2019/04/29
ネットオーディオ・ネットミュージック考察
簡単にネットオーディオについて触れてみたいと思います。
私が述べるまでも有りませんが、
ネット上で音楽サイトをストリーミングして楽しむには、
インターネット環境が整っているかが基本になりますよね。
スマホやタブレットが主流になった今日では、
簡単に音楽の世界を楽しめるようになりました。
Wi-Fiルーターを接続すれば、パケット料金を気にせずに、
何時間でも音楽を楽しめる時代にもなりました。
わざわざパソコンを所有してプロバイダーなどに加入せずとも、
簡単に音楽を楽しめるいい時代です。
そして音楽のストリーミングサイトは、
選ぶのが困るほど沢山のサイトで溢れています。
スポティファイ・アップルミュージック・ラインミュージック・
アワ・グーグルプレーミュージック・ユーチューブミュージック・
アマゾンミュージックなどなど、数え上げればきりが有りませんよね。
私がプレミアム会員登録をしているのは、ご存じスポティファイです。
スウェーデンの企業スポティファイ・テクノロジーによって、
運営されている音楽ストリーミングサービスサイトで、
2018年現在、1億7000万人のユーザーを抱えており、
音楽配信サービスとしては世界最大手です。
楽曲は何と4000万曲と膨大で、きっと貴方を満足させてくれると思います。
勿論、音質もプレミアム会員になると、
192kHz/24ビットのハイレゾ音源を聴くことが出来ます。
CDは44.1kHZ/16ビットですから、
その差はザックリ1000倍です。
簡単に説明しますと、
CDでは切り捨てられていた領域の音まで再生できるという事です。
そのため、音質の細部の表現が緻密で音の輪郭が鮮明に再生され、
音色や臨場感が高められる。という事です。
そしてCDを買わずとも、自分のスマホやタブレットのプレイリストに入れさえすれば、
幾ら入れても月額980円は、ただ同然ですよね。
私のタブレットとスマホはiPadとAiphoneですが、
今では音楽を聴くために所有しているといっても過言ではありません。
同期してあるので、どちらからでもプレイリストに入れておけば利用でき、
好きな楽曲を聴くことが出来ます。
家ではタブレットでネットオーディオ、
外出時はAiphoneでブルートゥースのイヤホンと使い分けています。
ブルートゥースのイヤホンでもそこそこの音質で聴けますが、
やはり、何といってもスポティファイコネクトで聴くネットオーディオは素晴らしいですよ。
とは言っても、スピリッツが聴いているアナログの世界には及びませんが、
限りなくアナログに近い音楽を楽しめることは事実です。
スピリッツはブログで、ネットオーディオVSアナログという所見を書いています。
アナログを100とすると、CDが80でネットオーディオは50と書いています。
私ならネットオーディオを80としたいと思います。
何故なのか?それにはこんな裏話が有ります。
本人は書いていませんが、現在のアナログオーディオに仕上げるまでには、
家一軒建てられるほどの、機材に関わる経費と経験と努力と、
そして誰よりもオーディオと音楽に対する情念と執念が凝縮された結果が今の数値です。
いいですか皆さん、簡単にアナログといいますが、
ホントのアナログの音を聴くには、とてつもない努力と財力と機器に対するセンスがないと、
本物のアナログの音を聴くことは出来ません。
ですから、私はネットオーディオを薦めたいのです。
そしてアナログ100なら、私はネットオーディオ80と豪語したいと思います。
アナログのネックは、レコードをかける為のレコードプレーヤー、
そしてアームとカートリッジが必ず必要になりますよね。
アンプやスピーカーはさて置き、
このレコードをかけるまでの装置が三位一体となり、
本当の音を奏でるようになるまでにかかる費用や努力、
そして聴き分けるセンスを持ち合わせるまでには、
並大抵の努力では達成できないのがアナログオーディオの世界です。
最近スピリッツは、テクニクスの「SP-10R」を購入したそうです。
ガラードの301や、沢山ハイエンドのターンテーブルを持ち合わせていながら、
買ってしまうんですね。80万ですよ。そこまでしてレコードの限界を知りたいんですかね。
そして、これに付随する、やはりテクニクスの「SL-1000R」は、
以前から所有していたそうです。
アームもサエクのハイエンド、カートリッジもオルトフォンのステレオ用とモノラル用の使い分けています。
そして、何枚ものレコードを聴いていると、アームの微調整が必要になって来るそうです。
それが本当のアナログの世界です。
幾らプロとはいえ、これもう狂っているとしか言いようが有りませんよね^^。
オーディオはエレクトロニクスの王道であるという語源の所以は、
まさにここから来てるんですね。
最近は格安なレコードプレーヤーやレコードが出回ってきました。
興味のある方には大変ありがたい話だと思いますが、
残念ながら、本当のアナログの音を聴くことは出来ません。
私も昔、CDが発売される以前はアナログに凝っていました。
スピリッツに比べれば、知識も予算も素人でしたが、
私なりにオーディオ機器やらへ費やする金額は、決して小さなものではありませんでした。
自分なりに精いっぱいの予算でアンプを買いレコードプレーヤーを買い、
スピーカーをとっかえひっかえ買う。
そんな日々が続いていたことを思い出します。
本当はレコードを沢山買って、いい音楽をいっぱい聴きたいのに、
音に満足しないから機器にばかり目をやって、レコードは二の次になってしまいます。
そうこうしている内に、CDが発売されました。
悩みに悩んだ挙句、納得のいかないままアナログレコードからCDへと移り変わりました。
そして当時から新宿にあったオーディオユニオンに、
ハイエンドの音を聴きに行きました。
ところが、流れて来るジャズの音は、それはもう薄っぺらな音で、
がっかりして帰って来たのを今でも思い出します。
