日本縦断の道・・その六!

音威子府。よめねー!!北に行けば行くほど、読めない字がドンドン現れてくる。ちなみに音威子府(おといねっぷ)はアイヌ語の「オ・トイネ・プ」(河口が濁っている所)からきているらしい。また、浜頓別・稚内など、北海道には「別」・「内」のつく地名が多いが、ともにアイヌ語で川を意味する「ペツ」・「ナイ」に由来する。「ペツ」・「ナイ」とも大きな違いはないが、どちらか言うと、「ペツ」の方が大きい川を表しているようで、英語で言うと、「ペツ」が「river」、「ナイ」が「stream」と言ったところだろうか。ホントかいな??(多分あってると思うけど、あってなくとも責任持ちません)

へえ!へえ!へえ!・・・・・・・。


ってなわけで、約30Km先の音威子府に向かう。音威子府の先からは80Km程何もない。何もないとは言っても人は住んでるので、休憩に適した場所が無くなると言うことなのだ。つまり、最後の文化的な休憩(地元の方ごめんなさい)と言えよう。天気は曇り。風は多少あるが、幸いまだ台風には追いつかれていないらしい。さっと到着して、昼食食べて(さっき食ってなかったっけ?)出発せねば、台風に追いつかれちゃうぜ。

学生には追いつかれないように、行くのだ!!自転車歴12年!弱冠年齢38歳!キアヌリーブスと同い年!!

音威子府の駅に到着。きれいな駅だ。駅スタンプを押す。スタンプには「森と匠(たくみ)の村」。

匠ってなにの??ウンチクなし!!

近くに道の駅がありそこで昼食。ざるそばを注文した。意外に混んでいて、母娘と合席。

「すみません。」

「自転車ですか?いいですね若いって!」

娘の方に言われた。適当に返事してたけど、「お前は25・6じゃねーのか!!」と心の中で叫んでいた。

出て来たソバは、ビックリ!イカ墨でも入れているように真っ黒だ!「何だコリャ?」。味は普通にうまい。気になってしょうがなくなり、店員に聞くとこの辺のソバで普通に作ったらこうなったそうだ。

へえ!へえ!へえ!・・・(その当時は無かったので、もうやめよう)

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おそらくもうすぐ台風はやってくる。今日中に何とか約80Km先の浜頓別(はまとんべつ)まで行かねば、キャンプになってしまう。さすがに台風直撃の中キャンプしたら、ドラえもん!じゃなくてドザエモンになってしまう。残り半日で雨風が激しくなろうとも行くしかないのだ!

「いつなんどき誰の挑戦でも受けるのだ!!来るなら来い!!」

気合を入れて走り出す。国道40号線から275号線に曲がった。あとは真っ直ぐだ!!走れーはしれー!店も何にも無い1本道。Kさんが言っていた何も無いことがどういうことか良くわかる道に入った。しかし今年から福島県人になった俺にとっては、それほど大きな驚きではなかった。福島にも同じような道はいっぱいある。むしろ福島の何もない道は山の中になるので、アップダウンが激しい。北海道は多少はアップダウンはあっても、そんなに激しくは無い。

それにしてもキャンプ道具は活躍しないくせに重い。風もいやな方向で吹き始めてきた。

「結構きつい!くそー!」

すると反対車線に子供の自転車のグループが大勢走っている。大人も大勢いるので、多分車で来て自然の中を走りに来たんだろう。

「稚内ですかー?」

大声で子供が話しかけてくる。

「稚内だー!!」

俺も大声で返答する。

「頑張ってくださーい!!」

力が入った。彼らに今日見た自転車野郎はすごかった!と言わせてやる。かっこよかった!と言わせてやる。俺も大人になったらあの人みたいに走りたい!と言わせたい。そうさせたい!!いや、そうなれ!!すごく願った。

今までより、早く!軽快に!走った(つもり)。

しばらく走ると、敏音知(びんねしり)温泉。思ったより疲れたのと、浜頓別まで何とかなりそうなペースだったので、温泉に入ることにした。

「気持ちい〜。」

つづく・・・はずだ!!

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