/// 京都御所 /// (00/04/28)

 京都御所は京都御苑の中央北寄りに
あります。京都御苑は南北1.3Km、
東西0.7Km、その中に御所は南北44m、
東西249mの広さを占めます。

御苑は春夏秋冬、京都市民の公園で
あり、春の桜、初夏の緑、秋の紅葉、
そして数多くの昆虫などの住かです。
明治維新までは天皇の住まいであり、
今でも天皇さんが京都行幸になると
「お帰りにならはった」と云う人も
いるぐらい親しまれる御所です。

今の建物のほとんどは、江戸時代末の
建築ですが、その歴史をたどれば、
鎌倉時代末、光厳天皇が藤原邦綱の
屋敷を里内裏(仮皇居)としたのに
始まります。

 普段は参観の申し込みが必要ですが
春と秋に数日間づつ一般公開されます。

 一般公開の御所内は人々の雑踏を
除けば、重厚な雰囲気が漂います。
宣秋(ぎしゅう)門から入り、御車寄、
月華門、承明門、建礼門、日華門、
紫宸殿、清涼殿、小御所、常御殿、
を経て清所門へと出る順路です。
 写真は平安朝の装束、建礼門、紫宸殿
です。五月十五日に行われる葵祭は
この建礼門が出発地点です。例年春の
公開では紫宸殿の左近の桜も花を付けて
いるのですが、今年はご覧のような
状況でした。

ちなみに春の一般公開は、明治天皇が
春先三月に五箇条のご誓文を下したのを
記念し、秋は桓武天皇の時代、平安京
遷都が秋口の十月にあったのを記念して、
昭和21年より行われています。

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