2019/04/25
過去を振り返る。
月日が経つのは実に早いですね。私は5月で70歳になります。
話は古くなりますが、我が家にステレオがお目見えしたのは、
1961年(昭和36年)の事で、私が中学1年生の時でした。
時を同じくして、我が家にもモノクロのテレビが登場しました。
亡くなった私の父は、当時まだ高価だったテレビやステレオや洗濯機などを、
誰よりも早く購入していたようです。
当時の記憶では、電化製品に関しては、
当時東芝の重役さんがお客さんで見えていて、
販売店を紹介して頂き、随分と安く手に入れていたそうです。
当時はまだ個人店舗の電気屋さんが多く、
一般の方は高額でしか買えなかったそうです。
テレビの方が何年か早かったですかね。
私がまだ小学生の高学年だったと思います。
テレビの復旧率もまだ低い時代でした。
プロレス中継などが始まると、近所の方皆さんが我が家を訪れます。
戦後間もない当時は、力道山の雄姿に皆興奮したものでした。
大きな外国人レスラーを相手に、
空手チョップでバッタバッタと打ち負かす雄姿に、
皆で大声を上げ、テレビに向かって拍手を送ったりしたものでした。
そんな古き良き時代でしたね。
ところが、何年も経つと所詮見せ物だと分かるようになり、
視聴率も低迷していきました。
そして思考を凝らした様々な番組が、お茶の間を飾るようになっていきました。
この当時はまだモノクロテレビで、17インチでも大きい方でした。
カラーテレビになったのが1961年(昭和36年)でしたが、
1964年(昭和39年)の東京オリンピックを機に、
モノクロからカラーテレビに変わっていく大転換期でも有りましたね。
テレビ・冷蔵庫・洗濯機を三種の神器と言われた時代は過ぎて、
皆さんが既に買いそろえた高度成長期の良い時代でした。
1966年(昭和41年)にはビートルズが来日しましたね。
さて、話を戻したいと思います。
私が初めてステレオから音を聞いたのは、蒸気機関車の音でした。
確か付属のソノシートで、機関車の蒸気機関の音が、
左のスピーカーから右のスピーカーへと音が移り変わっていくものです。
まだステレオという概念が無いので、当時はビックリしましたね。
そして、テレビやラジオ・ステレオなども、まだ真空管が一般的でした。
1950年代にトランジスタなどの半導体は既に開発させていましたが、
60〜70年代のIC時代の幕開けとともに、
ソリッドステートのアンプが続々と登場して、
オーディオ産業も加熱する一方の黄金期でした。
とはいっても、オーディオの世界では、音が優しいという事で、
真空管アンプは未だに人気があるようです。
名機と呼ばれるアンプやレコードプレーヤーも続々と生まれ、
何十年経っても未だに名機と言われるものは高額な値がついています。
スピリッツのブログを読めば、
当時の名機などが記された文章が幾つも出てきます。
そして当時の名機は、今でも本物の価値を、
ビンテージものとして受け継いでいるそうです。
スピリッツもビンテージ物をこよなく愛すその一人ですね。
しかし、アンプやCDプレーヤー、アナログプレーヤーなど、
新しくて良いものであれば、購入して現在があるそうです。
良いケーブルを作るには、温故知新だそうです。
幾ら生業とはいえ、何ともお金のかかる商売ですね。
ケーブルを4万や5万で売っても、元は取れないそうです。
80年代に入るとCDが発売されるようになり、
それまで主流だったアナログレコードは徐々に衰退して、
現在では、ほんとのアナログを知るマニアだけが残る世界になっていきました。
ところが最近、レコードの良さが見直され、新たに生産販売されているそうです。
そうなんです。音を聴くという音楽の世界では、アナログに勝るものはないですよね。
CDは20HZ〜20000HZでカットしてありますが、
レコードには下も上も、可聴帯域以上の音が録音されていたんですね。
これが音を優しくさせていたんですね。
ところが、ほんとのアナログの音を聴くには、
それなりの知識と経験ないと、アナログの音は聴くことが出来ないと言います。
幸い、最近のCDは当初と違って、CDの音も良くなってきましたよね。
ハイレゾなども現れ、限りなくアナログの音に近くなってきました。
ネットのミュージックストリーミングサイトも、192の24BIT音源なので、
限りなくアナログに近い音です。
スピリッツのケーブルを使えば、
デジタル臭など全くしない高級感のある音で楽しめます。
次回は、これからの主流になるであろうネットの世界を探索してみたいと思います。
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