2019/12/02
アルトゥーロ・トスカニーニ
ヴェルディの代表的名演を集成した12枚組BOXです。


トスカニーニは歌劇『オテロ』の初演にチェリストとして参加した歴史の証人であり、
指揮者としてのデビューもリオ・デ・ジャネイロでの「アイーダ」で行なうなど,
ヴェルディとの所縁が深く、それ以来生涯にわたってヴェルディ作品を演奏活動の柱としていました。
その最晩年にNBC交響楽団との演奏会形式上演でライヴ収録された4曲のオペラ全曲盤と「レクイエム」は、
ヴェルディの演奏解釈の聖典ともいうべき歴史的名演です。
いずれもバルビエーリ、ディ・ステファノ、シエピと言った当時のメトで活躍していた,
第一級の歌手を起用した熱のこもった演奏で、「これでもか」とばかりに突き進む迫力ある演奏です。
これこそがトスカニーニを聴く醍醐味といえましょう。
なお、マスターテープに起因するノイズ等が入っている部分が有りますが、
これを聴けるだけで興奮してきます。
また、トスカニーニが初演するまでは、オペラの主役は演目でした。
主役を指揮者とオケに変えたのは、何を隠そうトスカニーニだったんですね。
トスカニーニというと、何か随分と古い人のようですが、オペラの歴史の中では、
ごく最近の人なんですね。いいものは古いも新しいも無いですね^^。


【曲目】
ヴェルディ:
<CD1〜2>
歌劇『椿姫』(全曲)
リチア・アルバネーゼ(Sp)
ヨハンネ・モレラント(Sp)
マクシーヌ・ステルマン(Ms)
ジャン・ピアース(T)
ジョン・ガリス(T)
ロバート・メリル(Br)
ジョージ・チェハノフスキー(Br)
ポール・デニス(Bs)
アーサー・ニューマン(Bs)
NBC交響楽団&合唱団
(録音:1946年)

歌劇『十字軍のロンバルディア人』より「ここに体を休めよ」
(録音:1943年)

歌劇『リゴレット』より第3幕
(録音:1944年)

歌劇『ナブッコ』より合唱「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って」』
(録音:1943年)

<CD3〜4>
歌劇『仮面舞踏会』(全曲)
ヘルヴァ・ネルリ(Sp)
ヴァージニア・ハスキンス(Sp)
クララーメ・ターナー(Ms)
ジャン・ピアース(T)
ジョン・カーメン・ロッシ(T)
ロバート・メリル(Br)
ジョージ・チェハノフスキー(Br)
ニコラ・モスコーナ(Bs)
ノーマン・スコット(Bs)
ロバート・ショウ合唱団 NBC交響楽団
(録音:1954年)

歌劇『ルイザ・ミラー』序曲とアリア「穏やかな夜には」
(録音:1943年)

歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
(録音:1942年)

歌劇「運命の力」序曲
(録音:1952年)

<CD5〜7>
歌劇『アイーダ』(全曲)
ヘルヴァ・ネルリ(Sp)
エヴァ・ギュスターブソン(Ms)
リチャード・タッカー(T)
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br)
ロバート・ショウ合唱団 NBC交響楽団
(録音:1949年)

『諸国民の賛歌』
(録音:1943年)

<CD8〜9>
歌劇『オテロ』(全曲)
ヘルヴァ・ネルリ(Sp)
ナン・メリマン(Ms)
ラモン・ヴィナイ(T)
ヴィルジニオ・アッサンドリ(T)
レスリー・チャベイ(T)
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Bs)
アーサー・ニューマン(Br)
ニコラ・モスコーナ(Bs)
NBC交響楽団
(録音:1947年)

<CD10〜11>
歌劇『ファルスタッフ』(全曲)
ヘルヴァ・ネルリ(Sp)
クローエ・エルモ(Ms)
アントニオ・マダーシ(T)
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br)
ロバート・ショウ合唱団 NBC交響楽団
(録音:1950年)

<CD12>
『レクイエム』(全曲)
ヘルヴァ・ネッリ(Sp)
フェードラ・バルビエリ(Ms)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T)
チェーザレ・シエピ(Bs)
ロバート・ショウ合唱団NBC交響楽団
(録音:1951年)

【演奏】
アルトゥール・トスカニーニ(指揮) NBC交響楽団, 他

【録音】
1943〜1952年(モノラル


これみんな、スポティファイだと全部月980円でいい音で聴けちゃうんです。
そして、完全限定版ですから、先ず手に入りません。それがちゃんとあるので驚いちゃいますよね。
たまんないですよ。トスカニーニのオペラは迫力満点です。


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