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禁則処理

 句読点や、括弧記号の行頭・行末の処理を指定できます。



(1)禁則処理とは

 禁則処理の違いを、「スタイル設定」の「基本」のタブで、「折り返し文字数」を全角20文字として、次の例文で説明します。
 禁則文字とは、行頭に来てほしくない文字で、ここでは、丸(。)と、かぎカッコ(」)を禁則文字とします。

例文:
「ふるいけや、かわずとびこむ、みずのおと。」
は俳句です。

 禁則処理には、一般に次の3種類が有ります。
@ぶら下げ、A追い込み、B追い出し

@「ぶら下げ」では、折り返したとき、新しい行の行頭に禁則文字が来たとき、その禁則文字を、前行の最後(行末)に、ぶら下げてつなげます。
先の例文では、丸(。)が21字目に、かぎカッコ(」)が22字目に、ぶら下がります。

A「追い込み」は、@の高度な処理で、22字にはみ出すのは見栄えが悪いので、全体に文字の幅を狭く調節して、スペース的に、20文字の範囲に無理やり収納します。

B「追い出し」は、新しい行の行頭に禁則文字が来たとき、前行の最後の文字を、次の行に追い出します。先の例文では、1行目は19文字で終わり、2行目には、
と。」
が来ます。

(2)改行文字のぶら下げとは

 まず、改行文字とは、「Enter」キーで明示的に改行を入れたときに、ファイル上に登録されるマークです。
 「スタイル設定」の「色・スタイル」のタブで、「改行文字」を表示するようにしておくと、改行したとき「↓」または「←」で表示されます。
 先の例の設定では、一行の文字が20字で終わって明示的に改行したとき、21字目に「↓」が表示されます。これが、「改行文字のぶら下げ」です。
 「改行文字のぶら下げ」をしない(チェックを外す)と、改行マーク「↓」が次の行に移り、そこで改行されるので、改行マーク「↓」だけの空白行ができます。

 一般に、行の文字の長さが、折り返し文字数と同じ場合に、この空白行ができる分けです。
 通常は、「改行文字のぶら下げ」を有効にします(チェックを入れる)。


キー 説明
有効な設定  「句読点 。」 を 1文字分として処理する」にチェックを入れると、括弧と句点が続くときに、その二つを1マスに表示、印刷する事ができます。
 全角1文字に縮めようとすると、改行処理・文字数換算など色々な問題が出てくるので、あえて「描画のみ」の仕様です。

 描画時には、1文字分に縮めて描画されますが、後ろに空白スペースが開いたような状態になります。


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