その時私は、アナログを極めたわけでもないのに、
あ〜、これでオーディオの世界は終わったなと思い、
オーディオや音楽への興味も徐々に薄らいでいきました。
当時のCDは音が悪く、中途半端で止めてしまったアナログレコードにも劣る音で、
何百枚も買ったCDも横目にするだけで、何時しか聴かなくなって行きました。
そして他の趣味だった釣りへと移行していき、
あんなに好きだった音楽も、何時しかあまり聴かなくなっていきました。
そして時は過ぎ2017年、
遅まきながらスポティファイというネットストリーミングサイトを知ることになります。
当初からしばらくは、ソニーのサウンドバーというものを使用していました。
テレビのHDMIに接続して、
テレビの音を向上させ、ネットミュージックも聴くことが出来る商品でした。
スピリッツは20年ほど前からの知り合いですが、
商売っ気の全くない人で、店で音楽を流しているにもかかわらず、
私に一般のオーディオセットやケーブルを薦めるでもなく、
結構いい音するねというばかりでした。
購入した当初は、ジャズばかり聴いていて気が付きませんでしたが、
クラシックは全くダメで、音が団子になって高域はキンキンするばかりで、
とても聴ける代物ではない事に気が付きました。
ジャズは楽器も少なく、使用していたサウンドバーは、
ウーハーが別スピーカーなので、そこそこ聴けてしまったのだと思います。
その時私に、忘れていたクラシック音楽の調べがふと蘇ってきました。
中途半端で終わったとはいえ、当時アナログレコードを聴いていた音が、
もう一度聴きたくなる衝動は抑えきれませんでした。
下から浮かび上がってくるようなレコードから流れてくるその音です。
ヘンデルのウオーターミュージックや、ベートーベンなどのシンフォニーが、
聴きたくなってたまらなくなりました。
しかし、私ももう70になります。
今からアナログを極めてレコードを揃える年齢ではありません。
サウンドバーを経験していた私は、
CDやレコードを揃える必要も無く、沢山の楽曲をいやっというほどタブレットに蓄えていました。
現在のネットワークオーディオなら、
きっと私の希望を叶えてくれるに相違ないと思うようになりました。
ネットワークプレーヤーも安価で充分にいい音出るだろうし、
アンプもそんなに高いものは必要ないだろうし、
限りなくアナログに近い音で楽しめると、
スピリッツに相談するでもなく、安易にそう思っていました。
スピリッツは、ネットオーディオにした私を、
やっぱりね、何時かはオーディオにすると思っていたよと言いました。
音が違うよね・・と言いましたが、
うちのケーブルに変えたらいいのに・・とは決して言いませんでした。
しかし、オーディオセットに切り替えたにも関わらず、
スポティファイコネクトから聴こえてくるクラシックの音色は、
私が思い描いていた音とは全く違う音でした。
確かにサウンドバーとは全く違う音にはなりましたが、
デジタル臭の残る音で、幾らエージングを重ねても、
思い描く音にはならず悩んでいました。
スピリッツがケーブルを作成販売しているのは知っていましたが、
薦められるわけでもなく、我がオーディオセットとは不釣り合いな金額なので、
どうしたものか悩んでいました。
ネットで、ベルデンのRCAピンケーブルや、
ウエスタンエレクトリックのスピーカーケーブルが比較的安く変えることを知り、
購入し変えてみました。
そして少し音は厚みを増し音の改善がみられましたが、
まだ薄い音には変わりありませんでした。
そしてその時、アンプ類やスピーカーではなく、
音ここに有りはケーブルにありと思うようになりました。
そこで、思い切ってスピリッツのケーブル類に変え、
今まで書き綴ったきたブログへとなっていきます。
今でも、私のシステムは進化を続けています。
そして、今までの空白の時間を取り戻すかのように、
スピリッツのケーブルから流れて来るクラシックの音色は、
私の心を癒してくれる至福の時を刻んでくれています。
何度も同じことを言いますが、プレーヤーにおまけで付いてくるピンケーブルや、
ショップで販売している安いスピーカーケーブルでは、私が聴いている音は望めません。
スピーカーケーブルは安物で充分だと言っている専門家がいますが、
とんでもない話です。
私の実体験から記すとしたら、こう書きます。
メーカー品であれば、アンプやプレーヤーは高価なものは要りません。
スピーカーの音色は好みがあるので、先ずショップで聴いてから、
リスニングルームに適合したサイズのものを選んでください。
少しでも大きなスピーカーが好ましいのは事実ですが、
ブックシェルフタイプのスピーカーでも、
充分貴方を満足させてくれる商品は目白押しです。・・・と書きます。
日本人として何とも残念なのは、
国産のアンプやスピーカーは、スペックや仕上げは素晴らしいものが有りますが、
音質を作り上げていくという点では、欧米品には劣るとスピリッツは言っています。
高級品に目を奪われる前に、先ずケーブルに関心を持ってください。
・・・・・と、申し上げたいと思います。
メーカーの悪口を書くつもりは有りませんが、
やはり低コストのものからハイエンドのものまで揃えておかないと、
やはり企業としては成り立っていきませんよね。
仕方のない事です。
とは言っても、日本製にはやはり素晴らしいオーディオ製品は沢山あるそうです。
しかし、それを見極めるのには時間と知識が必要で、やはり値段も高価になるそうです。
その点、ネットオーディオ・ネットミュージックは、
コストパフォーマンス十分で、私のような高齢者でも満足のいく音楽を聴くことが出来ます。
そして、現在の音楽へと導いてくれたスピリッツのケーブル群の素晴らしさを、
皆さんに分かってもらえる一助にでもなればと書き綴っています。
長くなりました。何かしら参考になったでしょうか。
次回は、著作権問題について話したいと思います。

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