みながら快調に走る。
が・・・、ついに・・・、雨が襲ってきてしまうのだ!いい加減にせい!!雨にも負けず・・・。は限度がある。何じゃこの雨は!!