/// 送り火の周辺  ///  (02/08/12)

西方寺、法音寺には高燈籠、写真は西方寺
今は五山の送り火だけれど、かつては
市原に「い」、鳴滝に「一」、北嵯峨に
「長刀」などが灯されていた記録が
残るそうです。

今は市の北部に「花脊松上げ」と云う
風習が残りますが、かつて市内中心部
では鴨川河原に松明を投げ上げたり、
各家の辻々で小さな送り火、門火を
灯していたのかも知れません。
また、お盆の頃は高燈籠を掲げて、
その印としたそうです。送り火に
関わる寺院では西方寺、法音寺で
見ることが出来ます。

今に残る五山の送り火ですが、その麓の
寺院を紹介しましょう。
大文字は大文字寺の通称をもつ浄土院、
浄土宗の寺院で銀閣寺の入り口脇にある
小さなお寺です。その銀閣寺門前に
テントが張られ護摩木などの受付が
行われます。
妙法は涌泉寺、日蓮宗の寺院です。
妙法は云うまでもなく、妙法蓮華経
(法華経)の題目からきています。
送り火を終えると、人々が集まり題目踊り、
さし踊りが行われます。

船形は西方寺、浄土宗の寺院です。
西方寺でも送り火終了後に六斎念仏が
行われます。

左大文字は法音寺、浄土宗の寺院です。
元々は左大文字は金閣寺が関わる行事
だったようですが、金閣寺炎上によって
法音寺が関わるようになり今に続いて
いるようです。

最後に鳥居形、鳥居形が一番宗教色が
少ない送り火です。
青年団?、のような集まりによって
灯されるようです。大文字の準備風景
北山通から見た「妙」
北山通から見た「法」
涌泉寺
西方寺
金閣寺前の鞍馬口通からの「左大文字」
西方寺近くの住宅街より
弘法大師に関わり深い大文字
ベストポジションか、賀茂大橋より大文字

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